琉球大学工学部情報工学科複雑系工学研究室ロボット研究グループ(代表・山田孝治助教授)は十三日、平良市立池間中学校(野原敏之校長)を訪れ、全校生徒十六人を対象にロボット体験学習を開いた。生徒たちは、プログラミングから製作まで一連の基礎過程に挑戦し、ロボット工学に興味を深めた。
この体験学習は、ロボット関係のイベントなどロボットに触れる機会の少ない離島の子供たちに、関心と創造性を高めてもらおうと実施。同研究グループのメンバーらが、国立オリンピック記念青少年総合センターの子どもゆめ基金を活用して来島し生徒らの指導に当たった。
この日は他の授業は行われず、丸一日掛けてロボット製作を学習。生徒たちはパソコンでプログラムを組み、センサーで電気が流動する仕組みの車両型ロボットをレゴブロックで思い思いの形に製作。完成した後は一定の距離でロボットを走らせ、タイムを競い合った。
山田代表は「ロボットは、フィクションに実際の技術が後から追い付いた分野。次世代を担う子供たちに想像は実現できることを知ってほしい」と促した。
佐久本孟君(一年)は「難しいイメージがあったが、工夫して作ってみると楽しかった」と充実した表情で話した。
写真説明・自ら製作した車両型のロボットを走らせ、タイムを競う生徒たち=13日、池間中学校
|