新生宮古の行く路

新しいミス宮古発表!
宮古観光は総合観光産業

我那覇 宗広

 七月二十九日の宮古島夏まつり会場で宮古島市になって初めての選出となる第三十三代ミス宮古三名の発表会をさせていただきました。当初、私共の宣伝告知不足のためミス宮古の応募者が少なく心配いたしましたが夏まつりが七月末になったことから応募期間を延長させていただき、結果的には多くの皆様に応募いただきました。心から感謝申し上げます。応募いただいた皆さんは全員宮古が大好きで個性的で素晴らしい方ばかりでしたので審査も難航いたしました。今回縁がなかった皆さんも是非来年もチャレンジいただければと思います。
 今年のミス宮古の衣装はとくやま洋装店の渡久山和子さんのデザインで宮古島市誕生に相応しい緑を基調に「新芽」をテーマにデザインし、帽子には宮古島市の市花であるブーゲンビレアをつけ、宮古織りを取り入れて福樹工房主宰の神里佐千子さんに織り上げていただきました。緑と赤をコントラストにとても素晴らしい衣装ができました。ありがとうございます。ミスサンゴの植田美保さん、ミスティダの前里由香利さん、ミスブーゲンビリアの兼浜洋美さん、宮古島市の観光PRのため、また見聞を広げ自分自身を磨き成長するためにも一年間頑張っていただきたいと思います。ミスになってまだ間もない三名ですので市民の皆さんも応援よろしくお願いいたします。
 先月宮古島市・琉球新報社主催の宮古島ウィークとして「スポーツアイランド新宣言―さらなる飛躍を目指して」というテーマで地域づくりフォーラムが開催されました。その中で島外の人達に宮古島のイベントに参加してもらう、キャンプを実施してもらうだけではなく、「島の人達が実際にスポーツを楽しみ、スポーツ熱が高くなくてはスポーツアイランドとは言えない」というパネリストからの意見がありました。なるほどと素直に思ったのですが、最近の宮古の子供達のスポーツの活躍には目を見張るものがあります。四月の先島交流少年野球大会で優勝し大鳴門橋西日本学童軟式野球大会に出場した東少年ヤンキース、スナッグゴルフの県大会一位で全国大会に出場する狩俣小学校のジュニアゴルフクラブ、県大会で優勝し全関西大会に出場した下地小学校男子ミニバスケットボール部、サントリーカップで優勝し全国大会に出場する下地小学校女子バレー部、県中学校野球選手権大会で優勝し九州大会に出場した北中学校野球部に全国大会出場を決めた佐良浜中学男子バレー部。子供達の活躍はスポーツの枠を超えて宮古全体が元気に活性化していくような気がします。
 またスポーツアイランドの一方で「健康」というキーワードも宮古をPRする重要な要素だと思います。最近では「あたらす市」のようなファーマーズマーケットが生まれていますが、地元の方だけではなく観光客の視点をもっと取り入れ、素材を活かしたレシピ紹介や栄養成分表示、生産方法をわかりやすく紹介する等を強化することにより更に観光スポットとしてPRできるかもしれません。私達も島の農作物を意識して食し地場産業発展を応援したいものです。食材の他にも御土産として、あるいは宮古島を体感する飲食物として宮古独自の特産物づくり、宮古島ブランドづくりが求められています。宮古島の観光はある特別な観光地だけに集客する観光ではなく、宮古島の生活として身近にあるスポーツや食、第一次産業と第二次産業を含めた総合観光産業としてのALL宮古島の魅力として島外にPRしていけるようになればいいのではないかと考えます。
 我那覇 宗広(がなは・むねひろ)1964(昭和39)年10月4日生まれ。41歳。浦添市出身。京都産業大学経済学部卒。87年に南西航空(現・日本トランスオーシャン航空)に入社。企画部、勤労部、営業部などを経て、2004年宮古営業所長。05年2月宮古観光協会青年部長就任。

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