200平成1 6  1 21 曜日

合併住民投票が告示/伊良部町・宮古で初、25日投票

1-1.tif (150330 バイト) 伊良部町の合併の意思を問う住民投票が20日午前、告示された。住民の間では水面下で合併賛否の選択についてはほぼ固まっているが、住民投票に関してはいまひとつ盛り上がりがない。各界各層では将来の町を左右する最重要な問題だけに投票率アップに躍起だ。

きょうから不在者投票
 きょう21―24日までの4日間に期日前投票・不在者投票が行われ、25日に投開票される。宮古で住民投票が実施されるのは初めてで、県内では伊江村、西原町に次いで3例目。
同町、平良市、城辺町、上野村、下地町、多良間村の6市町村は、2002年4月から法定合併協議会を設置して合併について検討を進め、合併目標を05年1月1日とした。
 合併を表明している浜川健伊良部町長は「厳しい財政が続き、再来年度には再建管理団体になりかねない。今のままでは伊良部町は沈没する。住民説明会などを開いて役場職員と町民には、言うべきことは言ってきた。あとは住民の賛否選択を見守りたい」と語った。 昨年の公職選挙法の一部改正で、不在者投票の手続きが簡素化され、不在者投票も直接、投票箱に入れられるようになった。投票用紙を封筒に入れてそれに署名するといった手続きが不要になった。
 住民投票で有権者の50%以上を超えない場合は「投票不成立」で開票されない。昨年11月9日に執行された衆議院選挙の投票率は57・59%。初日の不在者投票者は2人だった。
 19日現在の有権者数は、5087人。

 写真説明・期日前投票を翌日に控え、投票記載台が設置された=20日、伊良部町選挙管理委員会事務所

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嵩原弘氏(市議)が出馬へ/県議選平良市区・来月初旬に正式表明

2-1.jpg (10887 バイト) 6月6日に投開票が行われる県議会議員選挙の平良市区で市議の嵩原弘氏(49)が20日、保守系市議の会合で出馬する意向を示した。出馬の意向を伝えた後、マスコミの取材に対して嵩原氏は「16日までに後援会、家族の理解を得て出馬を決意した。2月上旬には出馬表明したい」と強い意欲を示した。市区では現職の坂井民二氏(54)に自民党県連からすでに公認が出ており、無投票も予想されていた。嵩原氏が出馬すれば保守分裂選挙となり、今後の展開次第では革新系も巻き込んだ複雑な構図の選挙戦が展開されそうだ。
 嵩原氏の擁立について関係者は「公明党からの推薦を得ることがほぼまとまっている。自民党籍で公明推薦の選挙戦を展開したい」と述べた。
 市区の保守系は2年前の市長選挙で分裂し、現在も関係修復には至っていない。
 県議選をめぐってはこれまで自民県連の公認を得た坂井氏一本化の動きも一部にあったが坂井氏に対抗する保守系の一部が対抗馬を模索し、今回嵩原氏を擁立することでまとまった。
 しかし、坂井氏に対抗する保守系内部でも嵩原氏出馬については微妙に足並みが揃っていない。出馬すべきとの意向や坂井氏一本化を求める意見があり、今後の調整も難航しそうだ。
 保守系が分裂したことで革新系からの出馬の動きも注目されるが、現状は市区の革新系も分裂状態で擁立は難しい状況。革新系の候補者が擁立できなかった場合は保守分裂とともに革新系を巻き込んだ複雑な構図で選挙戦が展開される見込みだ。
 保革とも今回の選挙は、来年予定されている市町村合併後の新市市長選を見据えた動きとなっているが、今回嵩原氏が出馬して保守分裂選挙になることがどう影響するかも注目される。
 嵩原氏は2001年に行われた市議選に新人候補として出馬。894票を獲得し2位当選を果たしている。

 写真説明・出馬について強い意欲を示した嵩原弘氏=20日、平良市久松

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きょうからキビ操業開始/宮古本島内2製糖工場

 宮古本島内製糖2工場(沖縄製糖宮古工場、宮古製糖城辺工場)の今期操業がきょう21日から始まる。両工場合わせた03―04年期産サトウキビの生産見込み量は20万5000トンで、前期実績比3000トン、平年比2万5000トンそれぞれ減少。今期は干ばつ、台風の被害が大きく2年連続の厳しい作柄となった。
 沖縄製糖宮古工場管内の生産見込み量は11万3000トンで前期比1200トンの微増。同社は増加の理由として▽収穫面積の9ヘクタール増▽前期と比べ枯死茎が少なく成育茎数が多い―などを挙げている。ほ場ブリックスは(1月13、14日調査)は20・8度と昨年12月中旬時点の17・9度より大きく伸びている。
 宮古製糖城辺工場管内の生産は9万2400トン(前期比4300トン減)を見込んでいる。同工場は昨年9月の台風14号で屋根が飛ばされ、中の制御装置が破損するなどの被害を受けたが、その後12月までに修復を終え準備は万端整っている。
 宮古地区ではすでに伊良部町、多良間村でも操業が始まっており、各農家は年中で最も忙しい時期を迎えている。

きょう大寒/キビ刈り本格化
3-1.jpg (44294 バイト) きょう21日は24節気の1つ「大寒」。寒さが厳しい中にも太陽の光に春の兆しが見られ、春の足音がせまる時期とされている。
 宮古島地方では、ポカポカ陽気が続いたかと思えば急に冷え込んだりと、不安定な日々が続いている。
 宮古島地方気象台の週間天気予報によると今週中は高気圧の張り出しで最低気温も14、15程度まで落ち込む見込み。来週ごろから気温はやや上昇するとみている。1週間ごとに高気圧の張り出しが予想されるため、寒暖が繰り返す状況が続きそうだ。
 キビ操業が本格的に始まり、農家は忙しい時期に突入した。雨天続きで冷たい雨風の中での作業となっているが、農家らは雨具などで身を包み作業に精を出していた。

 写真説明・雨具を着てキビ刈り作業に精を出す農家=20日、下地町川満

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『ムツウサ』 島おこしのの起爆剤へ/城辺町・

宮古全域に栽培を拡大

 城辺町の下地敏彦助役は20日、県宮古支庁で開かれた会議で、宮古ビデンス・ピローサ(方言名・ムツウサ)の生産を同町だけでなく宮古全域に広げ島おこしの起爆剤にしたい考えを明らかにした。
 ビデンス・ピローサについては武蔵野免疫研究所(東京都、吉田八束社長)や大学での研究の結果、抗酸化、抗炎症、抗アレルギー、糖尿病予防効果などが分かり、お茶や化粧品に製品化。現在、需要が急速に伸びており、今回の広域生産の取り組みは将来における一大産業化を視野に入れている。
 同会議には市町村や宮古広域圏事務組合、宮古市町村会の企画担当課長、吉田社長らが出席。出席者から、他市町村での生産農家の育成時期について質問された下地助役は「事業の推進体制を少しの間整えてから、各市町村に正式に働き掛けたい」と答えた。
 現在、ビデンス・ピローサは、城辺町の農家が生産し同町の農業生産法人「かぎすま宮古」が一次加工している。
 城辺町産業振興課の説明によると、現在の生産農家数は10戸。作付面積が9・2ヘクタール。2002年は116トンを生産した。年間に3回刈り取りができ反収量3トン、反当たり収入は35万円は可能という。
 宮古ビデンス・ピローサ事業がもたらす効果として▽農家数の増加による地域経済活性化への貢献▽職場の創出▽他農産物の有用性の研究開発の可能性拡大―などを挙げた。

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応援部隊続々/両陛下ご来島で万全準備

5-1.jpg (26671 バイト) 天皇、皇后両陛下のご来島に向け、県警をはじめ、警察官が県内外から応援部隊として続々と来島している。また人員のほか、警備に使用するパトカーや白バイなども配備されており、両陛下の宮古ご視察に向け着々と準備を整えている。
 県内外から駆け付けた応援部隊は約1000人、車両は約100台に上るとみられている。
 ご来島に先立ち、宮古警察署(石垣用秀署長)と県警本部( 橋清孝本部長)は11日に合同訓練を実施。ご視察が予定されているティダファームたらま、国立療養施設南静園などへの移動方法や警備体制を確認した。
 また、地域住民には24、25の両日に交通規制を告知するチラシを配布するなど万全な警備体制を敷く方針だ。

2万本の小旗作成/宮古婦人連合
5-2.jpg (23159 バイト) 天皇、皇后両陛下のご来島に向け宮古地区婦人連合会(真壁カツ会長)は19日、日の丸の旗作りを宮古市町村会館で行った。参加者らはススキの枝にしっかりと日の丸をのり付けし、1本1本を丁寧に仕上げていた。旗作りは13日から始まり、各市町村の婦人連合会などで手分けして作業を行い、計2万本を完成させた。旗は宮古地区防犯協会を通して各地区の沿道で歓迎する住民らに配布されるという。
 真壁会長は「天皇、皇后両陛下がご来島されるので喜んで作製した。各婦人連合会のみなさんの協力のおかげで2万本の旗を作ることができた」と喜んでいた。

 写真説明(上)・続々と来島する県内外の警察官ら=20日、宮古空港
 写真説明(下)・宮婦連の役員らが1本1本丁寧に日の丸の旗を作り上げた=19日、平良市の宮古市町村会館

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赤崎、下地さん(平良中)が金賞/県吹奏楽ソロコンテスト

6-1.jpg (22191 バイト) 第29回県吹奏楽ソロコンテストが18日、浦添市で開催され、平良市立平良中学校(渡真利信雄校長)吹奏楽部の赤崎未夏さん(3年)と下地綾乃さん(2年)の2人がフルートの部で金賞を受賞した。1校から2人の金賞は同大会で同校のみの快挙。2人は「金賞を受賞できてよかった」と喜びを見せた。同校は同コンテストで2年連続の金賞受賞となった。
 大会で2人はフランシス・プーランク(1899年―1963年、フランス生まれ)作曲の「フルートとピアノのためのソナタ」に挑戦。赤崎さんは徳村萌さん(3年)の伴奏で第一楽章を、下地さんは友利志穂さん(2年)の伴奏で第二楽章をそれぞれ演奏した。
 審査員講評で赤崎さんには「大変立派に演奏している。これからも努力を怠らぬよう頑張ってください」、下地さんには「会場内に響き渡る素晴らしい音を出しており、将来性を感じる」とそれぞれたたえた。
 赤崎さんは「2カ所ほどミスがあったので、金賞を取れないんじゃないかと落ち込んでいたが、(下地さんと)2人で受賞できてよかった」、下地さんは「伴奏や指導してくれた先生のおかげ。次の大会も頑張りたい」と笑顔を見せた。
 吹奏楽部顧問の下地健作教諭は「普段からまじめに練習に取り組んでいる2人なので、練習通りの力が発揮できれば金賞を受賞できると思っていたが、本番前は緊張している様子だったので不安だった。2人がよく頑張ってくれた」と教え子たちの活躍を手放しで喜んでいた。

 写真説明・金賞を受賞した下地さん(左から2人目)と赤崎さん(右から2人目)。伴奏の友利さん(左端)と徳村さん(右端)=20日、平良市立平良中学校

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