釣りガイド


台風一過、大漁に期待

 沖釣りや磯釣りの釣果が順調に進展している中、台風3号の影響で、二つの釣りとも中断された。しかし、台風一過後の釣りは大漁が期待される。それは、台風による激しい潮流で海底がかく乱され、魚類の餌が豊富に浮遊するからだ。もう一つは、海面と海中の海水温が一定の温度に保たれるため、魚類の動きが活発になる。ただ、海はまだしけが続いており、無理な釣りは禁物だ。
 ■沖釣り■
 ◇大山美保さんら4人、大漁に歓喜
 今月上旬、東京都から訪れた大山美保さんら四人は、宮古島市池間島の沖合で、沖釣りにチャレンジ。四人は会社の友達同士。四人とも釣りざおの糸を垂らしてから数十分後、立て続けのヒットに「キャーッ」「ウワーッ」などと悲鳴に似た歓喜を連発。釣り船は、急に横揺れとなった。
 船頭は苦笑しながら「落ち着いて上げてください」とアドバイス。一人がグルクン(タカサゴ)を釣り上げると、他の三人もグルクンを船内に取り組む。船上は笑顔一色に包まれた。
 まき餌がグルクンの群れの下に広がると、別の魚が現れた。船頭が魚群探知で確認。
 四人は、グルクンの群れの下の魚類を狙う。強い引きのあたりで、四人の釣りざおがしなった。力を入れてリールを巻き上げると、アカジンミーバイが次々と現れ、船上は再び「キャーッ」…。
 釣りざおを折り畳んだ後、大山さんらは「魚の引きがたまらなかった」と異口同音に語り「今回の旅は、たくさんの魚料理を食べていたので、クッキングの旅でした」と話した。
 四人合わせた釣果は約10`。大漁の喜びで浸っていた。
 ◇勝又明さん、大物アカナー
 勝又明さん=東京都=は、池間島沖から大物アカナー(バラフエダイ)をゲット。全長約一b、重さ約7`。「こんな大物が釣れるとは思わなかった」と語った。宮古への来島は今回で十回目。常連の観光客だ。 
 「グルクン釣りも楽しかったが、昔から池間島に伝わる石巻き落とし釣りが良かった。石に餌を置いて道糸で巻き、海に投げ入れて海底近くでしゃくりあげて石を外すから面白い」と語り、石巻き落とし釣りに感心していた。
 ■磯釣り情報■
 平良の池間漁港や狩俣漁港などのほかに、城辺の保良海岸、伊良部の佐良浜漁港などでは大小のガーラが釣れる。大物の重さは40`以上。ガーラの強烈な引きと釣り手の格闘は迫力満点。大物ガーラ釣りは、宮古の夏の風物詩の一つ。
      (伊良波彌)

 写真説明(上)・大漁で喜びに浸っていた大山美保さん(左から二人目)と友人ら
 写真説明(下)・勝又明さんは重さ7キロのアカナーをゲット
 写真協力、宮古島市池間漁港近くの釣り専門店「勝連つり具店」(勝連見治代表、電話75・2511)
 


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