200平成19  3 土曜日

第2埠頭を一部改修/平良港
付け根部分を埋め立て

バージ(台船)が停泊している海域も埋め立てされる=2日、平良港第2埠頭
バージ(台船)が停泊している海域も埋め立てされる=2日、平良港第2埠頭

 平良港漲水(はりみず)地区の第二埠頭付け根部分の埋め立てに向けた工事がこのほど、本格化した。二○○九年四月の供用開始を予定しており、年内に回航される新造船「フェリーたらま」(仮称、四五○d)などが接岸する新たなバースとして活用されることになる。

 埋め立て工事は、これまで使用していた岸壁の老朽化に伴い新たに整備されるもので、工事名は「平良港漲水地区第二埠頭物揚場整備工事」。
 埋立面積は一・二f。工期は○四年度−○八年度までを計画し、総事業費六億二千万円が投入される予定。現在は大型ブロックで、海側と埋立地側の境界線を仕切る工事が着々と進められている。仕切り工事の進ちょく状況を見ながら、埋立工事に着手する。
 埋立地には資材など仮置ヤードや緑地、道路が整備される。
 平良港と多良間間を現在就航している「フェリーたらま」(三二四d)は、工事中の東側岸壁に接岸しているが、この辺りも埋め立てられる計画だ。
 本土で建造中の新造船「フェリーたらま」は鋼製旅客船兼自動車渡船で、今年七月以降に回航される予定。
 同市港湾課では「新バースの整備状況によっては、新造船は新バースで仮係留することも予想される」と話している。
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一般会計4.2%増の15億円/多良間村新年度予算
自主財源はわずか14%

 【多良間】多良間村(下地昌明村長)は一日、二〇〇七年度一般会計予算案を発表した。一般会計は十五億二千三百八十七万六千円で前年度比六千百七十四万八千円(四・二%)の増となった。地方交付税や県支出金などの歳入が伸びたのが要因。村税などの自主財源は二億二千七十万八千円で、前年度比千五百十八万九千円(七・四%)増加した。自主財源は、行政運営の安定性や自主性の判断基準となるが、歳入全体に占める割合はわずか一四%となった。
 一方、地方交付税や国、県の支出金などの依存財源は十三億三百十六万八千円(前年度比三・七%増)で、全体に占める割合は八六%。国や県への依存度が高い予算内容となった。
 歳入は自主財源の柱となる村税が前年度比九十五万四千円減の七千四百十二万円、地方譲与税は同比四百九十二万五千円減の三千三百三十五万三千円となった。
 国庫支出金は一億二千五百三十七万五千円で前年度に比べて一億一千八百三十五万四千円(四八・六%)の大幅減。県支出金は前年度比六千八百六十三万一千円多い二億一千四百八万四千円となった。地方交付税は前年度比五千四百万円増を見込んだ。
 一方、歳出は総務費、衛生費、消防費、教育費などが増額。当初から必要分の予算を組み込んだ。借金の返済に充てる公債費は前年度比二十七万六千円減の三億一千三百四十万七千円、商工費は前年度より六百十万四千円少ない四千四百九十五万三千円とした。農林水産業費は四億二千八百四十三万一千円で前年度に比べて二千九百五万八千円増額した。
 新年度主要事業のハード面では、前年度に引き続き基盤整備促進事業を実施する。仲筋地区のため池や亀出地区の整備など合わせて一億二千二十九万円を計上。強い農業づくり交付金事業に千六百万円、元気な地域づくり整備交付金事業に一億六千六百三十六万九千円を充てる。
 ソフト事業では、沖縄離島活性化特別事業の一環で島独自の特産品開発や観光資源を探る離島地域資源活用産業育成事業(ピンダ)に七百八十万円を計上している。
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これ食べられるの・・・!?

四つ子≠フトマト 男性の足に似たダイコン

 男性の足に似たダイコン(写真右)と四つ子=i同左)のトマトが相次いで本社に届けられた。
 ダイコンは来島七回目の江連裕子さん(26)が、多良間村の友人宅で、初めて農作業を体験した時に掘り当てた。
 抜いた瞬間、近くにいたおじい、おばあから大爆笑が起きたという。「何回も宮古に来て初めて男を釣りました」と江連さんも照れ笑い。
 トマトは宮古島市城辺字下里添の女性が持ち込んだ。「家庭菜園を始めて五年になるが、こんなトマト初めて」と興奮気味。
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契約増加、徐々に浸透/権利擁護サービス
家庭の結びつき薄れ今後も増加

 宮古地域福祉権利擁護センターによると、二日現在の今年度契約数は四十九件で、前年度に比べ九件増加していることが分かった。このうち実際の利用者は三十六人で、通帳預かりと金銭管理を組み合わせたサービス利用者が大半を占めている。関係者は「ゆいまーる精神」に代表される家庭・地域の相互扶助機能の低下により、今後さらなる需要の伸びを予測している。

 権利擁護事業は、認知症高齢者、知的障害者、精神障害者ら判断能力が十分でない人に生活支援を行うもの。サービス内容は▽各種福祉サービス利用の手伝い▽通帳、印鑑など重要書類の預かり▽日常的金銭管理の手伝い−となっている。
 権利擁護専門員が相談、調査にかかわるが、最終的に契約に結び付かないケースも多い。相談のきっかけは関係機関からの紹介がほとんどで、金銭の使い方に関する計画性の欠如や他者による預金引き出しから守るための理由が多いという。
 宮古地域福祉権利擁護センターの新城啓子専門員は未契約のケースも含め「子どもが島外で生活する独居老人の増加や家庭機能の低下などで権利擁護サービスを必要としている人は宮古でも意外に多い」と指摘。高齢者に対する経済的虐待から保護する役割もあるという。新城さんは、二〇〇六年の高齢者虐待防止法施行や市地域包括支援センターの開設で、今後ますます需要が高まると予想している。
 宮古地区では、事業開始初年度と翌年には契約がなく、三年目の〇一年度に三人が契約した。以後、毎年新規の契約があり、現在の利用者三十六人の内訳は、精神障害者が十四人、認知症高齢者と知的障害者がそれぞれ十一人となっている。
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総合訓練で連携確認/火災予防運動
はしご車などで救助活動

消防総合訓練で一斉放水を行う署員ら=2日、ホテルセイルイン宮古島
消防総合訓練で一斉放水を行う署員ら=2日、ホテルセイルイン宮古島

 春季全国火災予防運動(一−七日)の一環で宮古島市消防本部(伊舎堂勇消防長)は二日、市内ホテルで消防総合訓練を実施した。消防署員三十人とホテル従業員らが参加し、火災時における連携を確認した。
 今回の訓練はホテルセイルイン宮古島で実施された。違反是正指導の推進と自営消防隊の訓練教育、防火意識の高揚などが目的。訓練は午後一時三十分ごろ、タバコの不始末と思われる火災がホテル五階から発生したことを想定して行われた。
 自衛消防隊による初期消火、宿泊客の避難を実施。署員は五階に逃げ遅れた宿泊客をはしご車で救出した。負傷者の搬送、一斉放水も行った。
 同本部消防署の仲間源栄署長は、「迅速かつ的確に行動できていた。連絡伝達も良く素晴らしい訓練だった」と講評した。
 訓練した現場は市場通りに面した場所。以前は電線が多く、はしご車での訓練にも時間を要していたという。現在は、電線地中化や道路拡幅など整備が進み、作業時間も短縮された。仲間署長も「スムーズに救助活動ができた。今後の災害に対応できる」と話した。
 同運動は火災が発生しやすい時期を迎えるに当たり、火災予防思想の一層の普及を図り、火災発生を防ぐことが目的。統一標語は「消さないで あなたの心の 注意の火」。期間中は高齢者独居老人住宅防火診断調査や防火パレードを行い火災予防をPRする。
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岡山から桃の花/JTA
保育園や事業所に届ける

桃の節句にちなみ桃の花を贈呈した=2日、あけぼの保育園
桃の節句にちなみ桃の花を贈呈した=2日、あけぼの保育園
 日本トランスオーシャン航空(JTA、市ノ澤武士社長)は「桃の節句」を前に二日、あけぼの保育園(下地ヨシ園長、園児数百四十五人)に、岡山県西大寺観光協会から届いた桃の花を贈った。JTA宮古支社の真栄田久支社長らが同園を訪れ、「みんなで大事に大事に咲かせてくださいね」と呼び掛け、子どもたちに花を手渡した。
 岡山県の県花である「桃の花」を楽しんでもらおうと、同県西大寺完工協会が一九九六年からJTAを通して沖縄県に贈っている。
 あけぼの保育園は贈呈式に合わせて「ひなまつり集会」を開催。園児らは「うれしいひなまつり」を元気よく合唱し、桃の花のプレゼントを喜んだ。
 JTAでは同保育所をはじめ、宮古毎日新聞社など事業所などを含む十五カ所に桃の花を贈呈した。
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