200平成17  924曜日

各庁舎 引っ越し作業ピーク/「宮古島市」まで1週間

 平良市、城辺町、伊良部町、下地町、上野村の五市町村が合併し、新市宮古島市が誕生する歴史的な日まできょう二十四日であと七日と迫った。各市町村役場では後片付けを含む引っ越し作業がピークを迎えており、二十三日の休日も多くの市町村職員が書類の整理や不要物の処分に精を出していた。宮古島市は十月一日に発足、同日は職員に対する辞令交付などが行われる。三日には市役所や各支所の開庁式が実施され新市行政事務がスタート。それぞれの部署で新市誕生を祝うとともに、合わせて千四十四人の職員が新市業務に向けて決意を新たにする。
 新市発足に向け各市町村財政担当部署では二十二日から新市暫定予算の入力を始めている。二十七日から暫定予算の概要作成に取り掛かり、二十九日には各市町村に同予算の概要報告がある。三十日に各市町村の首長に報告され、十月一日から新市の予算執行がスタートする。
 新市の行政事務準備は各市町村で順調に進められているが、引っ越し作業は今がピーク。各市町村とも二十三日からの三連休を利用して本格化させており、同日の各舎は多くの職員が資料を詰め込んだ段ボールを運んだり、庁舎内の整理整頓を行っていた。
 ただ、中には「やることが多すぎて何をどうすればいいのか分からないよ。移動先が片付いていないと引っ越しのしようがない」と苦笑いの職員も。「やっぱり皆で一気にやるしかない」と話した。それでも宮古島市発足後に懸念される行政サービスの低下を防ごうと各市町村職員は懸命な作業に精を出し、「新市誕生までにはしっかりと終えたい」と語っていた。
 合併まで一週間となり各市町村では自治体規模での最後の行事が行われている。城辺町では社会福祉協議会が解散式を実施。この席で同町の仲間克町長は「合併は発展のための手段」であることを強調。「城辺地域がさらに発展するよう今後なお一層の協力をお願いしたい」と多くの町民に理解を求めていた。平良市以外の四市町村は、閉町、閉村の記念式典を終えており、残すは二十五日の「閉市式」と、三十日の閉庁を待つのみ。五市町村合併による宮古島市誕生まであと一週間。各市町村とも、資料整理や引っ越し作業など最後の追い込みに入る。

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最高賞に新城武一郎さん/宮古島盆栽展示会きょう開幕

2-1.jpg (25760 バイト) 第九回宮古島盆栽展示会(主催・日本盆栽協会宮古島支部)がきょう二十四日と二十五日の二日間、宮古グリーンセンターで開催される。同支部会員の入賞作品が展示される。最高賞に当たる宮古市町村会長賞には新城武一郎さんの「ハマシタン」が選ばれた。主催者では多くの来場を呼び掛けている。展示時間は午前十時から午後五時まで。
 審査に当たった同協会八重山支部の新城弘志顧問は「全体的にレベルアップし甲乙付け難く審査に苦労した。宮古市町村会長賞の作品は中央に出しても恥ずかしくない出来だった」と講評した。
 表彰式は二十五日午後四時から行われる。
 受賞者は次の皆さん。(敬称略、かっこ内は作品名)
 ▽宮古市町村会長賞=新城武一郎「ハマシタン」▽県宮古支庁長賞=津波古敏夫「三点飾」▽宮古市町村議会議長会長賞=下地徹「ハリツルマサキ」▽県農業協同組合宮古地区事業本部長賞=池間諄「オーハマボー」▽県盆栽連合会長賞=池原健二「ガジュマル」▽宮古毎日新聞社長賞=高江洌恵忠「琉球松」▽宮古新報社長賞=根間武次「ハマシタン」▽宮古テレビ株式会社長賞=砂川弘「ゴムジュ」▽平良市文化協会長賞=大浦辰夫「ハマシタン」▽宮古グリーンセンター社長賞=伊佐一雄「ガジュマル」▽奨励賞=上地正義「ブーゲンビレア」、池原一美「ガジュマル」、砂川辰夫「ガジュマル」

 写真説明・最高賞の宮古市町村会長賞に輝いた新城武一郎さんの「ハマシタン」=23日、宮古グリーンセンター

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いらぶさん(平一小)ら最優秀/

平良市・敬老の日作文コン表彰式

3-1.jpg (27035 バイト) 平良市(伊志嶺亮市長)の二〇〇五年度「敬老の日」作文コンクールの表彰式が二十三日、同市役所で行われ、一年生の部で最優秀賞のいらぶりかさん(平良第一小)ら、各学年で最優秀、優秀、優良、佳作の各賞を受賞した小・中学生合わせて三十二人が表彰された。
 同コンクールは、社会に尽くしてきた高齢者への敬老思想の普及を図り、児童・生徒が高齢者福祉についての関心と理解を深めることを目的として毎年行われてきた。
 一人ひとりに賞状を手渡した伊志嶺市長は「戦争が終わった直後の平良市は貧しかったが、今のお年寄りの皆さんが頑張ったおかげで、今の平良市がある。お年寄りを敬う心、お年寄りが持っている知恵袋を受け継ぎたいという気持ちが、作文からよく伝わった。皆さんの温かい心で良い宮古島市をつくってほしい」と述べた。
 受賞者は次の皆さん。(敬称略)
 【小学一年生】▽最優秀賞=いらぶりか(平良第一)▽優秀賞=おやどまりひとみ(東)▽優良賞=ともりすずか(同)▽佳作=すなかわひなこ(久松)、おくひらあやね(南)
 【同二年生】▽最優秀賞=根間さやか(北)▽優秀賞=大城仁(平良第一)▽優良賞=ますなりみき(南)▽佳作=砂川美紅(東)、りくあやか(平良第一)
 【同三年生】▽最優秀賞=下地ももえ(東)▽優秀賞=与那覇淳弥(同)▽優良賞=みやぐにみさき(久松)▽佳作=根間唯加(同)、砂川優太(南)
 【同四年生】▽最優秀賞=狩俣一貴(久松)▽優秀賞=垣花咲絢(同)▽優良賞=与那覇優太(東)▽佳作=前里菜生(久松)、狩俣賀奈子(鏡原)
 【同五年生】▽最優秀賞=池村明日香(南)▽優秀賞=近藤優美(同)▽優良賞=平良晃嗣(池間)▽佳作=比嘉菜摘(平良第一)、嵩里優花(久松)
 【同六年生】▽最優秀賞=上原望可(平良第一)▽優秀賞=久貝綾花(久松)▽優良賞=砂川優香里(南)▽佳作=与那覇詩子(南)、砂川恵(鏡原)
 【中学生】▽最優秀賞=大城啓(平良)▽佳作=比嘉愛莉(同)

 写真説明・伊志嶺市長(右)から表彰を受ける児童ら=23日、平良市役所

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1400人参加、本番さながらに/災害時想定し総合訓練

4-1.jpg (26054 バイト) 沖縄電力(當眞嗣吉社長)の総合防災訓練が二十二日、本店・各支店・各発電所で一斉に行われた。災害時の連絡体制や復旧対策活動などを実施し、電力供給の確保と停電時間短縮へ向け訓練に取り組んだ。同社離島カンパニー宮古支店(喜納隆支店長)では六十一人が参加し、台風襲来による電柱倒壊などを想定した訓練を実施。復旧作業を行い災害対策の一連の流れを確認した。
 この訓練は災害時の電力供給の確保と停電時間の短縮を図るために県内で一斉に行っているもので、社員と関係会社から総勢千四百人が参加した。
 宮古支店では訓練に先立ち開始式が行われ、喜納支店長が當眞社長の訓示を代読。昨年、観測史上最多となる十五個の台風が沖縄地方へ接近したことを挙げ「防災業務のあり方について熟知していただきたい」「社の施設・設備を常日ごろから点検強化し、維持管理を徹底していただきたい」として防災に対する意識強化を促した。
 訓練では▽電柱折損建て替え▽柱上変圧器損壊取り替え▽発電機車による応急送電▽送電線巡視―などを実施。支店内では本部や各支店とテレビ電話による報告や情報収集を行い、連絡体制を確認した。

 写真説明・大型台風襲来による電柱倒壊を想定し建て替えなどの作業を実施した=22日、下地町与那覇

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地域交流の拠点に/盛大にぶんみゃー前公園落成式典

5-1.jpg (29975 バイト) 上野村新里の「ぶんみゃー前公園」落成式典・祝賀会(主催・新里部落自治会)が二十二日夜、同公園で開かれ、多数の住民が参加して新里構造改善センターと並ぶ地域交流の拠点が整備されたことを喜んだ。土地譲渡協力者ら五人に下地博敏自治会長と川田正一上野村長連名で表彰状が贈られたほか、地域団体が次々に余興を披露し、祝賀会を盛り上げた。
 同公園は、今年四月六日に着工し七月二十五日に竣工。総事業費は六千五百八十九万二千九百円。宮古島分とん基地周辺公園設置助成事業で整備した。新里部落自治会が上野村から管理を委託されている。
 式典で下地自治会長は、「公園の落成を機に、自治会活動の発展や、住民福祉の向上、青少年の健全育成などに一層力を入れ、住み良い地域づくりに励みたい」とあいさつ。
 この後、土地譲渡協力者の新里惣一さん、渡真利泰伸さん、測量設計を担当したアイ・アンド・ケイ技研の伊志嶺一之社長、工事を行ったオーシャン・シギラの新里博徳社長、公園名称を考案した兼島巳喜夫さんの五人を表彰した。
 祝賀会では、子供会や婦人会、青年会のほか、設計・施工業者らによる余興が披露され、住民らが交流を深めた。

 写真説明・新里の獅子舞で公園の落成を祝った=22日、新里ぶんみゃー前公園

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   童心に帰り満喫/上野村老人クラブ連合会が運動会

6-1.jpg (25318 バイト) 上野村老人クラブ連合会(新里盛繁会長)は二十三日、同村営体育館で第三十二回運動会を開催した。同村八地区から約二百人のお年寄りが参加し、「創造と連携の輪を広げて 心豊かな21世紀を」をスローガンに多彩な競技でスポーツの秋を満喫し、さわやかな汗を流した。
 運動会ではスプーンリレーやお手玉リレーなどユニークな競技も行われ、珍プレーが続出。会場には笑いが絶えなかった。また、地域の子供たちによる可愛らしい踊りも披露され、お年寄りたちを楽しませた。
 最後には参加者全員で大綱引きとクイチャーが行われ、大盛況で幕を閉じた。

 写真説明・笑顔で競技を楽しむ参加者=23日、上野村営体育館
 
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