200平成17  928曜日

「宮古島市」誕生まであと3日/市役所に新市銘板設置

1-1.jpg (27854 バイト) 平良市、城辺町、伊良部町、下地町、上野村の五市町村が合併し、宮古島市が誕生する歴史的な日まできょう二十八日であと三日と迫った。二十七日には平良市役所に「宮古島市役所」と記された銘板が設置されるなど、準備作業は大詰めを迎えている。宮古島市は十月一日に発足、同日は職員に対する辞令が交付される。三日には市役所や各支所の開庁式が行われ、宮古島市としての行政事務がスタートする。
 平良市役所に設置された銘板は、トラバーチン製で池田俊男さん=平良市=が揮ごうした「宮古島市役所」の文字とともに新しい市章も記されており、十月三日の開庁式式典の中で除幕する予定。福祉部が配置される城辺、建設部の下地、経済部の上野、総合支所の伊良部の四町村でもそれぞれ、閉庁式が行われる三十日までに銘板設置作業を終える予定となっている。
 五市町村ではすでに、閉市、閉町、閉村の式典が終了しているほか、職員らが休日を返上して後片付けを含む引っ越し作業を実施。書類の整理や不要物の処分に追われている。
 三十日に各自治体で行われる閉庁式は平良市が午後四時、伊良部町が午後四時三十分、下地町が午後五時、上野村が午後四時から。それぞれ首長が職員に最後の訓示を行うなどして市町村制の幕を閉じる。城辺町では予定されていない。
 宮古島市が誕生すると、人口は五万六千三百九十三人(男性二万八千九十四人、女性二万八千二百九十九人)。世帯数は二万二千四百七十七、総面積は二百四・三九平方`bとなり、人口は県内十市中八番目、総面積は県内市町村四番目の規模となる。

 写真説明・宮古島市役所の銘板が設置され、合併準備作業も大詰めを迎えた=28日、平良市役所

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県審査へ10点を選出/アイディア貯金箱コンクール

2-1.jpg (40994 バイト) 第三十一回「私のアイディア貯金箱」コンクール宮古ブロック審査会が二十七日、宮古郵便局で行われた。審査会場には一次審査を通過した個性豊かな作品百九十二点がずらり。厳正な審査の結果、沖縄地方審査に提出する作品十点と郵便貯金振興会賞五点を選出した。地方審査は十月七日に行われる予定。
 このコンクールは、次代を担う児童に貯蓄の意義と重要性を認識させ、児童の持つ造形的な想像力を伸ばすことを目的に毎年開催されている。
 今回は二十校から二千百八十三点の応募があった。一次審査を通過した二十校百九十二点を宮古郵便局長の米村幸雄さん、みやこ焼窯元の佐渡山正光さん、県立宮古高校教諭の本村博之さんの三人が審査した。
 応募された作品には児童たちのアイデアがいっぱい詰め込まれていた。材料には紙粘土や空き缶、貝殻などをうまく使い、シーサーや三線、守礼門など沖縄らしさをイメージした作品が多く見られた。
 中には規定の大きさをオーバーした作品もあり、審査員は「二aオーバーしている。良くできているだけにもったいない」などと話していた。
 出品作品は二十八日から三十日まで、同局のATMコーナー横のコミュニティールームで展示される。時間は午前九時から午後五時まで。
 【地方審査出品作品】▽ふくはらかのん(東小一年)「バースディケーキ」▽下地政好(多良間小一年)「お金のたまる木」▽砂辺一行(北小三年)「サンシンちょ金ばこ」▽田嶋元(西城小三年)「カラフルシーサー」▽伊良部愛理(平良第一小四年)「宮古島市貯金箱」▽真栄城樹(久松小四年)「昔ながらのぶた小屋」▽来間由紀乃(下地小五年)「サイクル人形」▽伊志嶺尚久(佐良浜小六年)「竹筒貯金箱」▽仲間悠二(城辺小六年)「シーサー」▽宮国尚介(久松小六年)「パクパクシーサー」
 【郵便貯金振興会賞】▽久貝真心(伊良部小一年)「かいがらシーサー」▽きしもとあかね(上野小一年)「うみべのおうち」▽譜久村紗愛(南小三年)「三味線ジャラジャラ」▽下地真子(北小六年)「赤がわらの貯金箱」▽砂川大志(東小六年)「守礼門」

 写真説明・一次審査を通過したえりすぐりの作品を審査する審査員ら=27日、宮古郵便局

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「牛ふんの臭いが消えた」/バカス炭の効果実証へ

 上野村野原地区の宮古島バイオ・エコシステム研究センターで、実証研究が進められているメタン発酵プラントで牛ふんの臭いがしていた消化液タンクにバガス炭を投入したところ、悪臭が消えていたことが分かった。関係者らは新たな発見として特許を申請していく方針。二十七日に県宮古支庁で開かれた「かぎすまみゃーく・ゼロエミッション社会形成推進委員会」(委員長・中西康博東京農業大学助教授)の第三回検討委員会で、琉球大学農学部助教授の川満芳信さんが明らかにした。今回の新発見で宮古の循環型社会実現に向け一歩前進した。
 この日の委員会では、川満さんが「宮古島におけるバイオマス循環システムの実現に向けて」と題して説明した。
 この中で、川満さんは研究の狙いとして「サトウキビを中心とする宮古島に存在するバイオマスを総合的に活用した物質循環型システムを構築し、二酸化炭素排出量の削減と永久固定化、地下水保全、土壌環境の保全などを図っていく」と語った。
 さらに川満さんは、「メタン発酵プラントの消化液タンクに入っている牛ふんの臭いが、バガス炭を入れると消えた」と述べ、画期的な発見であることの認識を示した。 
 同プラントは、微生物を利用し、畜ふん、生ごみ、食品かすを嫌気性条件のもとで発酵させ、効率的にメタンガスを回収・エネルギー化する装置。既にメタンガスで発電機を稼働させており、今後の実用化に向けて大きな成果を上げている。

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砂川さん(上野小4年)が2種目で上位入賞/九州ジュニア水泳

4-1.jpg (37710 バイト) 二十四、二十五の両日、熊本県熊本市で開催された第三十七回九州ジュニア水泳競技大会(主催・九州水泳連盟)に出場した砂川史果さん(上野小四年)が百bバタフライで二位、五十bバタフライで三位に入る活躍を見せた。
 九州大会での入賞は宮古から初めてで、水泳関係者らは大喜び。さらなる活躍に期待を膨らませている。砂川さんは「目標としていた表彰台。達成できてとてもうれしかった」と笑顔で感想を語った。
 砂川さんは九州大会出場は二度目。予選を上位で通過し臨んだ決勝では、五十bは32秒99、百bは1分14秒15と、いずれも自己ベストを更新した。「試合ではあまり緊張しなかった」と振り返る。
 指導するスポーツアカデミー宮古島の西山拓郎コーチも「予想を超えるタイムだった。本番に強い選手。これからどれだけ伸びるのか分からない」と舌を巻く成長ぶり。
 五十bバタフライは全国標準記録を突破し、来年三月の全国大会への出場が決まっている。「出場するだけでうれしい。決勝に残れるよう練習したい」と意気込みを語った。

 写真説明・九州大会で上位入賞した砂川さん=27日、スポーツアカデミー宮古島

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宮古代表の上里さん(狩俣中3年)優良賞

第27回少年の主張大会

5-1.jpg (51695 バイト) 【那覇支局】第二十七回県「少年の主張大会」(主催・県青少年育成県民会議)が二十七日、沖縄市民小劇場あしびなーで行われ、各地区から選ばれた中学生十二人が大観衆を前に堂々と発表した。宮古地区代表で発表した狩俣中学校二年の上里麻菜美さんは優良賞となった。
 上里さんは「大切な友達へ」と題して発表。生きる希望を無くし「死にたい」という言葉を発した神奈川県に住む友人に向けて、「もっと自分を大切にしてほしい。夢や目標を持って頑張って生きてほしい」と壇上から強く訴えた。
 発表後、上里さんは「何を話したか分からないくらい緊張した。友人には言葉では言えなかったので、作文にして伝えたいと思った」と、今回出場した感想と理由を話した。
 最優秀賞には「平和な世界を築くには」との演題で発表した、島尻地区の東風平中学校三年の喜友名聖美さんが選ばれ、九州大会への出場権を獲得した。
 大会は、中学生が日常生活で日ごろ考えていることを広く社会に訴えることで、同世代の少年の刺激にし、少年の健全育成に対する一般の理解を深めるのが目的。
 会場には中学生や学校、青少年育成団体、県、沖縄市の関係者らが大勢詰め掛け、生徒らの力強い発表に耳を傾けた。

 写真説明・優良賞を受賞し、笑顔を見せる上里さん=27日、沖縄市民小劇場あしびなー

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   前津ゼミの学生が来島/合併控えた宮古の行政学ぶ

6-1.jpg (50340 バイト) 沖縄国際大学法学部で地域行政について学んでいる前津榮健法学部教授ゼミの学生十五人が二十七日来島し、宮古五市町村合併推進協議会事務局を訪れ合併に至るまでの経緯や各自治体の動きなどについて説明を受けた。一行は二十九日まで滞在し、市町村合併を目前に控えた宮古地区の行政の動きについて学ぶ予定で、きょう二十八日は新市長が決まるまでの市長職務執行者を務める上野村の川田正一村長を取材する。
 来島しているのは法学部地域行政学科の学生十五人と前津教授の計十六人。前津教授は県市町村合併促進審議会の委員として宮古地区の合併にもかかわっており、離島の行政について学んでもらおうと来島した。地域行政学科は合併直前の行政の様子について、また、法律学科の学生たちは市町村合併を終えた久米島で合併後の行政について学んでいる。
 合併事務局では糸数健事務局長、国仲昌二副参事が一行を歓迎。国仲副参事が合併までの経緯やこれまでの紆余曲折の様子を説明し、六市町村や三町村など合併の枠組みで揺れた時期や、議員特例、新市名称などについてもめた時期など当時の背景を紹介しながら説明した。
 学生の下地佐季さん(三年)は「宮古で合併までに時間がかかったことは知っていたが、ここまでいろいろな事があり複雑だったとは思わなかった。とても勉強になった」と感想を話した。

 写真説明・宮古地区の市町村合併に至るまでの経緯などについて学ぶ沖国大の学生たち=27日、宮古5市町村合併推進協議会事務局

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