(4) カルタで環境訴え/池間中・エコ探求の成果を発表  宮古島市立池間中学校(野原敏之校長)は十二日午後、同校特別活動室で二○○五年度「第三回環境(エコ)探求学習発表会」を開いた。生徒たちは五グループに分かれ、これまで池間島や海浜などを調査してきた総合的な学習の成果をそれぞれ発表。各グループで製作した「環境五十音カルタ」を使って自然環境の大切さや環境悪化の改善などを訴えた。  同発表会は、環境問題を探求する事、また、これまでの環境探求学習を振り返ることによって、環境を守ろうとする意識を高め、行動できる生徒を育てることなどを目的に開かれた。   同校は○三、○四年度の二年間、旧平良市教育委員会から環境教育推進校の指定を受けていた。  今回の発表会は、過去二年間の学習をカルタにまとめて振り返り、環境保全を宣言した。  会のはじめに、生徒会長の佐久本沙織さんは、環境が破壊されている現状を指摘した上で「今後とも環境探求学習に取り組んでいきましょう」と述べた。  五グループのうち、佐久本さんら三人のグループは、「ア行・カ行」のカルタを使って海洋汚染について発表。「アは、あまりにも汚い海は未来への負の遺産」と述べ「池間島の浜は外国からの漂着物が多くて汚い」と指摘した。  写真説明・各グループとも環境問題について発表した=12日、池間中学校 廃プラ集積所など要望 農漁業者と支庁長が「語る会」  二○○五年度「農漁業者と兼城克夫宮古支庁長と語る会」(主催・宮古農漁業者組織連絡協議会、共催・宮古農業改良普及センター)が十三日午後、同センターで開かれた。宮古地域の農漁業者で組織する各団体が参加し、それぞれの立場から活発な要望・提案を行った。このうち、宮古地区農林漁業士会の川満久雄会長は「宮古島市の各支所ごとに、廃プラスチックの一時集積所を設け、適正処理を推進してほしい」などと要望した。  同会は、宮古の農漁業振興にあたって取り組むべき問題点および要望について宮古支庁長および関係機関との意見交換を行い、その解決策の検討・改善および意識の高揚を図る目的で開かれた。  川満会長によると、二○○四年度の宮古地区における廃プラスチックの種類別年間排出量は、塩化ビニールが四・六d、ポリフィルム約一九三d、その他のプラフィルムが六d。その他約二十八dの計二三一d。  廃プラスチックの処理について、川満さんは「宮古島内に処理施設が無いため、沖縄本島の処理業者へ送る必要があり、これらは全て委託業者へ持ち込んでいる状況」と説明。その上で「集積所が旧平良市内にしかないため、多くの農家にとって負担があり、これが廃プラスチックの野積み、不法投棄の一因になっている」と語り、一時集積所設置の必要性を述べた。  みゃーくの味加工推進協議会の津嘉山千代会長は「農業体験や民泊とのネットワーク機能を有する地域農産物販売施設を作ってほしい」と要望した。   同支庁では、各団体からの意見や要望については、今後検討を重ねて前向きに取り組んでいく考え。開会のあいさつの後、兼城支庁長が「宮古民謡を通した農民像」と題して講演し、農民の反骨精神を評価した。 16日にサシバ観察会を開催 宮古野鳥の会  サシバの観察会(主催・宮古野鳥の会)が十六日、平良字久松の夕陽が丘(久松墓地団地近く)で午後四時から同六時まで行われる。問い合わせは宮古野鳥の会事務局(電話73・8509)金子さんまで。  同会では家族連れなど多数の参加と、双眼鏡や野鳥図鑑を持っている人は持参するよう呼び掛けている。 逮捕に地元ショック 住民ら 「分からない」と言葉少な 久松簡易郵便局元局長横領容疑  十二日に業務上横領容疑で宮古島市平良の旧久松簡易郵便局の元局長の女〓〓が宮古島署に逮捕されたことを受け、一夜明けた十三日、同局に自治会費を預けていた平良字松原自治会(高里義市会長)や地域住民の間に衝撃が走った。  高里会長は「何の前触れもなく、新聞報道で初めて知り驚いている。驚きやショックを受けた住民からは、早朝から私の元に電話があった。みんな事件の解決を願っている。(日本郵政公社沖縄)監査室の捜査を見守りたい」と述べた。  同自治会では、今月二日に開いた臨時総会で不明金の行方など問題の全容解明を目指す調査委員会を発足。その後、過去数年にわたって同自治会の決算時に提出されていた残高証明書を当時の役員や金融機関などから収集するなど、本格的な調査に乗り出した矢先だったという。  今後について高里会長は「自治会、調査委員会としてもできる限り捜査に協力していきたい。早めに問題を沈静化させ、住民を落ち着かせたい」と話した。  同地区に住む六十代の男性は「同じ部落の人が逮捕されたばかり。今は何も言えない」と言葉少な。同じく六十代女性は「新聞の情報しか分からず、事件の細かいことは何も分からない」と話した。  一方で、現在は閉鎖されている簡易郵便局の再開を望む声も。七十代女性は「これまでは近くに郵便局があり、重宝していた。問題を早く解決し、郵便局を再開してほしい」と捜査の進展を期待した。  同容疑者は十二日夜、預金者(自治会)から預かった定額郵便貯金の預入金一千万円を不正に横領した容疑で、同監査室から依頼を受けた宮古島署に逮捕された。しかし、同自治会によると、同郵便局に預けた自治会費は三千三百万円ということで、自治会の主張と二千三百万円の差額が生じている。 車のガラスたたき割る 器物損壊21歳男逮捕  宮古島署は十三日午前一時十五分ごろ、遊技場アルバイト店員の男〓〓〓平良字西里〓を器物損壊の現行犯で逮捕した。同署によると、男は同日午前一時十五分ごろ、平良字西里の路上で駐車中の普通貨物自動車のフロントガラス一枚を突然たたき割り、その場を立ち去ろうとした。同車に乗車中だった運転手が取り押さえ、通報を受けた署員が身柄を引き取った。  男は犯行当時飲酒していた。犯行は認めているが、動機については黙秘しているという。 (6) 未成年者の飲酒はダメ/街頭で防止キャンペーン  未成年者飲酒防止キャンペーン(主催・県平良酒造組合、平良卸売酒販組合、平良小売酒販組合)が十三日、市内の大型スーパーなど三カ所で行われた。三組合の組合員をはじめ、沖縄国税事務所、平良税務署の職員らも参加。チラシやパンフレットを買い物客らに配布し、未成年者の飲酒防止を呼び掛けた。  このキャンペーンは、酒類の製造・販売にかかわる酒類業者が、販売時に年齢確認を行っていることを市民や未成年者に理解してもらうことと、同運動の輪を広げ未成年者の飲酒ゼロを目指すことが目的。  参加者は買い物客らに「ご理解よろしくお願いします」と声を掛けながら、酒との正しい付き合い方が記述されたパンフレットを配布した。  主催者を代表して平良小売酒販組合の仲宗根秀彰理事長は「青少年の健全育成のためにも、未成年者の飲酒防止をこの街頭キャンペーンで、広く市民に知ってもらえるよう頑張りましょう」とあいさつした。  参加者らはキャンペーン活動後、全国地域安全運動宮古島地区大会にも参加した。  写真説明・パンフレットを買い物客に手渡す参加者ら=13日、マックスバリュ宮古西里店 (2) 美ぎ島実現へ1500人参加/大会宣言採択、パレードで訴え 「地域の安全は地域で」  安心して暮らせる地域社会づくりを目指す二〇〇五年全国地域安全運動宮古島地区大会(主催・宮古島警察署、宮古島地区防犯協会)が十三日、カママ嶺公園多目的広場で開催された。百六団体から約千五百人が参加し、積極的に地域安全運動や青少年育成活動に取り組むことを誓い合った。「『地域の安全は地域で守る』を合言葉に、犯罪のない安全で安心な美ぎ島宮古の実現に寄与する」とした大会宣言文を採択。参加者全員で市内商店街の三大通りをパレードし、同運動を市民らにアピールした。  同運動は十一日から二十日まで行われる。全国統一のメーンスローガンは「みんなでつくろう安心の街」。県内ではサブスローガンの「『ちゅらさん運動』で築く 犯罪のない 安全・安心の沖縄県」の定着化を図る。  宮古島署の伊波盛春署長は「防犯についていま一度考えていただき、『ちゅらさん運動』を地域住民一人ひとりに浸透させ、より安全で安心な街にしましょう」と呼び掛けた。  また、宮古島地区防犯協会の前川尚誼会長は「一人ひとりの防犯意識の向上が課題。各関係団体と協力を強化し防犯思想のさらなる普及に努めていきたい」と述べた。  大会では、全国地域安全運動用ポスター・標語の県内入選作品の表彰伝達式も行われ、ポスター部門(侵入盗防止・一般の部)で入選した三井咲子さん、標語の部(少年の非行防止・中高校生の部)で入選した砂川友紀君(来間中三年)にそれぞれ賞状が贈られた。  また、小・中・高校生による意見発表も行われた。  大会後、参加者らは全員でパレードに出発。市内の三通りなどを「夜型社会の見直し」などと書かれたプラカードを掲げながら練り歩いた。  写真説明・市内を練り歩き全国地域安全運動を市民にアピールした=13日、平良字下里の西交番前 (3) 新地下ダム整備へ/農水省が調査費要求  宮古島市城辺の仲原、保良両地区で計画されている新地下ダム事業構想に明るい展望が開けた。農林水産省が二○○六年度の政府予算概算要求で、調査のための「かんがい排水調査費」を盛り込んでおり、新規事業として採択される見通し。農作物の多様化・高度化が進展する中、新地下ダムが実現すると、周年を通して営農用水の利用が可能となり、「水の宮古」としての新時代を迎える。国へ要請活動を展開してきた宮古土地改良区(仲間克理事長)の座喜味一幸事務局長が十三日までに明らかにした。  同省は現在、十二月の新年度予算内示に向け、財務省と詰めの作業に入っている。  事業構想の中の用水計画では、「宮古島に築造される地下ダムにより、宮古圏域で必要な水源を確保するとともに、伊良部島においては既設および新設ため池と宮古島からの送水により、かんがい用水を確保する」としている。施設は地下ダム二カ所、調整池二カ所、用水路七十`。総事業費は約五百億円を予想。  現在の受益面積八千百六十fに伊良部島の受益面積千八百fを加えると、全体で九千九百六十fに拡大する。伊良部島への本格的な送水は、伊良部架橋完成後の二〇一三年度を予定。  宮古本島の既設の地下ダムは、城辺の砂川、福里、皆福の三基。この地下ダムは、六―九月の干ばつ期に対応するために整備された。ただし、干ばつに関係なく営農用水として利用できる。  座喜味事務局長は「新たに地下ダムが二カ所できた場合、営農用水は周年を通して利用できる。将来の宮古島は『水の宮古』として農業が飛躍的に発展し、世界的に脚光を浴びるだろう」と話した。  写真説明・各団体から要望・提案があった語る会=13日、宮古農業改良普及センター 市内を練り歩き全国地域安全運動を市民にアピールした=〓日、平良字下里の西交番前 閉鎖されている旧久松簡易郵便局=〓日、平良字久松 各団体から要望・提案があった語る会=〓日、宮古農業改良普及センター パンフレットを買い物客に手渡す参加者ら=〓日、マックスバリュ宮古西里店  〓日付1面の見出しで「優勢反対組に厳しい処分を」とあるのは「郵政反対組に厳しい処分を」の誤りです。また、〓面の下地地区生活研究会の写真説明で、川田市長職務執行者が「左から2人目」とあるのは「左から3人目」、比嘉会長が「同3人目」とあるのは「同4人目」の誤りです。おわびし訂正します。 仲原 保良 #Y1年(平成#G1年)#M1月#D1日 #W1曜日 1955年9月21日第3種郵便物認可 (#P) #Y1年(平成#G1年)#M1月#D1日 #W1曜日 1955年9月21日第3種郵便物認可 (#P)