200平成19  318 日曜日

市道路標識・施設案内板/合併1年5カ月 旧名のまま
  書き換え手つかず/市担当課 「合併時の引き継ぎミス」
指摘受け ようやく実数把握へ



まだ平良市民°場の案内板=平良字東仲宗根
まだ平良市民°場の案内板=平良字東仲宗根

 「ここは平良市?宮古島市?」−。宮古島市の合併から1年5カ月がたつが、市道に設置されている道路標識は「平良市」など旧市町村名のままだ。海開きやトライアスロン宮古島大会を皮切りに観光シーズンを迎えるが、これでは観光客らに混乱を与えかねないとの声も上がっている。市道路建設課は「変更が必要な標識を調査し、数などを把握したい。書き換え作業は今年9月ごろになるだろう」とようやく重い腰を上げ始めた。

 県土木建築部によると、県道の標識は合併直後から変更作業が開始され、現在までに「九割以上が完了」。来年度末にはすべての標識が新市の表示に書き換えられるという。
 一方の市道は手つかずの状態。市の対応が遅れているのは、「合併時に旧平良市道路建設課から宮古島市同課への引き継ぎがうまく行われなかった」(市道路建設課)ためと説明する。変更が必要とされる道路標識は旧平良市周辺に集中しており、多くは十年以上前に設置されたもの。同課は「当時を知る職員がいないため、どの標識が市の管理かも分からなかった。破損した看板の修復などの作業に追われ対応が遅れた」と弁明し、「早期着手」の姿勢を見せている。
 また球場や施設、観光地を示す案内板も旧市町村名のまま放置されている。例えば「平良市街」、「平良市総合体育館」、「平良市民球場」、「ようこそ下地町前浜へ」など。このうち一部を管理している市観光商工課は「ステッカーなどで簡単に直せるものはすぐに対応したい」と話した。
 地元住民に聞いたところ、「いつも使っている道路なので標識は気にならないが、旧市町村名に違和感を感じることがある」との声が多い。また大阪府から再就職で二月に来島した男性(61)は「宮古島に行くと言ったら大阪の都島(みやこじま)区、岩手県の宮古市の名前が先に出てきた。観光客の口コミでもっと宮古島市をアピールすべきじゃないか」と語っている。
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前期比1万d増9万4355d/宮糖城辺工場
  
平均糖度15・07度 今期の原料搬入終了

2006−07年産のサトウキビの搬入を終了した=17日、宮古製糖城辺工場
2006−07年産のサトウキビの搬入を終了した=17日、宮古製糖城辺工場

 宮古製糖城辺工場は十七日、二〇〇六−〇七年産サトウキビの搬入を終了した。一月十日の操業開始から六十七日間の搬入量は、九万四千三百五十五dで昨年より一万d、当初予想より五千dの増産となった。平均糖度は一五・〇七度と基準糖度帯(一三・一−一四・三度)を上回ったが、昨年より〇・〇四度下がった。トン当たりの農家手取り額は二万一千二百七十二円。操業はきょう十八日まで。沖縄製糖宮古工場は十八日に今期の搬入を終了する予定。
 宮糖城辺工場農務課によると、九月下旬から十一月上旬まで干ばつ傾向にあったが、その後天候が回復したため生産量は増産した。一方、品質面では暖冬で例年より冷え込みが少なく昨年を下回ったとみている。
 糖度の内訳は基準以上が七七・六一%、基準帯内が一九・四八%、基準以下は二・九一%。最高の糖度は一八・七度、最低糖度は九・一度だった。
 搬入終了は当初十二日を予定していた。二月後半からの断続的な悪天候で、ハーベスターの稼働が低下したため操業を一時止め、十七日まで搬入を延長した。
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県が有料化検討/宮古空港駐車場
  
長時間・夜間駐車抑制を目指す
  新年度予算に調査費600万円

週末になると駐車したまま島外に出掛ける利用者の車が駐車スペースを占領している宮古空港駐車場
週末になると駐車したまま島外に出掛ける利用者の車が駐車スペースを占領している宮古空港駐車場

 【那覇支局】週末や連休時などの長時間駐車や夜間駐車が恒常化し、一般の利用者から苦情が相次いでいる宮古空港の駐車場。管理者である県が新年度予算で同空港駐車場の有料化を検討する業務費として約六百万円を計上していることがこのほど分かった。

 県から委託を受け駐車場の管理を行っている宮古島市空港課も「この問題は開港当初から改善されないまま現在も続いている。特に週末や年末年始、連休はひどい。普通に利用しようとしている人たちが駐車できないとの苦情も多く、県で有料化に向けて調査し、取り組むことは良いことだと思う」と述べた。
 宮古空港駐車場の一般駐車スペースは、四百三台分が確保されているが、週末ともなると一部のドライバーが車を駐車したまま島外に出掛け、その車は駐車場に数日止められたままの状態となる。その影響で、送迎などで訪れた一般利用者が駐車できなくなる問題が日常的に発生している。
 また、年末年始やゴールデンウイークなど連休時も同様の状況となり、市空港課では航空機の離発着が終了してもそのまま駐車されている車に対しては、張り紙などで注意を促しているがほとんど効き目がない状況となっている。
 今回の調査費については、県が民間の調査機関に調査を委託して、利用状況や有料化に対する地元の意向などを確認し検討していくもので、その結果を踏まえて具体的な取り組みになる見込みとなっている。
 市空港課は「この問題について私たちは県に何度も要望してきた。調査予算が計上されるとの確認はまだできていないが、実際に管理する側としてはこの慢性的な夜間駐車などの問題を解決するためにも調査は必要だと思う」と述べた。
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来月2日から準備本格化/トライ事務局
  
安全対策調整会議で確認

バイクの変更コースなどを確認した調整会議=16日、宮古地区医師会会議室
バイクの変更コースなどを確認した調整会議=16日、宮古地区医師会会議室

 四月二十二日に開催される第二十三回全日本トライアスロン宮古島大会を前に、安全対策調整会議(主催・宮古島トライアスロン実行委員会)が十六日、宮古地区医師会会議室で開かれた。関係者ら多数が出席し、競技総務部や水泳部、連絡安全部、医療救護部の横の連携を確認した。
 はじめに、同委員会の長浜博文事務局長が「事務局は三月三十日に市総合体育館へ引っ越し、四月二日から業務を本格化させる。新市の宮古島市にふさわしい大会に盛り上げたい」などと開会のあいさつ。
 続いて、事務局側からバイクコース変更などについて説明があった。これまで池間島からの折り返しは、宮古養護学校前の県道230号線を走行。新コースでは、狩俣駐在所百b先を左折して島尻地区を通過し、県道ケ号線へ左折する。
 また、距離短縮に伴い、二周目の熱帯植物園前の三差路を左折して市民球場へ抜けるコースを新設した。これまでのコースは三差路を右折していた。
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新体操 肌で感じる/五輪代表・村田さんが華麗な演技

華麗な演技を披露する村田選手
華麗な演技を披露する村田選手

 新体操五輪代表の村田由香里選手(25)が十七日来島し、宮古島市総合体育館で演技を披露した。新体操を学ぶ子どもたちは日本のトップ選手の華麗な演技に目を輝かせて見詰めていた。村田選手は「新体操が好きという気持ちがあればうまくなれる」とエールを送った。
 今回の演技披露は、宮古新体操クラブの指導者である天久加苗さんと、村田選手の母親同士が友人であることから来島を依頼。村田選手が「新体操はテレビで見る機会も少ない。新体操を肌で感じる機会にしてもらいたい」と快諾し、実現した。
 村田選手は全日本選手権で六連覇を果たした実力者。シドニー五輪には団体で、アテネ五輪には個人でそれぞれ出場している。現在は日本体育大学大学院に在籍。
子供たちと記念撮影する村田選手(後列左から6人目)=17日、宮古島市総合体育館
子供たちと記念撮影する村田選手(後列左から6人目)=17日、宮古島市総合体育館

 入念に柔軟体操を行った村田選手は、試合用のレオタードに着替え、リボンとボールの二種目で演技を披露。しなやかで優雅な演技に子どもたちやその父母らから感嘆の声が上がった。
 村田選手は握手や記念撮影にも気軽に応じていた。子どもたちは「一日何時間、練習しているのですか」と質問。村田選手は「五時間、練習しています」と答えた。
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創作「たらま世」で魅了/亀浜律子琉舞練場
 
20回記念公演こども発表会

亀浜律子師範創作「たらま世」は大きな感動を与えた=17日、平良のマティダ市民劇場
亀浜律子師範創作「たらま世」は大きな感動を与えた=17日、平良のマティダ市民劇場

 島袋本流紫の会亀浜律子琉舞練場主催の第二十回記念公演「こども発表会−とぅふたまーす華々(はなばな)とぅ」が十七日夕、平良のマティダ市民劇場で行われた。亀浜律子師範が二十周年を記念して創作した「たらま世」などを披露。洗練された創作宮古舞踊が大勢の観客を魅了した。
 舞台は、「シーサーアラス」「四季口説」で幕開け。獅子舞と子どもたちの絶妙な踊りが観客の視線を引き付けた。
 次いで観客が最も注目していた「たらま世」。レベルの高い舞と華やかな衣装は、多良間島の八月踊りの雰囲気に包まれた。観客らは感動した様子で、大きな拍手を送っていた。
 演目は、「豆が花」「鳩間節」「んみゃーち宮古」などと続く。亀浜美智子教師、西里洋子教師、前里博美教師の各練場が賛助出演し花を添えた。
 フィナーレは、亀浜律子師範創作の「豊年世」。舞台と観客が一体となり、二十周年の節目を盛大に盛り上げた。
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