春な忘れそ 〜 外来つれづれ日記 3 〜

目次  7 ありがとう  8 沈丁花  9 薬の副作用 〜白内障  



7 ありがとう
 おかげさまで、このサイトもヒット数が1万回を越えました。
#…正確には12500回だね〜(^-^)
 サイトを開いて1年と10ヵ月。いろーんな事がありました。まさしく喜怒哀楽、予想もしてないいろーんな事がありました。

 また、ページを見て、時々メールを頂いたりすることもあって。筆無精で(パソコンに向かわないで心の中で手紙やメールを書く(笑))、文章を書くのってむずいっ!って思ってる私には とてもありがたく、嬉しいことです。
 私へのメールのために時間をさいてくれるんですから!

 私はこう見えても結構悲観的なヤツなので、昔からたまに人生投げたくなるしぃ(笑) 特に病気がわかってからは(失恋してからは…特に言い聞かせてますね(苦笑))、人生を楽しむということで、楽しい事・嬉しい事をたっくさん探そうってやってきました。
 もちろん、私の側にいた人々の助けもあります。おかげで、すごいポジティブシンキングになってしまったような…(笑) …というか、この考え方にはこういう考えもあるということができるようになったのね。
#逆に、それで自分が苦しめられる場合もあるけど(笑)

 すべてではないけれど、自分の思ってる…ほんとうにたわごとなんだけど。ネットという公共の場に公開できて、おまけに掲示板やメールで皆さんの反応を頂いたりして、それがとても励みになってます。
 「話すと楽になる。書くとエンターテイメントになる」と言うような事を読んだのは、鴻上さんの本でしたか。その状態かな?と思ってます。

 実は3月からは特に何もやる気ナシモードで、しばらくホームページの更新を休もっかなー…なんて何度も何度も思ってました。…え? ばけぐちの更新速度からうすうすわかってた方もいるって?(苦笑) 久々にどかんと心のバランスを崩して、「うお〜っ、これはこれまでの方法では切り抜けられん〜っ(T_T)」とカウンセリングのお世話になりはじめた時期でした。
#…今は、ちょい不調とバイト等をこなすので余裕がないからです(((((;^^)
 でもね、そういう時、メールを数通頂いたんです。励ましや自分の気持ちを書いたメールでしたが、とてもとても励みになりました。「ああ、続けてきて良かった。ばけぐちだけでも書こうかな」って思いました。

 エンターテイメント性は低いような気がするけど、私に起きた出来事や考えた事が 少しでも皆さんに楽しめるようなものになっていたらいいなぁと思ってます。
 また、ポジティブモードで文章を書いていることが多くて、やっぱ書くなら(読んでもらうなら)それがいいでしょうと思っているので、弱音な部分は少ないと思うんだけど。というより、山の手線思考回路時に文章なんて綴れないし(^^;) まっ、悩みも喜びも含めて、できるだけ「素」に近いなおんをお見せできればと思います(苦笑)

 最後に。ここに来てくれる、あなたへ。
これまでどうもありがとう。そして、これからもどうぞよろしくね。

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8 沈丁花
 私を「うちあげてもらってる」、友人のメールを紹介します。

 あの頃は「病気ってそんなにダメなことかな」とか「健康でなくともいいや、って思わせる魅力が自分になかったんだろうなあ」なんて考えてました。
 基本的にできるのは、自分をもっと磨く事かなって思ってましたけど。実際には何をどうしていいのかわからなかったので、楽しい事やっていこうかなってところでした。
 でも、私はよく夜に落ち込みました。孤独ってのが恐かったからです。「今、一人」というのに対しては、自分で言うのも何だけど(^^;)何かしら楽しみを見つけていけるとは思っていました。私が恐かったのは「これからもずっと一人かもしれない」という、将来のことでした。

 そしたら、彼女からこんなメールが届きました。
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 沈丁花(ジンチョウゲ)というとても香の良い花が
 毎年この時期春が近いと告げてくれます。
 それはとても小さな花で、姿にはだれも気づきません。
 でもその香は、通りかかる人を必ず立ち止まらせるほど。
 遠目にはただの常緑の潅木。
 運良くそばを通りかからない限り、気づくことはありません。
 けれども近くにいれば、夜でも昼でも晴れでも雨でも、
 必ずわかるの。そこに沈丁花の花のあることが。

 沈丁花の花の時期、心の澄んだ青年が
 そのそばを通りかかり、立ち止まる日が
 いつかそう遠くない日にやってくることを
 願わずにはいられません。

 夢をみつづけよう。叶うまで。

  おちてきたらもっとたかく
  もっともっとたかく なんどもうちあげよう
  うつくしいねがいごとのように
      「紙風船」ジャン・コクトー(堀内大学訳)

 うちあげるの、てつだうぜ。
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 たぶん、こっちには沈丁花ってないんじゃないかなって思うんだけど、ギチチャー(イヌマキ)という木があって、その木がこんな感じだなって思うの。夏頃にふと道を歩いてて、すごいいい匂いがするんで、匂いの源を探すと、ちいさな花の木があるという…。

 花になって、人に立ち止まってもらうなんて受け身的〜なんて思うかな?
 もちろん花だって、「これは!」と思うような立ち止まった青年に対しては気づいてもらえるように、風が無くてもふと葉や花びらを揺らす…というアクションをおこしてもいいでしょう!と思っています(^-^)

 花になるというのは、花は誰のために咲くのではないのだから…自分の生き方に自信を持っていくことなのかなって思ってます。
 でも、私には自信なんてまだまだで。うちあげてもらったり、花になるべく色んな人に面倒みてもらってるようなものです(苦笑)
 でもでもっ! いつかは、花になりたいな。(…どんな花を咲かせるのだろう?(笑))

('00 11 25)




9 薬の副作用 〜白内障
 今回は、人は(あっ、私か(^^;))どこか自分だけは例外、と思っちゃうもんなんだなぁと感じたことです。

 とある水曜日は内科の外来でした。
 検査結果はこちらにきて3ヵ月近くにして初めて検査結果がちょこっとよくなってたので、話が出ていた薬の増量は、今回は据置きということになったのです。それに対してはちょっと一安心でしたが。
 熊本に来てから最近、視力が落ちてるのが気になっての視力検査を先生に相談したのと、股関節から下の足の関節部の関節痛に関して、眼科と整形外科へ紹介となりました。それで金曜日に受診してきました。

 両方たいしたことはないだろう、足は沖縄にいた時に比べて歩きすぎ(^^;) 目の方は部屋にいることが多くて近距離しか見ない&パソコンのしすぎで視力が一時的に落ちたのだろうと思っていました。
#目の使いすぎによる一時的な視力低下は、入院中に体験済みなので。

 整形外科は、関節痛が出ている下半身の股関節、膝、足の部分のレントゲン写真を、角度を変えて撮影しました。
 薬の副作用が原因になったりする骨頭の壊死など、重大なものはレントゲンでは見つからないのでまずは安静と椅子のある生活をする(こちらには日常使える足の高い椅子がないので)、重いものを持たないようにすることで様子を見ることになりました。
 その他にも左親指が、軽度から中度の外反母指でおまけに扁平足気味ということで、自分でできる直し方&対策…足に負担をかけない合った靴を履くというアドバイスをうけました(^^;)。それは足の関節痛をやわらげることにもなるはずだ、とのことでした。
 まず整形外科は、一安心(^^)

 そして眼科。やはり、まず目の検査です。空気を使って眼圧を調べる検査など、3つほど機械を使って調べる検査と 定番、Cの形の開き方向を答える視力検査をしました。
 で、その視力検査で愕然。裸眼の時は、私ってば上(0.1くらい?)から半分過ぎてないところで、もうわからないじゃん! あらら〜昔は半分より下の部分までわかったのになぁと思いつつ。遠視で乱視という左目は、もっとひどい(^^;) これは予想外だぞ〜。
 で、度の入ったレンズでの矯正視力を見るため、レンズをつけると「あらまぁ〜視界がクリア〜♪」などと喜んでいました。目の悪い人が初めてメガネをかけるとこんな喜びなんだろうかとふと思ったりもしました。

 検査を受けて、いざ先生の診察。そしたら単なる目の使いすぎだと思ってた、目の方が意外な結果。
 視力検査の時に予想以上にモノが二重にみえるなぁと思っていたら、近年は両目1.0程あったはずの視力が0.5と0.7と落ちてる。
 結果はプレドニン…ステロイドの副作用である白内障であるとのこと。あう。(+_+)
 副作用として白内障は知ってたけど、自分の薬量やプレドニンを飲みはじめて6年という薬歴からは起こる可能性はきわめて低いと「勝手に」思ってたから(友の会のハンドブックによると10%くらい?)そうと聞いた時は「まいったなぁ」という感じでした。
 それも、よりによってパソコンや読書で目を使うのが大好きななおんにぃ〜!(足もそう、歩くの好きだったからなあ?)
 先生の話によると「視力検査の時のレンズでの矯正でも、私の年齢なら1.2程出てもよさそうという視力がでなかったのはそれによるのが考えられる」ということでした。
 物が二重に見えるのも、ステロイド性白内障の特徴である、水晶体中心にできる濃い濁りのせいにより、入ってくる光が乱反射などを起こしてそうなっていると思われる、とのことでした。

 亡くなったおじーとおばーは白内障の手術を受けていたので、手術に関してのことを眼科の先生に聞いてみると。私の年齢のこともあって今は手術を薦めないと言われました。
 その理由は
  1:使用するレンズの安全性…人生80年と考えると50年使用することになる。大丈夫だろうとは思うけれど長期間使用という点。
  2:レンズを入れる=水晶体を調節できないということになり、それは老眼の状態と同じなので、この年齢でその状態にするのは薦めない、という点からでした。
 それにまだ裸眼では0.5と0.7はあるから、気になるならメガネでもいいだろうということでした。
 だから、治療としては点眼薬で進行を抑えるということで、点眼薬を処方してもらうことになりました。

 うちのおじーおばー二人とも白内障の手術してどんなのか知ってますし、友達のK連さんのメールで「自分の友達は白内障と網膜剥離一歩手前で手術をして生涯視力1.5という豪の者。不謹慎ながら近視治す手術受けてみようかなどと考えてしまった不埒者」などというというメールに笑わされたこともあって、白内障自体には恐いとか思わないけれど。
 それから失明する事態にならないようにって気をつける・願うだけですね。
 ということで、副作用としては重症の部類の白内障をわずらってしまったのですが、気持ちとしては明るいです。

 そんな私の課題は目薬をちゃんとさせる様になること!(笑) だって、目薬大嫌いで、病院で検査する為に目薬を入れようとする看護婦さんに「目がかたく閉じちゃうね〜(苦笑)」とかって言われて、数回点眼されました〜(爆)
 おまけに点眼すると涙がじわじわ出てきて、目がうるうるでそれを拭かないといけないというのも不便です(^^;) 涙で薬がちゃんと目にしみわたらないのでないかしらん?
 今、1日4回頑張って入れてるけど、ちゃんと目に落とせないで何回もやるから、処方より早く薬が無くなりそうで…(((((;^^) 現在、1週間ほどやってますが、ミスも両目で2回程しかしなくなりました。…前は片目でそれ以上でしたから(笑)
#そういう点で手術となると、麻酔をかけられるとはわかりつつ、ぎょえ〜(>_<)と思うのですが(苦笑)

 手術して視力が元に戻るっていうだけでも、とっても希望がありますよね〜。部屋の中や夜景はかすんで見えるけど、山や空はきれいに見えます。
 診察を受けた帰りの夕方、バスを降りて、信号待ちをしている時に、オレンジ色の空気の中、東西の山が濃くきれいに見えて、まだ青さが残る空も雲もきれいに見えました。お天気観察大好き&自然を愛する私としては、それがとても嬉しくて、なんだか白内障というのがウソのように不思議で幸せでした。
 目が疲れやすいので、何かと今までのようなペースではできないけれど、今までやって来た事を続けたいです。
 願わくばこのままの状態が長く続きます様に。&、点眼も早く上手くなります様に(笑)

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