新生宮古の行く路

 
新しくなった「宮古島の海びらき」

「東平安名崎プロジェクト」指導

我那覇 宗広

 四月二日、宮古島市になって初めての宮古島の海びらきが開催されました。海びらきは一年間の海の安全を祈願するとともに夏の訪れを告げる、観光にとっては重要な行事ですが、今年はいくつか従来の企画を変更いたしました。
 まず宮古の自然環境を守っていこうという気持ちを強くすることと、地元の方々だけではなく観光客も気軽に参加できる海びらきを目指し、今年から正式タイトルを「サンゴの楽園未来まで 集まれ遊ぼう 宮古島の海びらき」としました。新しい試みとしては「海の環境パネル展」「宮古馬の体験乗馬」「ペット教室」そして「まるごと宮古島○×クイズ」等、観光客や親子で自然と触れ合い、気軽に参加できるプログラムを企画いたしました。昨年まで実施していたビーチ綱引き大会は時間の関係上行うことができず、綱引き大会を楽しみにしていた皆様には大変申し訳なくこの場をお借りして深くおわび申し上げたいと思います。
 今回は監視員の数を増やし、美ぎ島Tシャツのユニホーム統一や連携強化を図り例年以上に安全体制を整えてスタッフも楽しみながら海びらきを運営することができました。当日は朝から大雨で会場ではスタッフ関係者一同「中止」の二文字が何度も頭をよぎりましたが、空港でのオリックス・バファローズ歓迎セレモニーと同じ奇跡が再び起こりました。十一時ごろには雨がやみ、初泳ぎの時にはまぶしい太陽の光が美しい前浜ビーチの青い海と白い砂浜を照らしました。海の神様も宮古島の海びらきを歓迎してくれたようで「安全に、そしていつまでも自然を大切に」と伝えているような光に感じました。午前中の大雨にもかかわらずたくさんの皆様に会場へ駆け付けていただきました。特に今年は観光客の方の割合が例年以上に多かったように思います。終盤のプログラム「まるごと宮古島○×クイズ」まで多くの皆様に参加いただき、最後の清掃活動までご協力いただきました。協賛各社の皆様をはじめ多くのボランティアスタッフに支えられ事故もなく運営することができ、心から皆様のご協力に感謝申し上げます。
 海びらきが終わりこれからが宮古観光のスタートです。四月七日、観光協会青年部主催、宮古島市と美ぎ島募金推進協議会共催で「東平安名崎環境保全観光推進プロジェクト」を発表させていただきました。宮古島で一番観光客が訪れる、地元の皆様もドライブに行かれる宮古島を代表する観光地です。その美しい東平安名崎の自然をどのように観光客に伝えていくかが本プロジェクトの大きな目的です。東平安名崎のイメージが宮古島全体のイメージに大きく影響するといっても過言ではありません。
 海の美しさだけではなく、東平安名崎には足元に生育している草花や津波石など豊かな自然があふれています。その自然を紹介し、ゆっくりと体感してもらうために東平安名崎専用のチラシを作成し灯台等で配布したいと思います。そのほかにもヒアリング調査や観光客の視点で何をすべきか検討していきます。
 四月二十三日にはトライアスロン大会が開催されます。多くの選手、観光客が東平安名崎を訪れますが、現在港の海岸付近や岸壁には非常に多くの漂流物があり、観光協会青年部環境保全観光推進委員会主体に清掃活動を実施いたしますが我々だけではどうしても限界があります。市民の皆様で一緒に東平安名崎プロジェクトの清掃活動にご参加いただける方は、四月十五日午後一時に東平安名崎駐車場までお集まりください。
 多数のご参加お待ちしております。

我那覇 宗広(がなは・むねひろ)1964(昭和39)年10月4日生まれ。41歳。浦添市出身。京都産業大学経済学部卒。87年に南西航空(現・日本トランスオーシャン航空)に入社。企画部、勤労部、営業部などを経て、2004年宮古営業所長。05年2月宮古観光協会青年部長就任。
 

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