今月二十五日に開催される「県身体障害者スポーツ大会」に出場する宮古地区代表の十二選手を支援しようと「選手派遣支援チャリティーコンサート」(主催・宮古「身障連」支援ユヌグクルの会)が十七日、マティダ市民劇場で開かれた。フォークシンガーののひなひろしさんら四個人・団体が出演し、それぞれ魅力あふれるステージで観客を魅了した。
コンサート開幕前には、大会参加用のユニホームが各選手に贈呈され、選手を代表して与那覇正規さんが「期待に応えられるよう頑張る」と抱負を語り会場から激励の拍手を受けた。
この催しは、各自治体が負担する宮古身体障害者連合会への補助金が、逼迫する財政事情を理由に年々減少していることから、個人の力を集めて支援しようと初めて開催。五月二十二日に派遣が決定した十二選手に、収益金でユニホームを贈ったほか、全国大会などへの出場時に残りの収益金を活用してもらうという。
コンサートに先立ち、主催者を代表して下地豊一会長は「各選手とも、宮古地区代表として自分の力を十二分に発揮してくれるでしょう。今後も私たち一人ひとりが身障者に心を寄せ、共に豊かな心で歩むことを希望する」とあいさつを述べた。
同連合会の池間太郎会長は「会場の皆さん、障害者に対する心のバリアを取り除き、同じ目線で接してください。また障害者の皆さんは体の障害者でも心の障害者にならないよう、笑顔で毎日を過ごして」とそれぞれに呼び掛けた。伊志嶺亮平良市長も駆け付け、激励のあいさつを述べた。
コンサートでは、玉城流真文の会の子供たちが艶やかな衣装で琉球舞踊を踊り、観客の笑顔を誘ったほか、みやこ学園のメンバーが「寿太鼓」を勇壮に披露。また、クイチャーパラダイス首里教室の玉城弘さんが、交通事故で足の自由を失った後に習い始めたという三線を演奏。最後には、フォークシンガーののひなひろしさんが代表曲などを披露し、渋い歌声で観客を魅了した。
宮古地区代表選手は次の皆さん。(敬称略)
【走幅跳】▽与那覇正規(平良)▽喜屋武淳子(同)【やり投】▽新里利男(上野)▽波平常雄(多良間)【立ち幅跳】▽与那覇ひとみ(平良)【ソフトボール投】▽平良彦次(下地)▽洲鎌邦夫(同)▽川満敏明(平良)【車いす百b】▽高沢末子(城辺)【ハンドボール投】▽狩俣博利(城辺)【百b走】▽与那覇トミ(上野)【五千b走】▽国仲満(上野)
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子供たちのかわいらしさには一際大きな拍手が送られた |
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勇壮な踊りを披露するみやこ学園のメンバー=17日、マティダ市民劇場 |
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