漁港に歓声 海の恵みに感謝

各地で盛大にハーリー

 海の恵みを感謝し、海神に航海安全と豊漁を願う漁民の伝統行事、ハーリー(海神祭り)が旧暦の五月四日(ユッカヌヒー)にあたる三十日、各地の漁港やビーチで開催された。海を滑るように走るスピードや力強さで繰り広げられる色とりどりの爬龍舟競争のほか、獅子舞や宮古角力なども披露。地元の人や観光客らも訪れて、大いににぎわった。各地で行われたハーリーの模様を写真で紹介する。

伊良部北区

  
           


伊良部北区の佐良浜漁港では、同区の児童生徒らがサバニ競漕(きょうそう)を行った。子供たちの上手なかいさばきに父母らは終始、笑顔。父母らは、最後まで成し遂げた子供に大きな声援を送った=30日、伊良部北区の佐良浜漁港
         

                           布干し堂船主組合

                         

布干し堂船主組合(西里稔会長)の海神祭は午前九時から、パイナガマビーチで行われた。御願(ウガン)バーリーに引き続き、爬龍(はりゅう)舟レースを開催。宴`ーム(男子}チーム、女子pチーム)、約500人が出場、観客も大勢訪れてにぎわいを見せた。一般チームに混じって翔南高校チームが参加し、各レースで大人に負けない健闘を見せた=30日、パイナガマビーチ

                          来間自治会

   

来間自治会のハーリーは来間漁港で行われ、地域住民らが大勢集まり、航海安全と豊漁を願った。爬龍(はりゅう)舟レースには青年会や婦人会、学校職員など9チームが参加。力強いかいさばきを披露するチームや、息が合わず蛇行するチームなどが見られ、会場を沸かせていた。スイカ割りも行われ、子供たちが大喜びしていた=30日、来間漁港

                      久松海神祭実行委員会

 

久松地区の海神祭は久松漁港で行われ、子供からお年寄りまで地域住民らが詰め掛けて楽しんだ。午前8時30分から御願(ウガン)バーリーが行われた後、久松中学校の生徒たちがqそうのサバニで力漕。職域対抗ではtそうが海のレースを競い合い「鉛N生チーム」が優勝した。式典では、獅子舞や舞踊、御願相撲なども行われ、地域一体となって伝統行事を盛り上げた=30日、久松漁港
 

                          高野自治会

      

高野自治会のハーリーは高野漁港で開催され、多くの地域住民らでにぎわった。爬龍(はりゅう)舟レースでは東組、西組に分かれて、かいさばきを競い合った。宮原小の児童らは船こぎ体験も行い、元気いっぱいにかいをこいでいた。同自治会の下地長栄会長は「地域住民や船主組合、学校など大勢参加し楽しいハーリーだった」と笑顔で話した=30日、高野漁港

                               伊良部南区



伊良部南区の佐和田の浜でもハーリー(佐和田の浜保存会主催)を開催。同地区の中・高校生らがサバニ競漕(きょうそう)を展開し盛り上げた。大勢の観客らが大きな声援を送り、子供たちの頑張りをたたえた=30日、伊良部南区の佐和田の浜
 

西原自治会

 

西原自治会のハーリーは真謝漁港で行われた。一般から中学生まで多くの地域住民が参加し、力強いかいさばきを披露した。会場では魚の解体ショーも行われ、マグロの刺し身やすしが振る舞われた。クイチャーパラダイスのメンバーは民謡を演奏し会場を盛り上げた。中には踊り出すお年寄りの姿も見られた=30日、   真謝漁港

                                池間自治会

 

各団体代表者らがこぎ手となった御願(ウガン)バーリー=30日、池間・水浜海岸
 

                            島尻自治会

   

島尻自治会のハーリーは島尻漁港で行われ、大漁旗を掲げた漁船による海上パレードで幕を開けた。狩俣中の生徒らによるレースでは、スタート後、舟はあらぬ方向へ走り会場の笑いを誘った。同自治会の池間貞夫会長は「新市誕生後、初のハーリー。安全航海、豊漁、市の発展のために頑張ろう」と参加者らに呼び掛けた=30日、島尻漁港

 
 

 
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