Last update 6 Feb 2000

道具・物 いろいろ紹介



仏壇(ブチダン)
・構成(3段)
 ----------------------------------------------
      花瓶    位牌    花瓶
 ----------------------------------------------
 ろうそく立て 湯呑み 杯 湯呑み ろうそく立て
 ----------------------------------------------
            香炉
 ----------------------------------------------

 *花瓶(ハナイチー) 花や木の葉を生ける。
 *位牌(イヘー) 表に亡くなった人の名前、裏に戒名が書いてある。
         うちでは12人の名前が一緒に書ける。
 *ろうそく立て 小さなろうそくを立てる。
 *湯呑み(ウチャトウ ジャワン) お茶を入れてお供えする湯呑み。
 *杯(サカヂチ) お酒を入れてお供えする
 *香炉(ウコーロ) 線香を立てる

 
火の神(ヒヌカン)
 天の神、海の神、土地地盤(ヂーチジバンヌカミ)の神に通じるとされている。火を使う所…コンロの近くに設置する。お願い事はここからする。

・構成
 ------------------------------------
  花瓶
  コップ       香炉
  杯   塩入り皿
 ------------------------------------

 *塩入り皿 縁起がいい事、海の神への為に置いてある。

 
線香
 ヒラウコーなどとも呼ばれる、平たくて黒い線香。5本の溝が入っていて、普通の線香が6本集まった感じ。1枚6本と数える。3本というのは半分に割ったものを指す。
 (例) 「12本と3本の線香に火をつけて」(2枚半の線香に火をつけて)
 ちなみにこのヒラウコー、チャンプルーなどで沖縄の料理に使われる麩(ふ)の副産物だというのをTVで知りました。
 その他にも、法事やお盆に使う黒くて太い長時間燃える線香、お盆の時に使う花火みたいに細い棒の線香もあります。

線香
ウブク
 湯呑み茶わんにご飯を盛ってスプーンで整えたもの。右絵参照。
これを火の神の前に3つ、仏壇の杯の前に2つお供えする。



ウブク
紙銭(カビジン、ウチカビ)
 あの世でのお金。仏前で燃やします。黄色っぽい紙に二重丸の型が沢山押されている。これはお金をかたどったもので、おばーによると、紙にお金の型を押して(うって)あるので、ウチカビというらしいです。
 1枚1マンガンでという単位らしく、5枚1組で折り曲げられてあります。悪い事をした人は、これから沢山閻魔様にお金を払うそうです。…地獄の沙汰も金次第?なのかな。 仏前で、「これは○○からよ〜」と名前を言って焼きますから、親戚がたくさんいる人はあの世でお金持ちになれるわけですね。(^-^)

 
ビンシー
 御願の時に使う物を入れて持ち運ぶ箱。写真にはふたが写っていませんが、これはふたを取った状態です。ふたをした場合のうちのビンシーの大きさは、縦13cm×横21cm×高さ14cmの大きさです。
 中に入っているものは、左上:洗って乾かしたお米、上まん中:塩、右上:お米。これらが仕切られて入っているものはふたにもなっていて、それを取ると、線香ウチカビなどを入れる場所にもなります。
 下まん中:お酒を入れる杯(杯を置いている台はふたになっていて、使わない時はそのふたをとって、中に杯を納められます)、杯の両隣はお酒(泡盛)の入ったビンがおさめられてます。ちなみにビンは箱にはついていないようで、おばーがどこかからか探してきたのを大事に使っています。


ビンシー
ウチャナク
 屋敷の御願などに使われます。大きさの違う白餅3枚が重ねられている山が3つで一セットです。
 ちなみに、ちょっと大きいスーパーだと、ちゃんとこれだけ一セットで毎日?売られているようです。生協で売られているのを見た時には、私はなんだか「ニーズがあるんだろうなあ。地域に根ざしてるって感じ」と感動しました。


ウチャナク