「おきなわの名木」で認定証
06年度宮古管内

   

 県が認定する2006年度「おきなわの名木」に管内からは多良間村から5本、宮古島市から1本の計6本が選ばれた。「おきなわの名木」は、県内に生育する巨木や老樹などの保護、保全対策を図り、古里の樹木への関心と理解を高めることなどが目的。02年にスタートし、県全体では今回を含めて85本が認定されている。宮古地区では、今回を含めて認定されたのは計12本。今月13日に県宮古支庁で認定証の交付式が行われ、兼城克夫支庁長が認定証を伝達した。

伊良皆助役(前列右)、長浜光雄伊良部総合支所長(同左)に認定証が伝達された=13日、県宮古支庁
伊良皆助役(前列右)、長浜光雄伊良部総合支所長(同左)に認定証が伝達された=13日、県宮古支庁
 

   
ガジュマル(ヤソルプソガイ。ギー)/伊良部字伊良部       多良間村5本、宮古島市1本


住民の憩いの場創出
 

ガジュマル(ヤソルプソガイ。ギー)/伊良部字伊良部
付近の住民の御嶽として長年愛されてきた。名前の由来は「1反の広さに広がった木」の意。45年前に道路拡張に伴い、道路側にはみ出た枝を切り落としたため、現在は1反の広さはないが、複雑に絡み合い支え合うガジュマルの奇妙さは変わらず、威容を誇っている。幹線道路沿いのごく狭い御嶽(ダキフ井御嶽)の周囲を囲むように生えており、人目に触れやすい位置にある。
▽樹形=数本のガジュマルが支え合うように複雑に絡み合って生えている
▽樹高=18b▽幹周=7.5b▽樹齢=推定70年以上

アカギ(しゅれー拝所のあかぎ)/多良間村字仲筋
アカギ(しゅれー拝所のあかぎ)/多良間村字仲筋
岩を抱いて立ち、樹幹、樹勢ともにすこぶる良好。隣近所の人たちに木陰をつくり、人々の憩いの場所を創出している。
▽樹形=しっかりと岩を抱いて立ち、天空に伸びている
▽樹高=10b▽幹周=3b▽樹齢=推定150年

 

アカギ(土原拝所のあかぎ)/多良間村字仲筋
アカギ(土原拝所のあかぎ)/多良間村字仲筋
根の張りもしっかりとし、枝ぶりも良く多良間島の八月踊りの祭場にあり、300年にわたり島の文化と伝統芸能を見守っている。
▽樹形=樹冠見事にて、枝振りは100平方bに広がる▽樹高=12b
▽幹周=3.6b▽樹齢=推定300年
 

フクギ(運城御嶽のふくぎ)/多良間村字仲筋

フクギ(運城御嶽のふくぎ)/多良間村字仲筋

年に8回行われる祭事、神事を見守り、聖域を保護している。
▽樹形=しっかりと根を張り、堂々たる樹冠▽樹高=8b
▽幹周=2.2b▽樹齢=推定400年

 フクギ(ぴとうまた拝所のふくぎ)/多良間村字塩川

フクギ(ぴとうまた拝所のふくぎ)/多良間村字塩川
どっしりと大地に立ち、多良間島の八月踊りの祭場にあり、300年にわたり島の文化と伝統芸能を見守り続けている。
▽樹形=幹がどっしりし、フクギ独特の樹冠を呈している
▽樹高=8b▽幹周=2.2b▽樹齢=推定300年





ヤロウ・テリハボク(普天間御嶽のやろう)/多良間村字塩川

1年に8回行われる祭事と神事を見守り、聖域を保護している。
▽樹形=高さobの枝ぶりは良く、直立している▽樹高=10b
▽幹周=2.1b▽樹齢=推定200年

ヤロウ・テリハボク(普天間御嶽のやろう)/多良間村字塩川.