200平成17  921曜日

住宅地・商業地下落幅が縮小/05年宮古地域地価

 【那覇支局】県企画部は二十日、二〇〇五年県地価調査の結果を発表した。県下四十九市町村の基準値二百七十七地点を調査した結果、本県地価の全用途平均は十二年連続で下落したが、下落幅は昨年に引き続き縮小した。宮古地域は、住宅地が平良市、伊良部町で下落しているが、下落幅は縮小した。その他の町村は横ばい。平良市の農家集落地域(字西原)がマイナス七・六%で最も下落幅が大きかった。
 商業地は郊外型大型店舗の影響などにより平良市にある基準地二地点とも下落したが、下落幅は縮小した。
 標準価格の最高は平良市西里根間二四六番地(筑登之屋)の一平方b当たり十一万二千円で、前年の十二万円より八千円(六・七%)減となっている。
 宮古地域において、住宅地は前年の変動率マイナス一・八%から〇五年はマイナス〇・九%となり下落幅は縮小した。
 平良市では下里南原五一〇番九が標準価格四万七百円で、前年の四万一千七百円より二・四%下落。同様に高価格帯の西仲宗根染地一一二の一は標準価格三万四千七百円で前年より二・〇%下落した。西原西屋敷二八一番二も前年よりマイナス七・六%の一万三千三百円となった。伊良部町も昨年に引き続き下落しており、国仲屋敷九〇番(標準価格一万一千四百円)がマイナス一・七%、池間添下桃山二一九番(同九千四百十円)がマイナス〇・九%で下落、昨年まで基準地だった長浜西里二一三番一から選定替えとなった長浜西里二三七番が同八千三百円となった。その他の町村では変動はなかった。
 商業地は、平良市の二地点で下落し、西里出口五五六番(標準価格六万一千円)は変動率がマイナス三・九%となった。

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関係者招き記念式典・祝賀会/宮古毎日新聞創刊50周年

2-1.jpg (38879 バイト) 宮古毎日新聞社(真栄城宏社長)は十九日、創刊五十周年の記念式典と祝賀会を市内ホテルで開催した。島内外から大勢の関係者が集い本紙創刊五十年の歩みを振り返りながら「地域の新聞」としてのさらなる発展に期待を込めた。式典で真栄城社長は「報道を私せず公正・中立を守り『住民のための新聞』づくりに徹し、地元の新聞社としての使命を全うすべく意を新たにしている」などと述べ目標達成に向けた人材育成、組織強化、経営安定の充実に努めることを強調した。(6、7面に写真特集)
 記念式典は午後五時三十分に開会。はじめに真栄城社長が「本日の記念すべき日を迎えることができたのも読者、広告主をはじめ地域社会の協力があったればこそ」と感謝の意を述べた。その上で今後マスメディアとして「常に正確で丁寧、きめ細かな情報を提供し圏域の経済自立、豊かな文化、住み良い地域づくりに貢献する決意です」と述べた。
 この後、宮古市町村会の伊志嶺亮会長(平良市長)が来賓祝辞を述べ創刊五十周年を祝福。その上で「情報の重要性と正確性において、これまで以上の信頼を確立することを期待している」などと話した。本紙に国内外のニュースを配信している時事通信社の若林清造社長は本紙が一九九五年に日本新聞協会に加盟したことや数々の主催行事を開催し、成果を挙げていることを強調し「地域のためになる、地域に開かれた新聞作りに努力されている証し」と述べ、本紙のさらなる飛躍に期待を込めた。
 式典終了後は引き続き祝賀会が催された。島袋本流紫の会・亀浜律子琉舞練場やシャンソン歌手の水織ゆみさん、宮古島を拠点に活動するミュージシャン下地暁さんの余興で盛り上がった。沖縄宮古商工会議所の中尾英筰会頭、オリオンビールの仲村文弘社長、宮古観光協会の藤村明憲会長らは乾杯の音頭などで本紙創刊五十周年を祝福するとともに激励した。

 写真説明・本紙創刊50周年を記念し祝杯を挙げる島内外の関係者ら=19日、ホテルアトールエメラルド宮古島

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宮古島市長選 伊志嶺氏支持を明言

狩俣吉正氏(連合沖縄会長)が会見で見解

3-1.jpg (32172 バイト) 十月一日に発足する新市「宮古島市」の市長選の候補者として名前が挙がった連合沖縄会長で平良市出身の狩俣吉正氏(55)は十九日、本紙の報道を受けて会見を行い「宮古入りして『反自公』の姿勢で伊志嶺亮平良市長の支持を職労と調整するつもりだったが私に立候補を求める声が上がり、さらに経済界の一部から出馬を求める意見などもあり、むげに断ることもできなかった。周りからの要望に対して『逃げはしない』との姿勢が前向きにとの報道になった。報道を受けてきょう(十九日)の朝のうちに組合と話し合い整理して組合としても伊志嶺氏で頑張っていこうとの結論に達した」と述べ、新市市長選には立候補しないとの意思を示した。
 伊志嶺氏支持を打ち出した狩俣氏は、市長選に対する判断が注目されている衆院選沖縄1区で当選を果たした下地幹郎氏に対しても「伊志嶺氏には社民、社大とも推薦を出している。下地幹郎氏にも自公に対抗するために伊志嶺氏への協力を求めていきたい。また、協力してくれると思う」と述べた。
 宮古島市市長選を含めた今後については「反自公は従来の保革の枠組みを超えたもので最終目標は来年の県知事選。宮古島市市長選はそれに向けた最初の選挙であり流れを止めるわけにはいかない。今後、下地幹郎氏と調整していきたい」との方針を示した。また、新市市長選に対する本人の取り組みについては「積極的に取り組みたいと思っている。これまでの保革の対立が地域の問題解決を遅らせている。それにとらわれない超党派の政治の流れを宮古でもつくりたい」と述べた。
 衆院選挙後、水面下では常に名前が取りざたされてきた狩俣氏が正式に出馬の意思がないことを示し、さらに伊志嶺氏を支持し下地幹郎氏にも協力を求めていく姿勢を示したことで新市市長選に向けた展開は新たな局面を迎えそうだ。

 写真説明・新市市長選で伊志嶺氏を支持する方針と自らの立候補については意思がないことを説明する狩俣氏(手前)=19日、宮古地区労事務所

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宮古島市長選 下地敏彦氏が事務所開き

/新リーダー誕生へ気勢

4-1.jpg (14299 バイト) 十月一日発足の宮古島市の市長選で、立候補を予定している前城辺町助役の下地敏彦氏(59)=保守系無所属=の後援会事務所開きが十九日、平良市西里の同事務所前で行われた。大勢の支持者を前に下地氏は「経済を活性化させることが最重要課題と思っている。私は経済政策を着実に、必ず実行する」と強調し、本格的な選挙戦に向けて自信をみなぎらせた。
 事務所開き会場には郡部町村の首長ほか各市町村の保守系議会議員が結集。嘉数昇明副知事や宮古郡区選出の砂川佳一県議ら有力者も出席した。
 はじめに後援会の上地安増会長が「新しいリーダーの誕生で経済の活性化が図れる。新市に革新市政はいらない。下地敏彦氏を当選させ、宮古島市を活性化させよう」と支持を訴えた。
 続いて、同後援会城辺支部の仲間克支部長(城辺町長)、同下地支部の川満省三支部長(下地町長)、伊良部町議会の友利浩一議長があいさつしそれぞれ保守勢力の団結を呼び掛けた。
 これらの支援を受けあいさつに立った下地氏は経済政策の三本柱として@流通の施策を含む農林水産業の振興A観光と環境を調和させた政策B人材育成、若い人を育てながら雇用の場の創出―を掲げた。その上で「皆さんと心を一つにして戦いたい。宮古の人が豊かで楽しい人生が送れるよう私は必ずやる。着実に実行する。宮古を必ず変える」と力強く述べ、最後までの支持を訴えた。
4-2.jpg (31923 バイト) この後、あいさつした嘉数副知事は「下地氏なら宮古の魅力と可能性を引き出せる」と支持を求めた。砂川県議は「新しい街づくりを実現できるのは行政経験豊かな下地敏彦氏しかいない。私たちが誇れる宮古島市を建設していこう」などと訴えた。
 事務所開きには衆院議員の西銘恒三郎氏、仲村正治氏ほか、日本商工連盟宮古支部の中尾英筰支部長からの激励メッセージも寄せられた。最後は支持者全員でガンバロー三唱を行い下地氏の当選に向けて気勢を上げた。

 写真説明(上)・支持を訴える下地敏彦氏
 写真説明(下)・下地氏の当選に向けてガンバロー三唱で気勢を上げる支持者ら=19日、平良市西里の下地氏後援会事務所


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記念切手を発売へ/来月1日の新市誕生に合わせ

5-1.jpg (38904 バイト) 宮古島市誕生と、「日本におけるドイツ年」を記念し、沖縄日独協会(会長・山内啓邦宮古毎日新聞社会長)が写真付き切手を宮古島市が発足する十月一日から販売する。日本郵政公社沖縄支社によると、市町村合併やイベントなどにちなんだ記念切手の発売は県内初。二十日、山内会長らが記者会見し発表した。
 記念切手は、八十円切手十枚一セット。価格は千四百円。千シートの限定販売で、うえのドイツ文化村で販売する。そのほか、宮古地区の郵便局で配布する専用の申込用紙を使用して通信販売も可能。
 図柄は、同協会の事務所が設置されているうえのドイツ文化村(上野村)や、砂山ビーチ(平良市)、東平安名崎(城辺町)、渡口の浜(伊良部町)、前浜ビーチ(下地町)などの景勝地、宮古島市の発足を記念した市章、二〇〇〇年に来島したゲアハルト・シュレーダー独首相の写真、日本におけるドイツ年のロゴなど。
 同封される特製ホルダーには、一八七三(明治六)年にドイツ商船ロベルトソン号が上野村宮国沖で座礁。宮国住民が危険を顧みずに救助したことから始まるドイツと宮古の関係、宮古島市発足の経緯、各景勝地の紹介文も掲載されている。
 会見で山内会長は「記念切手が宮古島市とドイツの友好の絆を深め、末永い交流の記念になることを願っている」とあいさつし、記念切手制作に携わった関係機関に深く感謝した。

 写真説明・10月1日に販売される記念切手

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   「宮古は一つ」テーマに伝統・創作、参加団体を募集

第4回クイチャーフェス11月6日開催

6-1.jpg (26502 バイト) 第四回クイチャーフェスティバル2005―宮古ぴてぃつ(宮古はひとつ)―(主催・同フェスティバル実行委員会、宮古毎日新聞社)が、十一月六日にカママ嶺公園多目的広場で開催される。同実行委員会では▽伝統クイチャー▽創作クイチャー▽その他―の三部門の参加団体とボランティアスタッフを募集する。締め切りは九月三十日まで。問い合わせ、申し込み先はクイチャーフェスティバル実行委員会事務局(電話・ファクス75・5702)。
 二十日、会見が開かれ、下地暁実行委員長らが多くの参加を呼び掛けた。下地実行委員長は「十月一日の合併で新市となり、最初のフェスティバル。改めて地域の足元にある文化を見つめ直し、次の世代へつなげていきたい」と話し意気込みを見せた。
 伝統クイチャーは地域で継承されている古来のクイチャーが対象で、漲水、荷川取、うるかなど各クイチャー保存会のほか、多良間クイチャーが初めて参加する予定。独自性を求める創作クイチャーは、従来のクイチャーをイメージさせる手拍子や円陣などを取り入れ、曲はクイチャー本来の「ヒヤササ」などはやしが入った曲を使用することが基本ルールで、プカラス賞(総合)、パニパニ賞(踊り)、アパラギ賞(衣装)を設ける。
 同フェスティバルは、祖先から受け継がれてきた伝統芸能のクイチャーを後世へ伝承していくことを目的に開催。回を重ねるごとに新たに愛好会や保存会が発足するなど、伝統文化の継承と掘り起こしにつながっている。

 写真説明・11月6日に開催されるクイチャーフェスティバルへ向け参加を呼び掛ける(右から)下地暁実行委員長、粟国和伸事務局長、恩川順治宮古毎日新聞編集局次長=20日、RBCサテライトスタジオ




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