ぷからすプレス

まちからむらから
 
た ら ま
 

(2006/08/31掲載)

 

この人ひとこと多良間島が大好き
  上原 啓渡さん(21歳) 郵便局員
          

 

 
多良間郵便局に約一年前から勤めている宜野湾市出身の上原啓渡さん。専門学校を卒業してすぐに日本郵政公社に就職した。「勤務先が多良間島と聞いて最初はびっくりした。今は青年会や八月踊りなど地域の行事に積極的に参加している」と充実した日々を過ごす。
 現在、上原さんは一人暮らし。「仕事が終わると、海に潜ってサザエなどを捕って夕食にするときもある」と多良間島を満喫している様子だ。


                                 

親子そろっての快挙
民謡コンで優秀賞と新人賞
民謡コンで優秀賞と新人賞

 第八回民謡コンクール(主催・宮古民謡協会)が城辺地区農村環境改善センターでこのほど行われ、多良間村在住の上地英里香さん(四二)が優秀賞、娘の明日香さん(八)が新人賞に輝き、親子そろって入賞。周囲の人たちから祝福を受けている。
 英里香さんは「戦前、沖縄本島旧勝連町(現うるま市)からペルーに移住したおじいやおばあの弾く三線が大好きだった。私が三線を始めたのもそれがきっかけ。私も自分の子どもに沖縄の民謡を、受け継がせることできたら」。
 英里香さんの出身地はペルーの首都リマ。日本人の祖父母と両親を持つ日系二世だ。小さいころから祖父母の琉球三線を聞いて育った。「日本はね、とても素晴らしいところだよ。四季があって、自然の色も富んでいる。人も礼儀正しい」。そんな思い出話を聞くたびに、英里香さんの日本へのあこがれは日増しに強くなっていった。
 今から十三年前、英里香さんはペルーの大学を卒業すると、日本で暮らすことを決意。来日当初は慣れない環境に四苦八苦。福祉などの仕事をしながら各県を転々とし、埼玉県で多良間出身の上地樹人さん(五〇)と出会い、結婚した。
 上地さん夫妻が多良間に戻ってきたのは、四年前。そのころから中央公民館の講座で三線を習い始めた。今では週一、二回愛好者が集まって練習に励んでいる。
 現在、英里香さんは多良間村社会福祉協議会デイサービスに勤務。三線の練習を兼ねて、演奏会をすることもある。
 娘の明日香さんは、お母さんの後姿を見ながら三線を覚えた。英里香さんは「練習をするときはいつも一緒にいたので、気づいたときには自然と三線を弾いていた」とほほ笑む。自宅での練習は、長男の高司君(一二)も一緒になって三人で行う。 
 「いつかペルーに行って、親せきに私たちの曲を聞かせたい」というのが、親子の夢。その音は国境を超え、親子で受け継がれている。

写真説明・英里香さん(左)と明日香さん(右)=上地さん宅
 

宿泊学習で思い出づくり
多間中1年生
レクや新聞製作で絆深める



昼食のやきそばを作る生徒たち=多良間中学校


 多良間中学校でこのほど、一年生を対象にした
宿泊学習が行われた。「深めよう!クラスのきずな(絆)」をスローガンに、一泊二日の日程で多彩なレクリエーションや野外活動などを行った。食事も生徒らが主体となって準備。協力しながら作ったやきそばやカレーライスの味は格別な様子だった。
 初日の夜は校舎で肝試しや花火大会などが催された。一睡もせずに友人とその日の出来事などを語り合った生徒もいたという。
 二日目には生徒らは新聞製作に取り掛かった。「見出しは何にする?」と相談しながら、夏休みの思い出などを思い思いに新聞に書いていった。
 宿泊学習で写真撮影に熱中していた古謝圭祐君は「学校で一日中、みんなと一緒にいたことが一番楽しかった」とうれしそう。譜久村鈴香さんは「肝試しでは、驚かせ役だったけど、誰もびっくりしなかった。逆に一人で暗闇の中にいたから自分が一番怖かった」と振り返った。
 一日中生徒を見守り続けた担任の石垣隆治教諭は「子どもたちが一段とたくましく成長している様子がうかがえた。素晴らしい宿泊学習だったと思います」と話した。

 写真説明 左・新聞を製作する生徒たち=多良間中学校
 

島の生涯学習拠点に

村営図書館 交流の場も創出


 二万四千冊という蔵書冊数とサービスの良さが評判の多良間村営図書館。貸し出し冊数は年間五千冊余。一日平均三十人が利用している。一九八三年四月に開館。「暮らしに役立つ図書館」を目指す。
 昼すぎの図書館は児童生徒らでいっぱいだ。小学生は動物や昆虫などの辞典、ミステリーもの、中学生は文庫本などが好みだという。友達と図書館に来るのが大好きという知念朋華さん(多良間小六年)は「週に四回は図書館に来ている。ここに来れば友達とも会えるし、宿題もできる」と大いに利用している。
 子どもたちだけでなく、幅広い年齢層も図書館に足しげく通っている。小説が人気という。夕方になると、近所の高齢者たちも入り口付近で一休み。子どもが熱心に読書する姿を見てほほ笑んでいる。図書館は交流の場所でもあるのだ。
 書物の寄贈が多いのも特徴だ。東京、沖縄、宮古などに在住している多良間出身者から年間約七十−八十冊の書籍が寄贈される。
 現在、図書館司書は一人。多良間小、中、そして役場で勤め、四カ月前から図書館で勤務している兼浜光枝さんだ。「宮古本島では好きな本をいつでも購入して読むことができる。でも多良間ではそうはいかない。図書館は、村民にとって必要で新しい情報が集まる場所」と話す。
 多良間村教育委員会教育長と図書館長を兼任している福嶺常夫さんは「児童の学力向上はもとより、一般成人や高齢者の生涯学習などにも力を入れていきたい」と今後の方針を語った。

 写真説明・図書館司書の兼浜光枝さん=多良間村営図書館
 

天然海ブドウを発見/長さ20a、特産品に検討

知念 正勝さん

 知念正勝さん(四三)が多良間村の浜で先月、二十センチに達する天然の海ブドウが生息しているのを見つけた。一般の海ブドウは地域や状態によって異なるが四、五aで、それと比較すると約四−五倍の長さ。粒も一回り大きい。食感はやや固めで色が薄めなのが特徴だ。
 知念さんは水深四、五b付近で偶然、この海ブドウを発見。平良で海ブドウ養殖を営む友人に送ったところ、「こんな海ブドウを見たのは初めてだ」と驚いていたという。
 現在、たらま農産の代表取締役をしている知念さん。一カ月前から仲筋で海ブドウやシャコ貝などの養殖を試験的に始めている。
 知念さんは「この天然の海ブドウを養殖し、多良間の特産品としてアピールしていきたい」と意気込んでいる。

 写真説明・海ブドウ養殖を試験的に行っている知念さん=知念さんの養殖場
 


ここ掘れワンワン
カニ捕獲の名犬
垣花郁吹君の愛犬トム
 

 垣花郁吹君(一〇)が愛犬トムと出会ったのは母親の友人宅に、生まれたばかりの子犬を見に行ったときだ。六匹の子犬の中で、郁吹君はトムに一目ぼれ。「真っ黒な顔をしているのに、体が白色。黒の斑があってかわいかった」
 今では散歩も遊びもいつも一緒。郁吹君が口笛を吹くと、どんなに遠くにいても走って戻ってくる。母親の康子さんは「トムは郁吹の言うことをよく聞く。郁吹が砂浜で寝転がると、トムが心配して戻ってくるくらい信頼し合っているんです」。
 ある日、浜辺に行くと、急にトムが小さな穴に鼻を入れて、においをかぎながら穴を掘り出した。「何をしているんだろう?」と不思議に思って見ていると、トムは真っ白なカニを捕まえ、郁吹君の所まで持ってきた。
 それ以後、トムは散歩のたびに穴を掘ってカニを捕まえるようになった。多いときには一時間で五、六匹のカニを口にくわえて郁吹君の元へ持ってくる。トムが穴を掘っている間、郁吹君は「いつか宝物でも掘り出してくれるんじゃないかなー」とわくわくしている。

 写真説明・穴を掘るトムとそれを眺める郁吹君=前泊港
 

 
      
  
※このページは川越陽一が担当しました。


ぷからす〜ページへ >>>