200平成17  915曜日

宮古地区 100歳以上は12人

在宅寝たきり城辺最多、伊良部ゼロ

 県宮古福祉保健所は十四日、きょう十五日の「老人の日」を前に宮古管内の高齢者状況を発表した。百歳以上のお年寄りは、昨年より二人減の十二人。今年度新たに満百歳を迎える人は、男性一人、女性八人の計九人となっている。総人口に占める高齢者(六十五歳以上)の割合は、前年度比〇・一八ポイント増の二一・七三%で、高齢者の社会参加や心身の健康づくりなど、明るい高齢化社会の構築と、高齢期における生活の充実が求められている。 今年三月三十一日現在、宮古地区の総人口は五万七千三百十七人。これに対し六十五歳以上の高齢者人口は一万二千四百五十五人で、男女別には、男性五千二百十三人、女性七千二百四十二人となっており、女性が二千二十九人多い。
 高齢化率を市町村別に見ると城辺町が三三・一〇%と最も高く、平良市が一七・四二%で最も低い。在宅寝たきり老人の人数も城辺町が五十三人(二・一二%)で最多、伊良部町はゼロとなっている。また、高齢者のひとり暮らしの割合は▽城辺町二〇・七五%▽下地町一八・七二%▽上野村一六・八七%▽伊良部町一九・六四%▽多良間村一二・六一%▽平良市一三・七六%―で、健康増進や生きがいづくりなど、地域や行政が一体となった介護予防の取り組みの強化が望まれている。
 今年度の新百歳は、平良市で六人、下地町で一人、伊良部町で二人の計九人。百歳を超える長寿者は▽平良市六人▽城辺町二人▽下地町一人▽上野村一人▽伊良部町二人―の計十二人。


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西銘氏(4区)、下地氏(1区宮古出身)晴れ晴れ

衆院沖縄選挙区 当選者4人に証書付与

 【那覇支局】九月十一日投開票の第四十四回衆議院議員総選挙の沖縄小選挙区で当選した四人の当選証書付与式が十四日午前、県庁で行われ、1区の下地幹郎氏44)=無所属、2区の照屋寛徳氏(60)=社民、3区の嘉数知賢氏(64)=自民、4区の西銘恒三郎氏(51)=自民=に県選挙管理委員会の阿波連本伸委員長から当選証書が手渡された。
 阿波連委員長は「国、地方ともこれ以上借金はしないという改革であることを認識し、国民、県民のためにしっかりと尽くしてほしい。健康に留意し、国民、県民から託された各々の職責を全うし結果を出してもらいたい」と激励した。
 4区の西銘氏は「初心を忘れずに頑張りたい。まず、国全体としては無駄遣いを省く改革を前進させる。選挙区である本島南部、宮古、八重山では、第一次産業の基盤、空港公安、橋を含めた社会資本の整備に全力で取り組んでいく」と決意を新たにした。
 1区で当選した宮古出身の下地氏は「私を選んでいただいた皆さんに心から感謝する。まず基地問題にしても、経済問題にしても、我々が伝えなければいけないことはいっぱいある。沖縄のメッセージをしっかり東京に伝えていきたい」と力強く抱負を述べた。
 比例代表九州ブロックで当選した仲村正治氏(74)=自民、赤嶺政賢氏(57)=共産、安次富修氏(49)=自民=の三人には一七日に東京の総務省・講堂で付与される予定。

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平一小校舎を新築/市議会・一般質問

 開会中の平良市議会(池間青昌議長)九月定例会は十四日、二日目の一般質問を行い、与那覇昭雄、上里樹、川満俊夫、富永元順の四氏が登壇して当局の姿勢をただした。老朽化が進む平良第一小学校の新築について、教育委員会の松岡日出雄課長が「調査を終了し、基本設計について本日(十四日)、入札を行った。来年二月までに基本設計を終了させ、二〇〇六年度で実施設計、工事着工を計画している」と述べ、〇六年度中の着工見込みであることを説明した。富永元順氏の質問に答えた。
 同校は、校舎の最も古い棟の一階部分が築四十三年を経過している。新しい棟でも築二十四年と、建物全体で老朽化が進んでいる。
 昨年六月、PTAが中心となり、「校舎改築検討委員会」(伊良波篤徳委員長)を設置。同九月には、同委員会が、校舎の早期全面改築を要請していた。同委員会では、先進校施設やシンポジウムなどを開催した上で、改築等基本構想を策定。今年三月、伊志嶺亮市長に構想を手渡していた。
 松岡課長は「今後は落札された業者、学校と、基本構想が反映できるよう討議を重ね、来年二月までに基本設計を完了させる」と述べ、来年度には、実施設計から工事着工までこぎつけるとの見通しを示した。
 同校の下地邦雄校長は「昨年から市長や教育長に要請し、校舎建築検討委を立ち上げ、少しずつ前進してきたので非常に良かった。大変ありがたいこと」と喜んだ。
 市町村合併後に必要性が指摘される新たな交通網の整備について、伊志嶺亮市長は「新市の業務は分庁方式で行うことになっており、複雑な事務手続きについては、各庁舎を行き来する場合が想定されるため、各庁舎間を結ぶ路線バスは必要。合併を機に宮古全域を対象として、路線バスネットワークを構築する必要がある」と述べ、これまでに要請を行った経緯なども説明しながら、住民、観光客のため、新たなバス路線整備に力を注ぐ考えを強調した。上里氏への答弁。

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平良海保「テロを未然に防げ」/外国船の立ち入り検査実施

4-1.jpg (33348 バイト) テロ未然防止のため、平良港に入港するすべての外国船の立ち入り検査を行っている平良海上保安署(岡部竹男署長)。十四日には、台湾の砂運搬船、翔榮一〇二号(四七五d)の検査を実施した。武装した海上保安官らが船内をくまなく調べたが不審物は発見されなかった。通常、立ち入り検査は平良港沖合で実施するが、今回は広く市民にテロについての意識高揚を図ろうと第一埠頭接岸後に行われた。
 同署の玉城正義次長の指揮の下、拳銃や警棒、防弾チョッキなどで武装した十二人の海上保安官が二人一組となって翔榮一〇二号内で爆弾などの不審物や不審者が乗船していないかを調べた。
 立ち入り検査終了後、玉城次長は「日本どこでも、テロは起こりうる。危機管理意識をしっかりと持ち、今後も警戒を強めたい」と話した。
 海上保安庁では、二〇〇一年九月十一日にアメリカで発生した同時多発テロなどを受け、昨年七月に施行された国際船舶・港湾保安法に基づき事前入港審査、立ち入り検査を実施している。

 写真説明・船内を調べる海上保安官=14日、平良港第一埠頭

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裁判費用捻出でキビ植え/西原産廃訴訟で大浦の原告団

5-1.jpg (34428 バイト) 平良市西原の産業廃棄物最終処分場火災問題で、大浦地区住民ら訴訟の原告団(下地博和団長)は十四日朝、大浦農村公園そばの畑でサトウキビと落花生の植え付け作業を行った。これは、裁判費用の捻出を目的に行われたもの。参加者は部落の復興と多くの収穫を願い、畑仕事に汗を流した。
 参加したのは約二十人の地域住民。下地団長の所有する畑二十四アールに、サトウキビと落花生をそれぞれ半分ずつ植え付けた。
 下地団長は「みんなで気持ちを一つにして、汗を流して、いろいろな作物を作って裁判費用を捻出しようと始めた。子や孫を守るために、我々には故郷を守る使命がある。産廃火災を機に、部落の再起を目指して費用捻出に取り組んでいきたい」と語気強く語った。
 参加した宮国トヨ子さん(78)は「収穫して、店に出すのも大変だけど、一つのことをやり遂げるのも大変なこと。でもそんな思いをしてまでも、やらなくちゃいけないことがある」と話した。
 参加者は午前八時から集まり、▽キビの苗作り▽畝だて▽キビと落花生の植え付け―などを作業。原告団では今後、費用捻出のためにいろいろな取り組みを予定している。

 写真説明・きびの植え付け作業をする参加者=14日、大浦農村公園そばの畑

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