村松 有人外野手(34歳)/チーム浮上へ 欠かせぬ足

真剣な表情でトスバッティングに取り組む村松外野手
真剣な表情でトスバッティングに取り組む村松外野手

 積極的な走塁、機動力を重視する「コリンズ野球」。昨季、リーグ最下位の盗塁数からの脱却を図るには、村松有人外野手の自慢の足が欠かせない。昨季は打率3割3厘で打撃ベスト10に名を連ね、ベテラン健在をアピール。移籍四年目の今季、さらなる躍進で、チームの浮上に貢献を誓う。
 宮古島キャンプも四度目を迎えた。テーマは、打撃の確実性を上げ力強い打球を打つことと、走塁や守備の確実性を上げること。「体を点検しながら」、第三クールから紅白戦を見据える。
 「考えていることが非常に分かりやすいのでやりやすい」と、テリー・コリンズ監督の野球理論実践に意欲を見せる。「よく『打線は水物』という話をされる。走れる体をつくり、盗塁の数を増やしたい」
 個人成績は二の次だと思っている。「チームが勝たないと意味がない。とにかく優勝あるのみ」。淡々とした口調の中に、静かな闘志の炎をたぎらせている。

 村松 有人(むらまつ・ありひと)1972年12月12日生まれ。石川県出身。身長178a、体重78`。左投左打。背番号3。星稜高−ダイエー(現ソフトバンク)。90年ドラフト6位でダイエー入団。96年に盗塁王。04年オリックス入り。昨季成績は126試合、打率3割3厘、28打点、13盗塁。通算成績(15年間)は1432試合、1177安打、2割7分7厘、17本塁打、343打点、257盗塁。
   (砂川拓也)

 ※きょう五日の練習は休みです。