200平成17  10曜日

宮古島まちなかフェスタが開幕/歩行者天国を満喫

1009-1-1.JPG (31164 バイト) 活気ある街中を再生し、市民のシンボルとすることを目的とした国土交通省の社会実験「にぎわいといやしのまちなかストリート活用事業」として行われる「宮古島まちなかフェスタ'05」(主催・宮古島商工会議所、NPOにぎわいみゃーく)が八日、宮古島市平良の西里、市場、下里、中央の四通りで開幕した。四通りは午後四時から歩行者天国となり、街には親子連れや若者らが多く訪れ、各所に設置されたオープンカフェでの飲食や、ダンス、歌などのパフォーマンスを楽しんだ。きょう九日は午前十時―午後四時まで、四通りが歩行者天国となる。同フェスタは十二月まで毎週末に四通りなどを中心に実施され、フリーマーケットや農水産物即売コーナーなども設置される計画。
 同フェスタは宮古島市誕生前日の九月三十日に前夜祭、宮古島市誕生の十月一日にオープニングという日程だったが、台風19号の影響で、オープニングが八日にずれ込んでいた。
 オープニングセレモニーでは同会議所の藤村明憲副会頭(宮古観光協会会長)があいさつし、「家族、友人で楽しめる街づくりに市民の協力をお願いし、どうしたら街が活性化するかを考える機会としたい」と述べた。
 引き続き、藤村副会頭、同会議所の赤嶺一成専務理事、西里大通り商店街振興組合の小林直樹副理事長の三人がテープカットをして幕開け。宮古高校吹奏楽部が、西里、市場、下里通りの順に行進し、フェスタのスタートを飾った。
 西里通りでは若者のダンスグループが、ストリートダンスを次々に披露し、人だかりができた。 また沖縄民謡を歌うグループもあり、観光客を中心に足を止めて聞き入っていた。
 にぎわいといやしのまちなかストリート活用事業 国土交通省の二〇〇五年度「オープンカフェ等地域主体の道活用に関する社会実験」の一環。同様の実験は全国で実施される。宮古島市で行われる同事業では、十二月末までに市内の中心商店街で、歩道や駐車場などを活用し、オープンカフェやフリーマーケットなどを実施。社会実験であるため、来場者に対するアンケート調査や、歩行者天国の有無による歩行者数、交通量などが調査される。最終的には地域の課題解決に向け、同事業を実施するかを地域住民が判断する。

写真説明・歩行者天国で多くの人が訪れ、特にストリートダンスコーナーには人だかりができた=8日、西里大通り
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経済の活性化など柱

宮古島市長選・下地氏、8つの主要政策発表

1009-1-2.JPG (32663 バイト) 十一月十三日投票の宮古島市長選挙で立候補を予定している旧城辺町助役の下地敏彦氏(59)=保守系無所属=が八日、市内ホテルで基本政策を発表した。経済の活性化を最重要課題に挙げた上で健康、環境、人づくりを基本方針とする八つの主要政策を示した。下地氏は「この沈滞した経済状況を一日も早く回復させる。私が変える」と強調した。
 下地氏の政策発表会場には、旧市町村の保守系議会議員ら大勢の支持者が結集。嘉数昇明副知事をはじめ西銘恒三郎衆院議員、自民党県連の具志幸助幹事長、同県連政調会長で宮古郡区選出の砂川佳一県議ら県内保守系の有力者も出席した。
 下地氏は「働く場の創出のためにも社会基盤の整備をはじめとする各分野で緊急性のある事業を早急に実施し、雇用の拡大が重要だ」と述べた。
 その上で▽健康で豊かな人生を楽しみ、誰もが不安なく暮らせる島づくり▽環境と調和した農水産業、癒しの観光の振興による自立の島づくり▽心通う市政で、人が輝き人をはぐくむ島づくり―の基本方針を強調。主要政策には@医療・保健・福祉の充実A社会基盤の整備B地下水保全を含む社会環境の保全・創造による環境調和型社会づくりC環境に配慮した収益性に高く、干ばつ、台風に強い防災・循環型農水業の振興D保養・体験・滞在交流型観光の推進E市民と共につくる行政の推進F少子高齢化に対応した地域環境整備G人づくり―を主要政策に掲げた。
 報道陣との質疑で行政改革については「緊急で重要な事業を積極的に導入することが大切。予算が足りないではない。配分を変えればいろんな事業ができる。私なら効率良くたくさんの事業を行える市政にする」などと強調。市民参加型の行政や職員の意識改革、特色ある行政システムの導入研究を行うなどの行政改革の骨子も示した。下地島空港は「島全体の活性化、平和的な利用」を訴えた。自民党と公明党の選挙協力については「調整中」とした。

写真説明・基本方針と8つの主要政策を発表した下地敏彦氏(中央)=8日、ホテル共和
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リズムに乗って「イエ〜イ」/全宮古ダンスフェス

1009-11-1.jpg (21271 バイト) 第3回全宮古中学校ダンスフェスティバル(主催・宮古地区中学校体育研究会)が8日、平良中学校グラウンドで開催され、各校から出場したチームが郷土の踊りやリズムに乗った軽快なダンスなどを披露した。今回は10校から12チームが出場。審査の結果、宮古島市立西辺中学校の「Crazy DANCERS」がグランプリに輝いた。
 同大会は昨年に続き三回目の開催。▽各学校で体育の授業および運動会などの学習成果を出し合うことで今後の学習を深める▽表現(ダンス)することの楽しさや創作する喜びを味わわせ、豊かな表現活動の充実を図る―を狙いに実施している。昨年より二チーム多い十二チームが参加し、郷土の踊り部門に二チームがリズムダンス部門に十チームが参加し、日ごろの練習成果を競い合った。
 グランプリを受賞したCrazy DANCERSは、三年生のメンバー十九人で編成。「Pecori Night」という音楽に合わせ、男子生徒もセーラー服の衣装を着て楽しいダンスを披露し、会場を沸かせた。
 郷土の踊り部門では、北中学校の「北中エイサー同好会」が、力強いエイサーを披露し優勝した。
 開会式では、宮古地区中学校体育研究会の平良勝也会長が「若さはじける皆さんの情熱をぜひ披露してほしい。期待している」とあいさつした。

写真説明・グランプリを受賞した西辺中学校のCrazy DANCERS。ユニークな振り付けで会場を沸かせた=8日、平良中学校グラウンド
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通り池など自然満喫/島めぐり探検隊が伊良部で交流

1009-11-2.jpg (31718 バイト) 県青少年島めぐり探検隊(主催・県青少年育成県民会議、共催・県、県教育委員会、後援・宮古毎日新聞社ほか)が八日、二泊三日の日程で宮古島市伊良部で始まった。沖縄本島や宮古などから小、中、高校生ら約百人が参加。美しい海と雄大な自然を満喫した。この催しが宮古で行われるのは今回が初めて。
 中央公民館で行われた歓迎式で、同市伊良部総合支所の長浜光雄支所長は、「今年は伊良部町が合併し宮古島市になった年。そして伊良部架橋の工事が始まった年。皆さんは意義ある年に交流を深めることになった。良い思い出をつくってください」と歓迎の言葉を述べた。
 探検隊の吉元明団長は、「全員で楽しく交流を深めてください」と述べ、長浜支所長に記念品を贈った。
 地元の団体代表で伊良部小四年の元長佳菜子さんが、「友だちをたくさんつくって楽しい思い出にします」とあいさつした。
 沖縄本島団員代表で伊平屋小五年の諸見夢月さんは、「みんなと仲良く交流を深めます」と語った。
 一行は昼食の後、白鳥崎や渡口の浜、通り池などの名所を巡った。夕方はキャンプファイヤー、打ち上げ花火を行い、楽しい初日を過ごした。
 島めぐり探検隊は、県内の青少年との交流を通して友情を深めるとともに、豊かな自然や独特の文化など離島の持つ魅力、良さを認識させることにより、郷土に対する愛着、誇りを持ち、郷土に寄与できる青少年を育成することなどが目的で開催される。

写真説明・子供たちは通り池などを巡って交流を深めた=8日、宮古島市伊良部

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国際通りにクイチャー/那覇まつり芸能パレード

1009-11-3.jpg (33030 バイト) 【那覇支局】第三十五回那覇まつり(主催・同実行委員会)が八日、三日間の日程で開幕した。 初日、国際通りで行われた「市民演芸・民俗伝統芸能パレード」には、旧城辺町出身者らで構成する在沖砂川クイチャー保存会(宮里明光会長)も参加、宮古の伝統芸能のクイチャーを披露し、沿道に集まった大勢の観客を魅了した。
 砂川クイチャーは男女交互に踊るのが特徴。同保存会のメンバー二十人が、旧城辺町砂川(うるか)に伝わる芸能を掛け声高らかに披露した。演舞が終わると指笛が鳴り響き、大きな拍手が起こっていた。
 同保存会は第一回の那覇まつりから参加し、今回で三十五回目。宮里会長は「宮古の伝統芸能をPRする良い機会。来年もまた参加する」と話した。
 パレードは那覇まつりの前夜祭として、県道39号線の国際通りの一・六`を止めて開催した。今年は四十七団体が参加、約二万人の観客が琉球舞踊、エイサーなどの伝統芸能、パレードを鑑賞した。
 那覇まつりのメインイベント「那覇大綱挽」はきょう九日午後三時から同七時まで、主要道路の国道58号線(那覇久茂地交差点)を止めて行われる。

写真説明
・宮古の伝統芸能、砂川クイチャーを披露し、大勢の観客を魅了した=8日、那覇市国際通りの海邦銀行松尾支店前
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   サシバ密猟にニラミ/野鳥の会・宮古島署

 国際保護鳥のサシバ(タカ科)が北国から宮古に飛来する時期に入ったため、県文化環境部自然保護課と宮古島警察署、宮古野鳥の会は八日午後、宮古島市伊良部でサシバ密猟防止合同パトロールを実施した。広報車でサシバ保護を訴えた。
 この日から同会の岡徹会長らは、宮古本島の久松地区の夕陽が丘で、サシバの飛来カウントを始めた。
 伊良部総合支所前で出発式があり、同自然保護課の新崎彰班長は「これからサシバの保護・普及の活動を展開する。伊良部はサシバが休む中継地。毎年サシバがたくさん飛来するには、地道な保護活動が重要である」と述べた。同支所経済課の垣花恵課長は「昔からサシバの飛来は、秋の風物詩。その風物詩は観光にもつながるので、保護活動を積極的に行っていきたい。子供たちにもサシバ保護を継承させたい」と言葉に力を込めた。
 この後、パトカーと広報車が目抜き通りをパトロール。住民にサシバの保護と密猟撲滅を訴えた。

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