大引 啓次内野手(22歳)/定位置取りに燃えるルーキー
守備練習で軽快な動きを見せる大引内野手 |
初めてのプロのキャンプを、一軍メンバーとして迎えた大引啓次内野手。走攻守の三拍子がそろい、即戦力の呼び声が高いルーキーは、「密度が濃く充実した練習ができている。優勝に貢献できるよう、力を発揮していきたい。新人王は最高の目標だが、まずは内野手の枠に入ること」と、清々しい表情で語る。
浪速高校時代は一年生の秋からレギュラー。法政大学時代は入学直後からすべての試合に出場した実績を持つが、プロの世界は一からのスタートだ。「自分のプレーをアピールして、レギュラー争いをしたい」と、定位置取りに燃える。「自分は課題だらけ。まだ思い通りにいかない」と、キャンプの厳しい練習でその克服を目指す。打撃では「センター方向に自分のフォームで打ち返すこと」を意識。守備では「姿勢の低さ、グラブさばきでまだ劣る。先輩を見て盗みたい」と意欲的だ。
キャンプで取り組むべきテーマは多いが、「焦らずにやれば道は開ける」と前向き。「若い力が出ることが、プレーオフ進出につながっていくと思う。その一員になれるよう頑張りたい」と力強く言った。
大引 啓次(おおびき・けいじ)1984年6月29日生まれ。大阪府出身。身長178a、体重78`。背番号10。右投右打。浪速高−法政大。東京六大学リーグ通算121安打は、六大学リーグ史上4位。首位打者2回、ベストナイン5回。06年、大学・社会人ドラフト3巡目でオリックス入団。
(砂川拓也)