ネタバレありの「仮面ライダーアギト・プロジェクトG4」感想
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観てきました「プロジェクトG4」

もちろん人のおごりで(泣)。

予算多め、ゲストそこそこ豪華め……いかにクウガが破格の予算で作られており、アギトはいかに経費をケチられていたかがよく分かる、といいますか、やはりビデオ画像だと粗が目立つんだなあと再確認したというか、アギトチームはいい仕事しているなあと言いますか。

ともかく、
「もうちょい時間をくれっ! つーかガオレンの予算と時間削ってこっちによこせってば! そうすりゃ日本映画史上に刻まれるヒーロー映画になったのに!」
が個人的な感想デス。

本当、たった1時間でおしまいというのが凄く惜しい。

テレビでアギトをチェックしている人なら、まず満足するでしょう。

冒頭からガンガンとばしてくれます。人もガンガン死にます。

ハリウッドではあり得ないことに子供も死にます、手足が飛んだり、人が死んだり、結構えぐいシーンが連続するので、お子さま向けと思って見に行ったお母様は顔をしかめるカモ。

藤岡弘は「物語の最後に現れる良いお殿様」そのものの役回り……ならもう少し、暴走を止めようとする小沢の上司たちをひと睨みして黙らせてしまうとかの小技が脚本として欲しかったところ。

それと、本編でシャイニングフォームが出る前に……というか、出来ればバーニングフォームが出る前に見に行った方が良い内容です。
つーか、こっちの方が新形態登場の理由、すんなり納得できるし(本編じゃ野菜食べて変身、という感じで……いや、子供番組としては悪くないんですが)。
それと真魚の予知シーン等々、9/23現在の放映エピソードと照らし合わせた上で、今後の展開に関わるシーンがいくつかあるので、多分、上映開始3週間以内に観にいったほうが絶対にいいのではないかと。

あと自衛隊悪く描写しすぎ……あれじゃ公共機関に巣くったショッカーでス(笑)。

そうそう、敵側に回ってしまう自衛隊のねーちゃんは21世紀始まって最初の女既知外軍人で、イマイチ何がしたいのか意味不明でしたが(まあ、多分アンノウンをぶっ倒したらその次はアメリカに喧嘩を売るつもりだったんでしょう)、キレた目の演技が良かったのでヨシとします。

しかしその代わり、小沢のアクの強さが薄まって見えたのは残念。絶対怒鳴り込んだときに殴ると思ったんですが……まあ、今回、警視総監があの人なので霞んでも当然かも(笑)。

でも、この右傾化の時代にこの描写というのを許可したのは東映偉いです。さすが山城新吾に「義理欠く、恥欠く、人情欠くの三角マーク」と言われただけのことはあります。

個人的には暴走した既知外軍人ねーちゃんを見かね、事態を収拾しに出張ってくる自衛隊の偉い人として佐々木剛が出てくればもう泣いていたんですが。

映像はとにかく凄いというか、テレビ版と変わったことは何もしていないんですが、ビデオ映像ならともかく、フィルムの粒子の上では東映の特撮陣、もうかなりのレベルを持っているのだと再確認してました。

ただし、ギルスの新フォームはやりすぎ(ただしこちらの責任はデザイナーにアリ)。
あの触手、テレビでは動かさない方がいいような……劇場の、というかフィルムの粒子だから目立たないけど、ビデオだと一発でしらけるような。

しかし、そろそろ棘や突起で強さを象徴するってやり方、考えてくれないですかね? 石森プロさん?

とまあ、熱狂状態で書き続けてもしょうがナイのでちょっとだけ冷静(?)なお話を。

ストーリー的、というか脚本と演出の技術で言うと、この映画(というより劇場用スペシャル番組)、テレビ本編以上に、思い切った「映像ならではの省略法(つまり説明をセリフでやるのではなく、ぶつ切りの映像で提示して、観客にその間を勝手に埋めてもらう方法)」で物語を描いているのが何とも凄い。


そんなわけでストーリー展開に必要なもの(つまりキャラクターの背景説明、起こるエピソード)は最低限ながらよくチョイスしており、ギリギリでストーリーが破綻していると観客に思わせない程度に詰め込み、バランスを取ることに成功しており(これは監督の腕前でしょう)、時間が延びた分は、アクションの枠を思い切って増やしております。

唯一要らないのは併映のガオレンジャー、あとエンディング歌っているウルフルズが要りません。G2(ガメラのほうね)も本編そっちのけのイヤな歌でしたが、今回は輪をかけて本編に合ってません。
なにやってんだトータス松本。これじゃあんたの嫌いなつんくと一緒じゃん。

あんなんやるぐらいなら初期エンディング「Beleave Yourself」かけてくれた方がなんぼもマシです……つーか、その方が燃えます。

※文中敬称略

<了>