200平成18   日曜日

下崎埠頭 後背部を埋め立てへ/平良港改修事業
     27億8千万円を計上港湾事務所 07年度供用目指す

 沖縄総合事務局平良港湾事務所(栗田一昭所長)の二〇〇六年度平良港改修事業予算は前年度比八%減の二十七億八千万円が計上された。同年度は、下崎埠頭の〇七年度供用開始に向け、岸壁後背部の埋め立てを行う。併行して下崎西、北合わせて百五十五bの防波堤延長工事も実施する。

 下崎埠頭の整備は〇三年度から始まり、長さ百七十bの岸壁本体は〇五年度までに完成。今年度は、同岸壁に面する海底から砂や岩石を採取し、後背部を埋め立てる。砂などの採取は、泊地(二万平方b)の整備を兼ねるもので、海底は水深十bの深さになるように平らに堀り取る。同埠頭の整備には、四億二千万円を投じる。
 下崎埠頭では、水深十b、長さ百七十bのバース(停泊岸壁)二つと、水深七・五b、長さ二百二十bの耐震バースを整備する計画。計画の一環で現在、整備中のバース(長さ百七十b)は、〇六年度の岸壁後背部埋め立てや、〇七年度のエプロン部舗装などを経て、同年度中の供用開始を予定している。完成後、同バースには、現在第一埠頭に接岸している砂や砂利の運搬船やスクラップを積み出している船の出入りを移す。
 港内の波を穏やかにするための防波堤工事は下崎西で長さ百十b、下崎北(第二)で四十五bを整備する。予算はそれぞれ十四億六千万円、九億円となっている。
 平良港の貨物取扱量は七五年の四十二万dから、〇二年には百四十八万dと近年急増。下崎埠頭は、そうした貨物量増加や船舶の大型化に対応する宮古地区の新たな物流拠点として計画された。

 写真説明・今年度で後背部の埋め立て工事などが行われる下崎埠頭

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「みんな輝け宮古島」大会まであと2週間
トライポスターが完成

 四月二十三日開催の第二十二回全日本トライアスロン宮古島大会があと二週間後に迫る中、同大会のポスターが完成した。島内各所に掲示され、大会ムードを盛り上げている。きょう九日には、東川根自治会がコース沿いを中心に清掃活動を実施するなど、選手たちを迎える準備も慌ただしさを増していきそうだ。
 ポスターは今大会のテーマ、「ともに競い ともに讃え みんな輝け宮古島」の言葉とともに、昨年大会優勝の松丸真幸選手(茨城県)や、三位のチャン・マクレー選手(米国)らの写真で構成されている。
 今大会には地元宮古からの七十八人、九カ国・地域の五十六人を含む千五百人が出場を予定しており、週明け十七日ごろから、徐々に選手たちの来島も始まる見込み。

 写真説明・このほど完成した第22回大会のポスター
  
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国際平和ポスター優秀賞たたえる/川満さんに賞状伝達
「素晴らしい作品」
/宮古ライオンズクラブ

 宮古ライオンズクラブ(下地秀徳会長)は七日、ライオンズクラブ国際本部が主催した「第十八回国際平和ポスターコンテスト」で優秀賞に輝いた宮古島市立北中学校の川満真琴さん(二年)に賞状と賞金を伝達した。下地会長は「平和のメッセージが込められた素晴らしい作品」とたたえた。
 コンテストには、世界七十五カ国から三十五万人の子供が応募。川満さんの作品は、日本代表八作品のうちの一つとして米国に送られ、最終選考で優秀作品二十三点の中に選ばれた。
 作品は、「国旗をくわえて地球の周りを飛ぶハト」と「全ピースが揃ってこそ表現する『平和』のパズル」をモチーフに、多種類の画材を使って仕上げたという。川満さんは「戦争のない地球になってくれれば。世界の平和は笑顔で、地球規模で」とメッセージを朗読した。
 宮古ライオンズクラブは、川満さんを指導した同校教諭の友利尚子さんに、感謝状を贈呈。全校生徒には「世界平和の実現には、周囲の人たちへの思いやりの気持ちが大事です」と呼び掛けるとともに、国際平和ポスターコンテストへの応募も促した。
 川満さんへの賞状伝達は、同中の一学期始業式終了後に行われた。

 写真説明 上・国際平和ポスターコンテストで優秀賞を受賞した川満さん(中央)と指導した友利教諭(左から3人目)と宮古ライオンズクラブの役員ら=7日、北中学校

 写真説明 下・「国際平和ポスターコンテスト」で優秀賞に輝いた川満さんの作品

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池間の防暑施設が完成漁業振興に寄与
5棟目、残り2棟も計画/
宮古支庁

 県宮古支庁(兼城克夫支庁長)が宮古島市平良の池間漁港で急ピッチで進めていた防暑施設が六日までに完成した。同施設は、強い陽光の日よけ、雨天時の雨よけに機能を発揮し、今後の漁業振興の発展に寄与するものと期待されている。宮古で県事業で整備された防暑施設は今回で五棟目で、本年度に残り二棟を整備し完了する予定。計七棟を合わせた総事業費は一億円余を見込む。
 この整備事業は、船揚場で行われる漁船の簡単な補修や藻の除去、ペンキ塗りなどの維持管理作業など、漁業者の就労環境向上を目的に実施されている。
 防暑施設は、二○○三年度に初めて旧上野村宮国地区の博愛漁港と旧城辺町友利地区の博愛漁港でそれぞれ整備。○四年度は旧伊良部町佐良浜漁港と多良間村多良間漁港でひと棟ずつ建設した。○五年度は池間漁港でひと棟完工。新年度は池間漁港と佐良浜漁港でひと棟ずつ整備する計画。いずれも鉄筋コンクリート造り平屋。壁が無く、風通しが良いのが特徴。
 現在、佐良浜漁港の防暑施設が最も大きく二百平方b、最小施設は宮国地区の約百平方b。

 写真説明・塗装を残すのみとなった防暑施設=6日、平良の池間漁港

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葉タバコ収穫始まる好天続き、豊作に期待

 二〇〇六年産葉タバコの収穫が始まっている。今月中旬にはピークを迎える見込み。前期は植え付け当初からの低温や日照不足で収量が大きく落ち込んだ。今期は一時雨が多く降ったが、その後は好天が続き農家も豊作へ期待を寄せる。
 このうち上野地区のある農家は、四日から収穫を開始。収穫した後の葉タバコは強い日差しに弱いため、午前中か夕方ごろに作業を行うという。
 農家の女性は「雨が多かったので心配したが、出来は大丈夫だと思う。今年は七dから八d収穫できればうれしい」と話し、葉を一枚一枚丁寧に摘み取っていた。機械を使って収穫する農家も多く、収穫した葉が直接日に当たらないよう布で覆うなどしながら作業に当たっていた。
 〇六年産の葉タバコ栽培面積は▽平良八千六百四十e(栽培農家二十五戸)▽城辺二万三千二十e(同二十五戸)▽下地一万四千百三十三e(同三十八戸)▽上野一万一千四百六十e(同三十一戸)▽伊良部三千六百五十e(同十五戸)▽多良間村二千三百十e(同十一戸)―となっている。合計で六万三千二百十三eで、前期と比べ八十七e減少した。
 【那覇支局】県警の安全なまちづくり推進課は七日、「二〇〇五年中の窃盗被害額の状況」を発表した。それによると、宮古島市の認知件数は四百十五件で、被害額は二千六百六十六万三千円となり前年よりも件数、被害額とも減少している。また、県全体では認知件数が一万三千九百八十一件で被害額は九億八千二百八万二千円となっている。

 写真説明・葉タバコ収穫が始まった。今月中旬ごろにピークを迎える=8日、上野字上野

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   一つのハーモニーつくろう新団員10人迎え、54人に
みやこ少年少女合唱団

 みやこ少年少女合唱団(池城健団長代理)二〇〇六年度入団式が八日、宮古島市中央公民館研修室で行われた。今年度の新団員十人を迎えて、計五十四人となった同合唱団は、明るくさわやかな歌声と豊かなハーモニーづくりを誓った。
 結成三十一年の歴史がある同合唱団は、小学校三年生から中学校三年生までが所属し、ソプラノ、メゾソプラノ、アルトの各パートに分かれ、毎週土曜日に同公民館で練習。マティダ合唱祭や県合唱祭、定期演奏会などでその練習の成果を披露している。
 新団員を代表して砂川侑香さん(北小三年)は「合唱団合格のお手紙をもらってとてもうれしかった。お姉さんたちと頑張りたいのでよろしくお願いします」とあいさつ。団員を代表して浜川和音さん(平良中三年)は「入団おめでとう。いろいろなイベントにも参加でき、学校や年齢を超えて活動の場も広がる。心を合わせて一つのハーモニーをつくる素晴らしさを味わおう」と歓迎した。
 指導者である宮国貴子さんは「学年や学校が違っても心のつながりが築ける。気持ちを新たに楽しいステージをつくっていきましょう」と呼び掛けた。
 卒団した高校生も駆け付け、団員らによる歓迎の合唱が二曲披露されるなど、和やかな雰囲気の中、合唱団の第一歩をスタートさせていた。
 新団員の皆さんは次の通り。(敬称略)
 【ソプラノ】▽友利優季(西辺小三年)▽砂川侑香(北小三年)
 【メゾソプラノ】▽前泊祐実(西辺小三年)▽友利祐華(同)▽池田怜奈(同)▽友利菜穂(平良第一小三年)▽粟国舞(久松小五年)
 【アルト】▽上原美夢(西辺小三年)▽荷川取ちはる(南小四年)▽砂川結香(東小五年)

 写真説明 ・みやこ少年少女合唱団は新団員ら(前列)を迎えて笑顔を見せた=8日、宮古島市中央公民館

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