200平成1 6  1 18 曜日

色とりどりの花で春を演出/フラワーフェストinうえの・

2万本の花で彩る

 「春、花の上野村」をキャッチフレーズに「沖縄花のカーニバル2004」第2回フラワーフェストinうえの(主催・上野村、同村観光振興協議会など)が17日から、うえのドイツ文化村で始まった。31日まで。会場では、13種類約2万本の色とりどりの花が春を演出。訪れる人々の目を楽しませている。

 同フェスティバルでは、サルビアやマリーゴールド、ベゴニア、ペチュニア、インパチェンスなど計13種類の花を用意。村内の各事業所や上野小、上野中学校、知的障害者授産施設みやこ学園、同更生施設ふれあいの里などが依頼を受け計2万本の苗を育てた。またドイツ村だけでなく、約1万2000本の花で村内を彩るなど、村を挙げて花のイベントを盛り上げている。
 亜熱帯の地域特性を生かし「暖かい冬」「花の咲く冬」を県内外にアピールすることを目的に開催。ドイツ村だけでなく村全体を花で包むことで観光客誘致につなげていきたい考え。
 オープニングセレモニーでは宮琉族太鼓団、フォークダンスサークル「ラグーン」が太鼓演舞やダンスを披露した。同協議会長の川田正一村長は「宮古は冬でも暖かく、温かい村民や郡民がいる。花で多くの人をドイツ村へ迎え、癒やしの気持ちを分け与えたい。心行くまで楽しんでほしい」と来場を呼び掛けた。
 会場には親子連れなどが訪れ、ドイツ村を散策しながら各所に飾られた色とりどりの花を鑑賞していた。

 写真説明(上)・約2万本の花が訪れる人々の目を楽しませているフラワーフェスト=17日、うえのドイツ文化村
 写真説明(下)・ずらちと並んだ花が道を彩る

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環境問題に力点/宮古青年会議所総会・

伊沢理事長が決意示す

 社団法人宮古青年会議所の第43回通常総会が17日夕、平良市内のホテルで開かれた。伊沢忠憲理事長(今月1日付で就任)は「環境問題に対して何か良い解決策がないか青年の視点から考え、提言できることはないか、JCとして取り組んでいきたい」と決意を述べた。2004年度の基本方針や事業計画、一般会計予算なども決まり、同年度は「心豊かな眼で、見つめ直し 共に築きあげよう共生の宮古」をスローガンに人づくり、街づくり、環境問題など各種事業に取り組む。
 総会の中で伊沢理事長は「(市町村合併に向けて)今年は新市づくりの準備という大事な1年になる。われわれ青年会議所会員も地域住民と一体となって活動していかなければならない」と強調した。その上で「会員拡大を重点目標として、さらにJC活動や勉強会を通して会員の意識向上や資質向上による内部拡充を図りたい」と力強い決意を示した。
 宮古青年会議所の今年度基本方針は▽明るい豊かな宮古づくり▽心豊かな思いやりを持った人づくり▽情報技術を活用できる態勢づくり▽地域に必要とされるJCマンづくり―。同年度一般会計予算は821万5833円(前年度比139万9226円減)。
 総会では県宮古支庁の安和朝忠支庁長、宮古市町村会の伊志嶺亮(平良市長)、沖縄宮古商工会議所の中尾英筰会頭が来賓祝辞を述べ、会員らを激励した。

 写真説明・2004年度事業計画などを決めた通常総会=17日、ホテル共和

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長崎県議が宮古視察/廃車の多さに驚き

 今後の離島振興の一環で、長崎県議会離島・半島地域振興特別委員会(浜崎祐一郎会長)の委員7人が16日来島し、城辺町砂川地区の廃車放置などの現場を視察した。浜崎会長は「廃車の多さにびっくりした。廃車の放置は宮古の観光のマイナス」と強調し、「長崎県では考えられない」と首をかしげた。
 この日訪れたのは、浜崎会長(自民党)、山口壮三副委員長(新風クラブ)、平山源司氏(自民党) 、三好徳明氏(同)、坂元智徳氏(同)、黒田成彦氏(同)、高見健氏(改革21)の7人。執行部から4人、事務局から2人の計6人が随行した。総勢13人は、石垣島から宮古入りした。
 一行は、現場視察前に安和朝忠県宮古支庁長らから宮古概要について説明を受けた。
 廃車が野積みされた現場視察では、委員の中から「長崎県の離島なら2、3台の廃車があるだけ。この現場では数百台が無造作に置かれており、私たちには信じられない光景」とびっくりした様子で感想を話した。
 一行は、同日の午後、帰任した。
 
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高校生らが劇団結成/劇団「びっくり箱」・

3月の初公演目指しけいこ

 高校生を中心とした劇団、「びっくり箱」(喜久川千尋団長、宮古高校2年)の結団式が17日、平良市のマリンターミナルで行われた。メンバーは島内の小・中・高校に通う児童・生徒ら14人で、脚本や振り付けなどは全てメンバーだけで行う。「自分たちだけで精いっぱいやってみたい」と決意を表し、3月に予定されている公演に向けてスタートを切った。
 劇団びっくり箱はマティダ児童劇団(砂川健次団長)の卒業生らで構成。児童劇団は中学を卒業すると同時に卒業となるため、喜久川さんら卒業生が声を掛け合い、昨年11月に劇団びっくり箱を結成した。
 また、児童劇団が活動を休止していることもあり、所属していた一部の児童・生徒らもメンバーとして加わった。
 結団式で喜久川さんは「脚本や振り付けなど全て自分たちでやることに不安な部分もあるが、芝居が大好きな仲間と協力しながら頑張っていきたい」とあいさつした。
 マティダ児童劇団の砂川団長もアドバイザーとして参加。「児童劇団とはひと味違った自由な表現、楽しみ方を見つけてほしい。自分たちが考えていることをしっかりと伝えられるような劇団になってほしい」とエールを送った。
 同劇団父母会を代表して新城裕子会長は「劇団が盛り上がるために、団員の頑張りをしっかりとサポートしていきたい」と話した。
 同劇団は現在、3月にマティダ市民劇場で予定されている初舞台に向けて週2回のペースで発声や表情のつくり方など基本的な練習を重ねている。
 初舞台の脚本は喜久川さんが考えた「カケラ」。記憶をなくした女の子、マリアが自分の記憶を探し求めて旅に出るというストーリー。喜久川さんは「物語の所々に自分たちの訴えたいことを織り交ぜている。みんなで協力して成功させたい」と力を込めた。
 メンバーは次の通り。(敬称略)
 ▼団長=喜久川千尋▼団員=喜久川敦啓、池間ひなこ、植田美希、砂川友紀、砂川友香、砂川友則、下地陽子、新城茉莉子、仲宗根綾、荷川取野々花、砂川裕恵、根間春菜、渡久山元樹
 
 写真説明・結成された劇団びっくり箱のメンバー=17日、平良市のマリンターミナル

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植物の方言名に感心/観光コーディネーター講座

 2003年度ボランティアガイド・観光コーディネーター養成講座(主催・県、宮古観光協会)
の受講生約30人は17日午後、13回目の講座「亜熱帯林ウオーク自然ガイド」を受講した。受講生らは大野山林などで在来種の植物について知識を深めた。
 同講座は、宮古圏域の観光産業の振興および地域の活性化を図ることが目的。県内外から訪れる観光客のさまざまなニーズに応えるために人材育成が図られている。全講座16回を予定している。
 この日の講師は平良市教育長の久貝勝盛さんが務めた。
 受講生らは同市総合博物館で台風やサンゴ礁、野鳥などつにいて説明を受けた後、同館入り口付近で植物の種類を学んだ。
 久貝さんは「宮古の先人はハルノノゲシを『ビキフクナー』、オニタビラコを『ミーフクナー』とそれぞれ方言名で分けて呼んでいた。素晴らしい知恵である。シマヤマヒハツの実は果実酒にして飲んでいた」と説明。受講生らは感心した様子でメモを取っていた。
 久貝さんは、大野山林で 手にした植物を見せながら「ケホシダ植物とホシダ植物の見分け方は、葉っぱに毛があるものがケホシダ植物。学者らの植物命名はすごい」と言葉に力を込めた。  また久貝さんが「植物の実によっては鳥のお腹を通り、ふんと一緒に出てこないと発芽しないものもある」と述べると、受講生の中から「えーっ」の驚きの声が上がった。

 写真説明・講師の久貝勝盛さん(左)は植物を手に詳しく指導した=平良市総合博物館前

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お年寄りとイモ掘り/城辺町で世代間交流活動

 城辺町西中地区で17日、城辺町の世代間交流活動があり、地域の子供たちとお年寄りが共同作業によるイモ収穫を楽しんだ。子供たちは昔から親しまれてきたイモ収穫の技を学び、おばあたちは自分たちも引き継いできた栽培技術の継承を喜んだ。
 この活動は城辺町の2003年度都市農村いきいきシニア活動促進事業の一環で実施。西中子ども会と宮古農業改良普及センターが支援している。子供たちとお年寄りは昨年7月31日に地区内のほ場にイモを植え付け、共に収穫の時期を心待ちにしていた。
 収穫作業には西中地区内の子供たち10人とお年寄り10人が参加。収穫は午前9時から行われ、その収穫方法についてはお年寄りが子供たちの先生役になった。おばあたちが手慣れた手つきでイモを掘り出すと子供たちは大喜び。自分たちも見よう見まねで作業に取り組み、土中のイモを次々と掘り出していた。
 「楽しくてしかたがないよ」と話す謝敷キクさん(77)。「この雰囲気がいいんだよ。子供たちといると若返った気分になる」と満面に笑みを浮かべた。
 子ども会の屏風ほのかさん(西城小6年)は「おばあたちと話しながら作業していると楽しいことばかりなので、これからも一緒にやりたい」と笑顔いっぱいで話していた。
 収穫後は参加者全員でイモもちやイモてんぷらを食べるなどして世代間交流を楽しんでいた。

 写真説明・地域のお年寄りと子供たちがイモ収穫を通して世代間交流を楽しんだ=17日、城辺町西中地区

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