卒業式の風景


 

在校生や父母らに見送られ巣立つ卒業生ら=1日、宮古農林高校

宮古農林高校

 宮古農林高校(下地盛雄校長)の卒業生は八十六人(男子五十四人、女子三十二人)。一人ひとりが同校で得た誇りを胸に巣立った。

 下地校長は式辞で「本校で学んだ人生教訓を発揮し、社会の有為な人材として活躍されることを期待する」と激励。「皆さんが残した素晴らしい校風と伝統を在校生、教職員が一体となって継承する」と約束した。

 在校生を代表して新里愛斗夢君は「この学校で学んだことや、共有する思い出を大切に、負けないで、挫折しないで可能性を思い切り試してください」と送辞を述べた。

 これに、卒業生の宮平浩幸君、久貝巧君、兼島彩乃さんが答辞を述べ、友達や家族への思いを語った。後輩には「先生や友達、後輩を大事にしてください。私たちはそれぞれの道に進んで一生懸命頑張ります」と決意を示した。

 式後、卒業生は在校生や父母、友人らが作った花道をゆっくりと歩き、通い慣れた学びやを後にした。

 三カ年皆勤賞は鹿川舞さんと亀山隆二君の二人だった。

卒業を喜ぶ卒業生ら=1日、宮古工業高校

宮古工業高校

 県立宮古工業高校(兼島信雄校長)では、男子七十七人、女子二十人の計九十七人が巣立ちの日を迎えた。在校生や父母らからたくさんの拍手や花束で祝福を受けた卒業生らは笑顔で応え、再会を約束して学びやを後にした。三カ年皆勤賞では謝敷佳尚君が表彰された。

 卒業生代表の村山強平君は「とても充実した三年間だった。それぞれ進むべき道は違うが、この学校で学んだことや思い出を忘れず、また会う時には笑顔で会えるよう頑張っていこう」と呼び掛けた。

 卒業証書を授与した兼島校長は「高校生活で培ってきた自分に自信と誇りを持ち、一日一日を大事に、絶えず知性を磨き、良識を高め、心身共に健やかな人間になるよう期待する」と激励した。

 在校生を代表して塩川亮太君が「工業高校で巡り合えた友は今後一生付き合える大切な友。同窓生として、お互い励まし助け合える友でいてください」とエールを送った。

 式の後、生徒会主催のセレモニーでは、三年間の思い出をスライドで振り返ったり、詩の朗読をプレゼントしたりと趣向を凝らしたプログラムで在校生が卒業生を祝福。「卒業おめでとう」のくす玉で式を盛り上げ、新しい門出を祝った。

晴れやかな表情を浮かべる卒業生=1日、翔南高校

翔南高校

 県立翔南高校(新崎直昌校長)では、三学科合わせて百三人が三年間慣れ親しんだ学びやを巣立った。卒業生は卒業証書を受け取り、晴れやかな表情。父母や在校生から盛大な祝福を受けた。卒業生代表の桃原美加さんは答辞で「翔南高校で培った、『自主・協力・誠実』の精神を忘れず、将来につなげていきたい」と胸を張った。島尻美保さん、新城美保さんが三カ年皆勤賞で表彰された。

 式辞で新崎校長は、「卒業は終わりではなく新たな始まりであることを忘れないで。人生は一日一日の積み重ね。一日一日を大切にすることは、豊かで充実した人生を送ることにつながる」とエールを送った。

 PTAの砂川勝哉会長は「挑戦しなければ悔いを残す。いろいろなことにチャレンジし、成功をつかんで。それが先生方への恩返しであり、私たち家族の願い」と激励。在校生を代表して上地裕子さんが「常に私たちを引っ張ってくれる先輩方は、私たちのお手本だった。感謝の気持ちでいっぱい」と送辞を述べた。

 卒業生を代表して答辞を述べた桃原さんは「時には優しく厳しく接してくれた先生方、いつも見守ってくれた両親へ、改めて表現すると照れくさいが、ありがとうございました」と感謝を込めた。

伊良部高校では61人が卒業を迎えた=1日、伊良部高校

伊良部高校

 県立伊良部高校(下地義雄校長)では六十一人(男子三十人、女子三十一人)の卒業生が高校生活の思い出を胸に式典に臨んだ。会場には大勢の父母らが同席し、わが子の巣立ちを祝った。

 式典では下地校長が卒業生一人ひとりの名前を述べ、証書を手渡した。下地校長は式辞で「卒業おめでとう。物の見方や考え方、人生観、職業観などを確立し、志や夢の実現を目指してください」と新たな旅立ちにエールを送った。

 卒業生代表答辞では平良哲郎君が「この三年間、私たちはたくさんの思い出やかけがえのない大切なものを得た。両親、おじい、おばあ、先生、仲間たち、たくさんの愛情をありがとう」と感謝の言葉を述べた。

 卒業式後、生徒会によるメモリアルセレモニーが行われ、卒業生の生後十八年間の思い出を写真で紹介。卒業生は懐かしさに笑顔を見せながら、セレモニーを楽しんでいた。

 皆勤賞は次の皆さん。

 ▽島尻優哉▽下地敏希▽謝花一希▽元長賢太▽与那嶺仁樹▽下地妃奈子▽長浜健成▽山原あすき▽與座千尋