トライアスロン20回大会記念

 第20回大会に出場する聴覚障害者選手は9名。これら選手たちのレースをサポートし無事ゴールまで走ってもらうのに欠かせない役目が手話通訳ボランティアの方々。各地のエイドステーションで手話通訳を通し、選手たちに水や食料をスムーズに補給してもらえるよう大会に向け日々勉強を重ねている。

 

手話通訳頑張ります

 宮古手話サークル「がじゅまるの会」



がじゅまるの会の会員は開・閉会式、エイドステーションで手話通訳
のボランティアをする。写真の手話は「ファイト」の応援メッセージ

 宮古手話サークル「がじゅまるの会」(宮城育子会長)の会員は約60人。大会本番では宮城会長ら5人が開会式、閉会式のあいさつの手話通訳を担当、24人が平良市内のエイドステーションで手話通訳をする。同会の手話通訳ボランティアは、第11回大会から始まり今年は10年目。6日の勉強会には大勢の会員が集まり耳の不自由な参加者9人に手話で「ファイト」の応援メッセージを送った。
 13日の勉強会では、大会テーマである「波に乗れ 風になれ 20歳のストロングマン」の表現を確認した。次回はエイドステーション要員を対象に例えば▽右手を上げて人差し指を出せば「水」▽グーの形は「ドリンク」―などのサインを確認する。
 開会式、閉会式、エイドステーションで手話通訳をする久高洋子さんは「9人全員の完走を願っている。終わったら楽しく交流しよう」と応援する。

宮城育子会長のメッセージ
 選手の皆さんにはゴールを目指し、力を振り絞り最後まで頑張ってほしい。ゴールで会員一同待っています。そして、喜びの乾杯をしましょう。沿道の皆さんにはゼッケンを見つけたら、大きな応援をお願いします。
 素晴らしい大会で聴障者の皆さんとかかわりが持てたことは、私達会員にとって最高の喜びです。おかげで、いろいろな楽しい出会いや思い出ができました。記念の20回大会が皆さんの活躍で、話題沸騰の大会になりますよう祈念します。

 城辺手話の会



トライアスロン大会の本番で手話通訳のボランティアをする
城辺手話の会のメンバー。前列の手話は「目指せ」、後列は「ゴール」

 城辺手話の会(新城享子会長)の会員は小学生1人、中学生10人、高校生2人、一般11人の合計24人。大会当日は、城辺町根間地の平良商店前、城辺町役場前、保良折り返し地点のエイドステーションで手話通訳をする。同会の手話通訳ボランティアは7年目。13日に城辺町福祉センターで開かれた勉強会には全員が集い耳に障害を持つ9人の選手に手話で「目指せ!ゴール」と応援メッセージを送った。
 勉強会では新城会長が黒板に「足をねんざした」、「薬、水、おにぎり、パン、梅干」、「テーピングがほしい」、「我慢できますか」、「医療テントにいきますか」など、本番で使えそうな文章や単語を列挙。この後会員らは新城会長と池間昭雄さんの手ほどきを受け、これらの言葉をマスターした。
 今回初めて参加する砂川朝美さん(宮古農林1年)は「ちゃんと通訳ができるよう頑張りたい」と、砂川綾子さん(同)は「初めてだけど、皆さんに伝わるよう単語を覚えたい。応援もいっぱいする」と張り切っていた。

新城享子会長のメッセージ
 9人の皆さんには、マイペースで無理せず、目標を目指し頑張ることを願っています。何よりもけがのないことが第一です。体調を整え素晴らしいレースにしてください。私達もエイドステーションやゴールで応援します。今年の会員の多くは手話の経験は浅いが、皆さんの手助けができるよう本番まで一生懸命、手話の単語を勉強します。一緒に頑張りましょう。第20回の記念大会が、皆様にとって思い出深い大会になることを祈念します。
 


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