台風による農業被害の軽減と地域の緑づくりを推進するボランティア組織「美ぎ島グリーンネット」(会長・伊志嶺亮宮古森林組合長)の第一回植樹活動が十七日、平良市狩俣間那津地区で行われ、同ネット会員と同地域の住民ら約百五十人が、ハイビスカスやテリハボクなど、四樹種七百六本を県道230号線(通称・狩俣線)沿いの約二百bにわたって植えた。
伊志嶺会長は「この活動を続けることで、グリーンが増え、災害に強い観光客も楽しめる島になる」と述べ、多くの参加に感謝。地域を代表して間那津地区土地改良区の根間義雄理事長が「大事に愛情を持って緑をはぐくむことで、大きな緑の波となり宮古中を覆い尽くすことを期待する」とあいさつした。
参加者らは三班に分かれ、ハイビスカス二百三十四本、テリハボク三百五十七本、イヌマキ九十四本、ヒラミレモン二十一本の合わせて七百六本を、一本一本丁寧に植え付けた。
同ネットの執行委員を務める、県宮古支庁農林水産振興課の長間孝課長は「地域の皆さんにも多数参加してもらえたのでありがたい。植えて終わりではなく、施肥などの保育作業も育つまでは何度も行う」と述べた。
同ネットは、〇三年九月の台風14号襲来時に農作物が壊滅的な被害を受けた中、防風林が機能している個所の被害が比較的軽微だったことに着目し、地域の手で植樹・育樹活動を実践しようと今年六月に設立された。九月十五日現在、約六百の個人・団体が会員登録している。
伊志嶺会長は「当面の目標を一千個人・団体として頑張っていきたい」と話している。
写真説明・一本一本丁寧に植樹する参加者ら=17日、平良市狩俣間那津地区
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