200平成19  226 月曜日

悪天候でも走り満喫/第8回ロマン海道伊良部島マラソン
765人が伊良部路完走/最長ハーフは久貝が優勝

午前10時、一斉にスタートを切る参加者ら=25日、宮古島市伊良部の平成の森公園
午前10時、一斉にスタートを切る参加者ら=25日、宮古島市伊良部の平成の森公園

 第八回ロマン海道・伊良部島マラソン(主催・いらぶ観光協会)が二十五日、宮古島市伊良部の平成の森公園を発着点とする四コースで行われた。島内外から七百六十七人が出場。あいにくの雨となったが、参加者らは家族や友人と共に、島の風景を楽しみながらの走りを満喫した。最長のハーフコースは久貝貴之(26)が1時間20分23秒で優勝を飾った。完走者は七百六十五人で、完走率は九九・七%だった。
 断続的に雨が降る悪天候の中、各コースとも午前十時、宮古島市の下地学助役の号砲で一斉にスタートした。スタート時の気温は一九・〇度、南南西の風三b。
 コースは、下地島を一周して伊良部島白鳥崎を折り返すハーフコース(二一・一`、高校生以上)と、下地島を一周するAコース(一三・五`、同)、下地島空港の北側を折り返すBコース(七`、小学生以上)、てぃだの郷周辺を回るCコース(一・六`、ファミリー)の四つ。
 Aコースは藤岡正樹(28)が48分01秒で二位に3分の差をつけて優勝。Bコースは伊計照希(佐良浜中一年)が27分02秒で優勝した。
 参加者らはそれぞれのレベルや目的に合ったコースを選び、降りしきる雨にも負けず心地よい汗を流した。ゴールでは、完走証とメダルを贈られ、温かいぜんざいなどに舌鼓を打っていた。
 開会式で主催者を代表して、いらぶ観光協会会長の陣内義浩実行委員長は「伊良部島の優れた環境の中で、参加者の皆さんに健康とロマンの感激を提供できると思う。互いの交流を深め、島の良さを再発見し、思い出深いイベントにしてほしい」とあいさつした。同マラソンは、風光明美な伊良部の自然を満喫しながら楽しく走ることや健康増進、地域活性化の促進に寄与することが目的。
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第8回ロマン海道伊良部島マラソン
「卒業記念に走ろう」/伊良部高3年1組 出場27人
全員完走

クラスメートで出場し、完走を果たした伊良部高校3年1組=25日、平成の森公園
クラスメートで出場し、完走を果たした伊良部高校3年1組=25日、平成の森公園

 「卒業記念にみんなで走ろう」−。三月一日に卒業式を迎える県立伊良部高校三年一組の面々が、ハーフコースとAコースに挑戦した。出場者二十七人と担任の友利一史教諭・ウの全員が完走を果たし、「良い思い出になった」と満足顔だった。
 この日はクラスメート三十四人のうち、生徒三人と友利教諭がハーフコースに、残りの二十四人がAコースに、それぞれ出場。受験で参加できない友人には完走で「合格祈願」にもしようと、懸命にゴールを目指した。
 友利教諭が「一人ひとりが個性的で、やるときは一致団結するクラス」と評するように、チームワークは抜群。互いに声を掛け合い、脱落者を出さなかった。ゴール前では、先に走り終えた生徒が手でアーチをつくって迎えるなど、終始、一体感にあふれた。
 ハーフコースを走り切った具志堅淳美さんは「途中、本当にきつかったけれど、良い記念になった」と充実感いっぱい。Aコースに出場の池原浩司郎君は「雨にぬれながらだけど頑張れた。良い思い出になった」と話した。
 生徒たちは来月一日に卒業式を迎え、学びやを巣立つ。友利教諭は「団結する気持ちを忘れないでいて」。室長の天願克俊君は「島を離れたら寂しくなると思うが、帰ってきたらまたみんなに会えるから」と、感慨深げだった。
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第8回ロマン海道伊良部島マラソン
職場仲間で楽しく/アート企画
全員達成感味わう

体力づくりなどで参加したアート企画の職員ら=25日、平成の森公園
体力づくりなどで参加したアート企画の職員ら=25日、平成の森公園

 職員の体力づくりを目的にアート企画の職場仲間六人がAコース(一三・五`)に出場した。代表者の垣花厳志さん(31)は「みんなで達成感を味わい、結束を深められた。参加して良かった」と白い歯をこぼした。
 参加したのは、厳志さんのほか、垣花健志さん(56)、垣花悦子さん(55)、上地暦さん(29)、山里元孝さん(31)、仲間勝美さん(27)の六人。以前からキャンプや書き初め、たこ揚げなど季節に合わせた行事などを行い、親睦を深めているという。
 六人はそれぞれのペースでゴールを目指した。全員が完走した後には記念撮影。楽しい思い出をまた一つ残した。
 厳志さんは「雨だったが海はきれいだった。飛行機の離着陸も見ることができた。また来年も参加したい」と大会を満喫したようだった。
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第8回ロマン海道伊良部島マラソン
下地島の自然楽しむ/JSC職員6人で出場

楽しみながらAコースを完走した皆さん=25日、平成の森公園
楽しみながらAコースを完走した皆さん=25日、平成の森公園

 JTAサザンスカイサービス(JSC)職員六人は、楽しみながらAコース(一三・五`)を完走。普段訪れることがなかった下地島の風光明美な自然を満喫した。
 参加したのは、前里由香利さん(22)、国仲愛梨さん(21)、山里嘉美さん(26)、平良愛さん(24)、狩俣和史さん(41)、亀川幸さん(23)。
 途中コースを少し外れて通り池を散策したり、下地島空港ではタッチアンドゴーの訓練に見入ったりした。平良さんは「爽快な気分になった。楽しかった」と満面の笑み。前里さんは「職場とは違う雰囲気。大会を楽しめた。また来年も参加したい」と目を輝かせた。
 完走後には、雨に冷やされた体をぜんざいで温めた。「団子がおいしーい」などと会話し、和やかな雰囲気に包まれた。
 会場には職場仲間の瀬名波利江さんも「監督」として訪れ、参加した六人を激励した。
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第8回ロマン海道伊良部島マラソン
子どもたちも大会満喫/同窓生などの4家族

西辺中同期卒など4家族で参加した=25日、平成の森公園
西辺中同期卒など4家族で参加した=25日、平成の森公園

  家族連れが参加するCコース(一・六`)に、西辺中学校同期卒ら四家族が参加した。仲良くゴールし喜びを分かち合っていた。参加したのは赤嶺正人さん(29)、愛子さん(26)、深愛ちゃん(二つ)。藤岡美幸さん(24)、翔之介くん(一つ)。瑞慶覧朝充さん(26)、真利子さん(25)、琉華ちゃん(三つ)、一星くん(二つ)。高良佳さん(29)、恵さん(32)、朱ちゃん(三つ)。
 「三十歳を記念してみんなで参加しよう」と、正人さんの呼び掛けに友人らが賛同。各家族でCコースに参加し、体力に自信のある父親たちはAコースに出場した。
 子どもたちは走ったり、歩いたり、抱っこされたりとそれぞれ大会を楽しんだ。深愛ちゃんは「よーいドンした。楽しかった。もっと走れるよ」とまだまだ元気いっぱい。朱ちゃんは「一人で全部走れた。またみんなで来たい」とうれしそうに話した。
 正人さんは「子ども同士で遊んだりしてとても良かった。今年はほかのスポーツイベントにも参加したい」と家族間の交流を喜んでいた。
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上野地区芸能祭 14団体250人が出演
伝統芸能、地域ではぐくむ

14団体から約250人が出演し伝統を含む地域の芸能を披露した。写真は宮琉族の創作エイサー=25日、上野地区農村環境改善センター
14団体から約250人が出演し伝統を含む地域の芸能を披露した。写真は宮琉族の創作エイサー=25日、上野地区農村環境改善センター
 二〇〇六年度上野地区芸能祭(主催・同芸能祭実行委員会、宮古島市教育委員会)が二十五日、上野地区農村環境改善センターで開催された。地域の十四団体から約二百五十人が出演し、地域に根付く伝統芸能をはじめ新しい創作芸能を次々と披露。会場に詰め掛けた大勢の観衆とともに、伝統を含む地域芸能の素晴らしさを再認識した。
 芸能祭は、地域伝統文化の継承・発展と優れた芸能を保持する人材の発掘と育成が狙い。地域の芸能は地域で盛り上げるという目的もある。
 プログラムの内容は伝統芸能だけでなく日舞や琉舞、ピアノ演奏、手話ソングなど幅広いジャンルに設定、地域住民の誰もが出演しやすい芸能祭をつくり上げた。
 午後五時に開演。子どもからお年寄りまで幅広い年齢層の地域住民が出演し、日ごろの練習や学習の成果を堂々と発表した。衣装もそろえて会場を華やいだ雰囲気に包んでいた。会場に集まった地域住民らは、各団体の踊りや演奏に拍手喝采、地域の伝統文化を受け継ぐ若い世代にエールを送り続けていた。
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