200平成17  929曜日

来月1日から選手募集開始/第22回全日本トライ大会

1-1.jpg (40272 バイト) 「ともに競い ともに讃え みんな輝け宮古島」をテーマに、来年四月二十三日に開催される第二十二回全日本トライアスロン宮古島大会(主催・宮古島市など)は十月一日から、出場選手募集を開始する。参加定員は千五百人。これまでの宮古広域圏事務組合から宮古島市の主催で初めて開催される。現在の大会長である伊志嶺亮・同組合代表理事(平良市長)と二木哲大会実行委員長(同組合事務局長)が二十八日、同組合で記者会見を開き、募集要項を発表した。今年の第二十一回大会で廃止された六十六歳以上の特例枠は今年も適用されず、参加資格は十九歳以上六十五歳以下となっている。

 伊志嶺大会長は「国内はもとより、世界へネットワークを広げていきたい。市町村合併に伴い、第二十二回大会は宮古島市で開催されることになる。これまでの住民や関係者の協力に深く感謝し、今後の支援、協力をよろしくお願いしたい」と述べた。
 六十六歳以上の出場枠は第二十一回大会で、▽安全な運営を目指す▽若い人をより多く参加させる▽医療救護班、ボランティアにも負担のかからない態勢づくり―などの理由で撤廃された。二木実行委員長は、選手から多数の要望などがあったことを認めた上で、「専門部会などでも検討された結果、第二十二回大会も今年と同じように行うことになった」と述べた。また第二十三回大会以降については、見直しが検討される可能性もあるとの見解を示した。
 宮古島市としての初開催となるがそれにまつわるイベントに関して二木実行委員長は「現在のところ、具体的には計画されていないが、できることがあるならば協議していきたい」とした。
 大会実行委員会では第二十一回大会優勝の松丸真幸選手(30)=茨城県=、同二位のパク・ビョンフン選手(34)=韓国=、女子一位の今泉奈緒美選手(22)=福岡県=ら国内外の有力選手をはじめ、田村嘉規選手(36)、金城伸也選手(37)、千葉ちはる選手(34)ら県内の有力選手を招待する予定。
 競技距離はスイム、バイク、ランを合わせて二〇〇・一九五`。参加資格は十九歳以上六十五歳以下の男女。募集締め切りは十一月三十日、大会事務局必着。参加費は保険料やパーティー費用などを含めて三万円となっている。申し込みは宮古トライアスロン実行委員会(宮古島市平良字西里一八六、電話0980・73・1046)まで。

 写真説明・第22回大会に向け、多数の応募と、住民の協力を呼び掛ける伊志嶺大会長(左)=28日、宮古広域圏事務組合

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基準超えれば淡水化処理/県、塩素イオン濃度上昇で見解

2-1.jpg (143106 バイト) 【那覇支局】県議会(外間盛善議長)九月定例会は二十八日、代表質問二日目が行われ、社大・結の会連合の奥平一夫氏が、宮古島上水道水源の塩素イオン濃度が基準値(二〇〇_c/g)を超えた時の対応をただしたのに対し、県は「超えた場合は水道水として使えない。海水淡水化と同様な処理が必要になる」との考えを示した。
 奥平氏によると、水源として利用されている白川田地下水流域の大野水源の塩素イオン濃度は一年前に四七_c/gだったものが最近は一五一_c/gまで上昇した。
 伊佐嘉一郎文化環境部長によると、温泉近くの井戸の塩素イオン濃度は昨年十月をピークに下がり続けていたが、九月六日の測定では一一六〇_c/gと上昇に転じ、白川田流域水源での濃度も改善していない。伊佐部長は原因は特定されていないとし、解明については現在、宮古島上水道企業団が地下水の流れを把握するため実施しているボーリング調査を見守るとした。喜友名朝春福祉保健部長は、対応策として淡水化処理のほかに、企業団が濃度の上昇していない東添道水源の利用を検討していることを報告した。
 奥平氏は宮古支庁の組織改編や、アスベスト対策、在沖米軍基地問題についても質問した。
 県が示している宮古支庁の改編の一次内示は、〇六年度で次長職を廃止、農林水産振興課を普及センターと農業水産整備課に分割移転し、残った農業関係の機関を、新たに配置する農林水産調整監に統括させるというもの。
 同改編案に奥平氏は「支庁機能の低下は明白との指摘がある。離島行政の後退につながる改編は認められない」と撤回を要求。上原昭総務部長は「県は簡素で効率的な組織確立のため、中間管理職廃止などの見直しを行っている。その中で、両支庁の次長職も〇六年度に廃止される。両支庁については、農業分野を強化するため、統括監級の農林水産調整監を配置する」と、これまでと同様な答弁にとどまった。
 アスベスト対策では、条例制定か公害防止条例の見直しで対応していく方針が示された。
 稲嶺恵一知事は米軍基地問題について「県民の目に見える形で、負担が軽減されるよう適切に対応したい」と述べた。

 写真説明・代表質問に立つ奥平氏=28日、県議会本会議場

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優等・特別賞牛を選出/宮古地区畜産共進会

3-1.jpg (33189 バイト) 二〇〇五年度宮古地区畜産共進会(主催・宮古地区農業振興会)が二十八日午後、JAおきなわ宮古家畜市場で開催された。各市町村の代表牛三十五頭が厳正な審査を受けた結果、平良市の根間貞勝さんが所有する「みずき」号など計四頭が優等賞に選ばれた。特別賞に当たる県農林水産部長賞は城辺町の伊良部平三さんが所有する「やすしげ」号など二頭が受賞した。県畜産振興基金公社理事長賞は城辺町の古謝誠栄さんが所有する「だいばん」号など二頭。上位入賞牛は近く再度審査され、選抜されれば県共進会に出品される。
 開会式で、農業振興会の伊志嶺亮会長(平良市長)は「この共進会は県畜産共進会の予選を兼ねている。選抜された代表牛は『宮古島市』代表として出品されることになるので、この記念すべき年に上位入賞はもとより団体旗を取れるよう期待している」と激励した。
 引き続き審査に入り若雌の部第一類、同部第二類、成雌の部第一類、同部第二類の順に厳しい審査が行われた。
 宮古家畜保健衛生所や宮古郡農業共済組合、宮古家畜診療所、JAおきなわ宮古地区営農センターの職員が出品牛の発育度をチェック。体の伸びや幅、深さなどの体積を調べたほか、全体のバランスや被毛の質なども厳しく審査し、各類の順位を付けた。
 審査講評で宮古家畜保健衛生所の松川善昌所長は「若雌は全体的に発育良好で、体の伸びも素晴らしく若雌らしい出品牛だった。成雌も体積に富んだ良い出来だった」と評価。改善点として一部出品牛の太り過ぎや運動不足を指摘した。
 県内各地の上位入賞牛が出品される県の畜産共進会は十一月十日から二日間、東風平町で開催される。
 結果は次の通り。(敬称略)
 【若雌の部第一類】▽優等賞=根間貞勝(平良市大浦)みずき号▽一等一席=伊山和吉(同島尻)ふくみ号▽一等二席=石垣精一(城辺町長南)ひろこ号▽二等一席=友利盛義(城辺町友利)やえこ号▽二等二席=古城正良(平良市西里)だんご号▽二等三席=仲里初雄(下地町洲鎌)なつこ号
 【若雌の部第二類】▽優等賞=古謝誠栄(城辺町長南)だいばん号▽一等一席=荷川取繁(下地町高千穂)あやの号▽一等二席=上地正夫(平良市西里)みつこ号▽二等一席=渡真利弓子(上野村新里)ゆみつ号▽二等二席=平良武男(城辺町保良)あつえ号▽二等三席=松川盛栄(城辺町吉野)しげふく号
 【成雌の部第一類】▽優等賞=伊良部平三(城辺町吉田)やすしげ号▽一等一席=下地良孝(同保良)やよい号▽一等二席=宮平佳和(平良市東仲宗根)なにわ号▽二等一席=荷川取繁(下地町高千穂)かつはる号▽二等二席=平良源次(平良市島尻)たかだか号▽二等三席=砂川栄市(上野村名嘉山)さくら号
 【成雌の部第二類】▽優等賞=喜屋武隆(平良市東仲宗根)たろう号▽一等一席=砂川勇(城辺町吉田)かずよ号▽一等二席=松原秀樹(同)みわ号▽二等一席=砂川健治(下地町入江)てだ号▽二等二席=渡真利弓子(上野村新里)ゆみまつ3号▽二等三席=渡真利昇一(平良市松原)さとみ号
 【特別賞】▽県農林水産部長賞=伊良部平三(城辺町吉田)やすしげ号、喜屋武隆(平良市東仲宗根)たろう号▽県畜産振興基金公社理事長賞=根間貞勝(平良市大浦)みずき号、古謝誠栄(城辺町長南)だいばん号

 写真説明・宮古代表牛を決める厳しい審査が行われた共進会=28日、JAおきなわ宮古家畜市場

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空の仕事、面白そう/全日空北小で航空教室開催

4-1.jpg (35833 バイト) 全日空(ANA)主催の航空教室が二十八日、平良市立北小学校(来間恒祐校長)で五、六年生を対象に行われた。「空の日」(二十日)、「空の旬間」(二十―三十日)行事の一環。パイロットの伊沢友博さんと、宮古空港で勤務する確認整備士の清水修さんらが飛行機の仕組みや仕事の内容などについて紹介。子供たちは興味津々の様子で聞き入り、「空」の仕事に理解を深めた。
 同社では「空の日」にちなみ、今年から全国各地の離島の学校を訪ねて航空教室を開催。宮古では北小学校の児童らを対象に、飛行機の歴史や仕組み、パイロットの仕事の流れなどを紹介した。
 質問タイムでは、子供たちから「どんな時に、パイロットになって良かったと思うか」などと率直な質問を矢継ぎ早に投げ掛けられ、エアバスA320副操縦士の伊沢さんが「お客様が笑顔で手を振ってくれたときはうれしい」などと一つ一つの質問に丁寧に答えていた。
 また、重量約十`のフライトバッグの中身も公開され、児童らは、地図や懐中電灯など滅多に見ることのできないパイロットの「七つ道具」に身を乗り出して見入っていた。

 写真説明・約10`のフライトバッグに、思わず「重い!」と体を傾ける児童=28日、北小学校

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狩俣君(宮工3年)が難関合格/消防設備士甲種第四類

5-1.jpg (29635 バイト) 消防設備士試験の甲種第四類に宮古工業高校の狩俣優斗君(電気情報科三年)が県内で唯一、高校生として合格した。また、乙種第四類に福里悠磨君(同科三年)、川満広哉君(同科二年)、狩俣佑樹君(同)、友利勇太君(同)の四人が合格。難関突破に関係者を喜ばせている。
 消防設備士は、自動火災報知設備・ガスもれ火災報知設備・消防機関へ通報する火災報知設備の点検整備および工事ができる資格で、乙種は整備と点検が、甲種は整備・点検・工事ができる。今回生徒たちが合格した第四種は最も難関で利用価値が高いという。
 甲種第四類の県内合格者は四十人で、このうち高校生は狩俣君一人。狩俣君は「難しくて自信がなかったので信じられない気持ち。実感がわかない」と合格に驚いた様子ながらも、「将来は電気の仕事に就きたい。次はボイラー二級の資格を取りたい」を意気込みを見せた。
 乙種第四類には県内で二十八人が合格、高校生六人のうち四人が同校からの合格となった。
 合格した福里君は「受かるとは思っていなかったのでびっくりした」、狩俣佑樹君は「一年生のころから目標にしていたのでうれしい」、川満君は「夏休み中勉強したので合格できうれしかった」、友利君は「夏期講習がきつかったけど合格でき良かった」とそれぞれ喜びを話した。
 兼島信雄校長は「資格取得者が来ないと仕事が進まないこともあり、資格を持つことは大事なこと。就職でも資格取得者は内定率が高い。宮古工業の生徒を求める会社もあり、これまでの実績が知れわたっていると思う」と生徒たちをたたえた。

 写真説明・甲種第4類消防設備士に合格した(前列左から)狩俣優斗君、乙種第4類に合格した福里君、狩俣佑樹君、(後列左から)川満君、友利君=28日、宮古工業高校

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   今年は3057羽確認/アカハラダカ飛来、昨年より6割減

 宮古野鳥の会(岡徹会長)は二十八日、今期のアカハラダカのカウント調査結果を発表した。今期は昨年同期の七千四百七十九羽より六割少ない三千五十七羽を確認した。
 同会は、飛去数が減少したことについて「原因の特定はできないが、台風15号以降の天気は比較的安定しており、アカハラダカが南下するにはむしろ、『良すぎる天気』だったのかもしれない。そのためか、宮古島に降りずに通過した個体が少なくなかったとも推測される」と話した。
 カウントは、今月七日の「白露」から二十五日までの十九日間実施。カウント時間は、いずれも午前七時から同九時までの二時間。下地町入江橋が観察場所で、南方へ渡って行くアカハラダカをカウントした。最も飛去数が多かったのは、十九日の八百七十四羽だった。

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