2005年(平成17年) 10月8日 土曜日
☆ キビ価格 トン当たり2万470円/農家手取り現行維持
☆ 宮古島市長選
総決起大会の日程決まる/
伊志嶺氏は20日下地氏来月5日選挙モード突入へ
十一月十三日に投開票が行われる宮古島市長選挙に立候補を予定している伊志嶺亮氏(72)と下地敏彦氏(59)両陣営の総決起大会の日程が決まった。両陣営によると、伊志嶺陣営が今月二十日に宮古島市総合体育館で、下地陣営は来月五日にホテルアトールエメラルド宮古島で行うこととなった。両陣営の総決起大会が終了すると残るは来月六日の告示となり、同十三日の投開票日まで圏域は選挙一色となっていく。 伊志嶺陣営の総決起大会は「宮古島市民大集会」と銘打って二十日の午後六時から開催される。下地陣営は告示日前日の五日午後六時三十分から稲嶺恵一知事や県選出国会議員、砂川佳一県議らも参加して新市住民に支持を訴える予定だ。 現在、両氏ともに拡大した選挙区に対応して各地に後援会事務所を立ち上げるなど選挙戦に向けた取り組みを展開している。旧平良市では両陣営ともこれまでの支持票を固める動きに加えて、今回選挙のカギを握りそうな浮動票の掘り起こしを展開している。 郡部は、旧城辺町で両陣営とも激しい支持取り付けの動きを展開して一進一退の攻防となっている。旧伊良部町は動き出しの良かった伊志嶺氏が「同町出身」を前面に押し出して支持拡大を図っている。一方の下地氏は保守支持層を中心に支持固めの作業に加えて出遅れをばん回する動きとなっている。 旧下地町は両陣営とも後援会事務所を設置するも新市市議選への立候補予定者が少ないことなども影響してか現在は全体的に動きが少なく、今後両陣営とも激しい支持取り付け合戦となりそうだ。 保守支持が根強い旧上野村だが伊志嶺陣営も早期の動き出しで、支持取り付けを一歩一歩進めている。下地陣営はこれまでの保守支持層を堅守する動きとなっているようだ。 告示後の選挙本番に勢いを付けるためにも選挙戦前半のヤマ場となる総決起大会の成功は大きなカギを握ることから、両陣営の間でこれから激しい支持取り付けの攻防戦が展開される見込みだ。 |
☆ 10日に開幕/第14回全宮古軟式野球大会〜第3回宮古毎日新聞社杯〜
宮古毎日新聞社は十日に宮古島市営球場などで開幕する第十四回全宮古軟式野球選手権大会を宮古野球連盟と共催いたします。 約二カ月間にわたる大会期間中は熱戦の模様を、より詳しくよりダイナミックに報道していきます。 出場選手の皆さんの健闘を期待いたします。 宮古毎日新聞社 第十四回全宮古軟式野球選手権大会―第三回宮古毎日新聞社杯―(主催・宮古野球連盟、共催・宮古毎日新聞社)の抽選会(代表者会議)が七日夕、宮古島市中央公民館で行われ、組み合わせが決まった。大会はA、B、C、壮年、実年の枠を取り除き、全九十二チームが「宮古一」を懸けて熱戦を展開する。 写真説明・組み合わせ抽選のくじを引く参加者ら=7日、宮古島市中央公民館 |
☆ 宮古関係5人が受章/第5回危険業務従事者叙勲
【那覇支局】内閣府は七日、第五回危険業務従事者叙勲(十一月三日発令)の受章者を発表した。宮古関係では上里清福さん(72)、伊志嶺賢一さん(68)、恩河旨平さん(70)、國仲吉雄さん(73)、濱川玄一さん(73)の五氏が受章した。同叙勲は、危険度の高い業務に従事し、社会貢献した人をたたえるため二〇〇三年度に創設された。
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エタノール混合ガソリン 実車走行試験始まる/
りゅうせき・二酸化炭素削減に挑戦
環境省の委託を受け、りゅうせき(太田守明社長)が実施するエタノール混合ガソリン(E3燃料)の実車走行試験開始式が七日、同社宮古油槽所で行われ、地球温暖化の要因となる二酸化炭素(CO2)の削減に向けた取り組みが宮古でスタートした。実証試験は県宮古支庁と宮古島市の公用車、計五十台で開始された。同日はまた、製糖過程で発生する廃糖蜜を原料にエタノールを生産する施設の起工式も沖縄製糖宮古工場で行われ、「宮古産エタノール」の生産工程確立へ第一歩を踏み出した。「地産地消」によるCO2削減の実証試験は二〇〇七年度まで行われる予定。 両事業は環境省の地球温暖化対策技術開発事業のうちの「沖縄産糖蜜からの燃料用エタノール生産プロセス開発およびE3等実証試験」の一環。 このうちE3燃料実車走行試験開始式には、りゅうせきの知念榮治会長をはじめ、環境省地球環境局の小林光局長と県宮古支庁、宮古島市などの関係者が出席。開始に当たり、小林局長が実証試験に使われる県宮古支庁の公用車にE3燃料を給油するセレモニーを行った。 知念会長は「E3燃料で車が問題なく走るのか実験し、環境省の所期の目的が達成されるよう頑張っていきたい。うまくいけば、CO2削減だけでなく、サトウキビの有効利用、地域振興にもつながる」とあいさつ。 小林局長は「島のエネルギーで島が動くことは『地産地消』であり、地球に優しい形で世の中が動く実験をする、未来を先取りする取り組み。それにチャレンジする島の皆さんに感謝したい」と述べ、成功を期待した。 このほか県宮古支庁の兼城克夫支庁長(長濱政治次長代読)、宮古島市の川田正一市長職務執行者(池村直記福祉保健部長代読)もそれぞれあいさつし、「地域のバイオマス(生物資源)を有効利用した地球温暖化対策が、宮古島を発信地として普及されることを期待している」などと述べた。 走行試験は今年度、宮古支庁と宮古島市の公用車、計五十台でスタートし、〇六年度で五百台、〇七年度には千台に増やし、普及につなげる。 一方、エタノール生産施設は今年度末ごろの完成予定で、それ以降は「宮古産」のエタノールを使ったE3燃料で走行実験が実施される。 ガソリンのすべてをE3燃料に代替できれば、ガソリン使用に関係するCO2の削減効果は、県全体で二万五千d、全国では約二百五十万dと見込まれる。 写真説明・実証試験の車両に「E3燃料」を給油するセレモニーを行う環境省の小林地球環境局長=7日、りゅうせき宮古油槽所 |
☆ 「タカの米」も穂が熟し/きょう寒露
きょう八日は二十四節気の一つ「寒露」。寒露とは、晩秋から初冬に向かって野草に宿る露の意味。このころになると、野には秋が静かにしのび、朝晩は肌に寒気を感じ始める候となる。 宮古諸島では毎年このころになると、渡り鳥のサシバが何千羽もの群れをなして飛来する。「ピックイー」という鳴き声がそろそろ聞こえてくる。 空から地上へと目線を落とせば、農道や畑に穂が熟した状態の紫色をしたヒメアブラススキを見つける。 「タカの米」と呼ばれるこのススキは、サシバの渡るころに一斉に穂をつけるという。穂を手でもむと油のような独特のにおいがする。 頭上でも足元でも季節は確実に変化している。 写真説明・穂が熟し、紫色を帯びるヒメアブラススキ=7日、宮古島市平良 |