小学校卒業式
希望胸に巣立つ/各校趣向凝らし門出祝う
宮古地区の15の小学校で22日、卒業式が行われ、卒業生たちが慣れ親しんだ校舎に別れを告げた。卒業式では、在校生がこの日のために練習した歌で先輩への感謝を表したり、地域やPTAの代表者が激励のあいさつを述べ、晴れの日を祝福した。
砂川小 砂川小学校(平良隆校長)は、16人(男子7人、女子9人)が学びやを巣立った。卒業生らは、各自の目標を発表し、そのための精進を誓った。平良校長は「小学校でのさまざまな活動を通して皆さんの心はしっかり磨かれた。これからも感謝と素直な気持ちを忘れず、それぞれの目標に向かって努力して」と式辞を述べた。砂川俊規君は、城辺っ子すなかぎくがに育成会から表彰された。また、6年間皆出席した川満美奈さんも表彰され、会場から温かい祝福を受けた。
下地小 下地小学校(与儀透校長)では、45人(男子19人、女子26人)の卒業生が母校を巣立った。卒業式で与儀校長は「やればできるということを忘れず、これからも大いに活躍することを期待する」と卒業生を激励した。6年間、1日も休まずに登校した川田愛梨美さんには、皆出席賞が贈られた。卒業生一同は「小学校で学んだ経験を生かし、中学校でもさらに飛躍することを約束します」と声をそろえ、父母や後輩、恩師に笑顔と涙で感謝の言葉を述べた。
多良間小 多良間小学校(大城吉和校長)は14人(男子9人、女子5人)が晴れの日を迎え、6年間を過ごした校舎を後にした。大城校長は「21世紀は皆さんの時代。1人ひとりがオンリーワン。勉強や趣味、運動に限らず好きなことや夢中になれることを見つけ、その達成のために力いっぱい頑張ってください」と式辞を述べた。全校児童や父母らからの祝福を受けた卒業生らは、終始晴れやかな表情で式に臨んでいた。
南 小 南小学校(與儀千寿子校長)では91人(男子41人、女子50人)が晴れの門出を迎えた。在校生や父母らが見守る中、卒業生1人ひとりに與儀校長から卒業証書が授与された。與儀校長は「中学校生活をどのように過ごすかで、未来へ向かっての道が大きく開けてくる。自分の未来を切り開いて進んでほしい」と式辞を述べた。式では、在校生が送る言葉と歌を、卒業生は別れの言葉と歌を交換し合い、全体合唱で気持ちを1つにした。6年間1日も休まず元気に登校した伊志嶺沙那衣さん、砂川奈津美さん、砂川宗平君、下地成美さんをたたえ表彰した。
北 小 北小学校(来間恒祐校長)では66人(男子35人、女子31人)の卒業生が、父母や在校生の祝福を受け、6年間通った母校を巣立った。卒業生はこの日のために、ケナフの木を素材に「世界で1つだけの卒業証書」を自ら手作りしていた。来間校長から1人ひとりに授与されると、卒業生は誇らしげな表情を見せていた。体育館には色とりどりの花が飾られた。6年間1度も休まずに登校した志堅原基貴君、川満優菜さんの2人を「皆勤賞」で表彰した。
鏡原小 鏡原小学校(砂川和子校長)では28人(男子13人、女子15人)が卒業を迎え、通い慣れた学びやを巣立った。砂川校長は式辞で「いつでも夢を」「やる気」「感謝の心」の3つのはなむけの言葉を贈り「小学校での生活を土台に自信を持っていろんな面で挑戦してください。新しいあすに向かって力強い1歩を踏み出して」と述べた。卒業証書授与では、卒業生が壇上で将来の夢や目標を堂々と発表。田原菜々子さんは「将来の夢は保育士。中学校でも勉強を頑張りたい」と決意を述べた。
久松小 久松小学校(菅間雅子校長)では46人(男子24人、女子22人)が6年間過ごした学びやを在校生や父母らに祝福されて巣立った。式場の体育館には、児童たちが育てた色とりどりの花が並べられ、華やかな雰囲気を演出。菅間校長は「これからつらいことや悲しいことがあっても、久松小での楽しい思い出が皆さんを支えてくれる。久松小の卒業生だという誇りを持って大きく羽ばたいて」と式辞を述べた。6カ年皆出席者は福原翔君、下地亮太君、與那覇和八君の3人。
池間小 池間小学校(儀間裕芳校長)は9人(男子2人、女子7人)が、新しいスタートに期待を膨らませて母校を巣立った。儀間校長は「夢と希望を持ち、自らの可能性を信じ未来を切り開く意欲を持ち努力するならばチャンスも大きく広がる社会です。それだけに『うむくとぅまい(知恵も)1番』であってほしい」と式辞を述べた。卒業生は、証書を手に中学生への決意や将来の夢を発表。旅立ちに涙を浮かべながら教諭や保護者らと握手や抱擁などし、小学校生活の別れを惜しんでいた。