200平成19  220 火曜日

オリックス 高知へ移動/宮古島キャンプ打ち上げ
監督 「達成度80点 市民に感謝」

2次キャンプ地の高知県へ向かうコリンズ監督=19日、宮古空港
二次キャンプ地の高知県へ向かうコリンズ監督=19日、宮古空港

 プロ野球パ・リーグ、オリックス・バファローズは十八日、宮古島市民球場で行っていた一次キャンプを打ち上げた。今キャンプの来場者数は、休日を除く十五日間で約八千四百人(球団発表)。テリー・コリンズ監督は「達成度は八十点。多くの方のサポート、支援で頑張れた。これからも変わらぬ応援をお願いしたい」と述べた。チームは十九日、二次キャンプ地の高知県へと移動した。清原和博内野手は古傷の左ひざを検査するため、チームを離れて東京へ向かった。

 今季、コリンズ新監督を迎えて新たなスタートを切ったチームは、「ワン・ハート・ビート−鼓動をひとつに」をテーマに掲げ、チーム力向上に取り組んだ。中でもコリンズ監督は、機動力を重視。キャンプ期間中には積極的な走塁の重要性を繰り返し強調した。
雨のため屋内練習場で打撃練習を行う森山周内野手(左)ら=19日、宮古島市民球場
雨のため屋内練習場で打撃練習を行う森山周内野手(左)ら=19日、宮古島市民球場

 宮古島キャンプを総括したコリンズ監督は「宮古島を第一段階のキャンプととらえると、内容の濃いことができた。昨年の秋季キャンプを終えた時点で想像した以上に良い状態」と評価。キャンプ地の環境については、「野球人としてこれがあれば、ということを言えばきりがないので、そういったことは言わないが、素晴らしい球場があることで、しっかり練習ができた。スタッフの方にも大変良い仕事をしていただき、本当に良いキャンプになった」と語った。
 キャンプ最終日の十八日は朝からあいにくの雨で、午後から予定された紅白戦は中止に。野手陣は屋内練習場でのフリー打撃や守備練習、投手陣は多目的運動場でのトレーニングやブルペンでの投げ込みを行った。
 地区中学新人駅伝で宮古を訪れ、球場に足を運んだという多良間中野球部の古謝圭祐君(一年)は「雨が降ったのは残念だけど、選手を間近に見られてうれしい。プロの選手の投球はすごい。もっと練習してうまくなりたいと思った」と刺激を受けた様子だった。
top.gif (811 バイト)

市を挙げて教育考える/「教育の日」
各校でさまざまな行事/父母ら参加し講演会など

昔遊びでけん玉を楽しむ参加者ら=18日、来間小中学校体育館
昔遊びでけん玉を楽しむ参加者ら=18日、来間小中学校体育館

 宮古島市教育委員会が設定した「教育の日」にちなみ、市内の各小・中学校で十八日、授業参観や講演会などさまざまな行事が実施された。地域、学校、行政が連携し教育の一体化を目指すことが目的。児童生徒と父母、地域住民らが触れ合い、教育について考えた。
 「教育の日」は教育改革の波やいじめ、不登校などの青少年問題などを背景に設定された。
 このうち同市立来間幼・小中学校(宮城正侑校長)では、同校体育館で舞台発表や学力向上対策報告、地域住民らとの触れ合いなどが実施された。
 児童生徒らが漂着物で作製したアート作品や学校行事を紹介する写真が展示された。また、参加者全員で円を描いて踊り、こまやけん玉、お手玉など昔ながらの遊びではお年寄りが子どもたちに手ほどきするなど、和やかな雰囲気に包まれた。
 学力向上対策報告会では成果として、家庭学習の習慣化が図れたことや、読書冊数の増加、コミュニケーション能力の向上、生活リズムの確立などが報告された。
 収穫祭では、ジャガイモやニンジン、キャベツなど丹精込めて育てた野菜を、児童生徒らは野菜の皮むきなど下準備を行い、父母らと協力して「野菜のごった煮」を調理した。
 こま遊びを楽しんだ堀之内健悟君(同小六年)は「こま遊びは普段やらない遊び。みんなで遊べて楽しかった」と笑顔で話した。
 この日、各小・中学校で実施された行事は授業参観が小学校十校、中学校九校。学習発表が小学校十二校、中学校七校。学力向上対策推進成果報告が小学校十四校、中学校十一校。教育講演が小学校二校、中学校四校。討論会や演奏会などが小学校三校、中学校八校だった。
top.gif (811 バイト)

依然高値取引が続く/肉用牛競り
子牛平均46万円、キロ単価1737円

2月期の肉用牛競りが行われた=19日、JAおきなわ宮古家畜市場
2月期の肉用牛競りが行われた=19日、JAおきなわ宮古家畜市場

 宮古本島の二月期肉用牛競りが十九日、JAおきなわ宮古家畜市場で開かれ、子牛(生後十二カ月以内)一頭平均価格は四十六万七千六百九円で、先月の平均価格より二万六千二百五十八円高値の取引が成立した。平均キロ単価は千七百三十七円で、先月と比較して九十五円の高値。成牛を含めた全体の販売額は二億四千五百二十五万六百円だった。初競りから好成績を維持している。
 今月競りには子牛五百十四頭(去勢三百九頭、雌二百五頭)が上場され、すべての取引が成立した。一頭当たりの平均価格は去勢が四十九万八千四百三十円で、雌は四十二万一千百五十二円。最高値を付けた牛は雌で七十三万五千円。子牛のみの販売金額は二億四千三十五万一千三百円と大商いだった。
 成牛を含めた全体の上場頭数は五百三十三頭(去勢三百十頭、雌二百二十三頭)。すべて競り落とされた。一頭平均価格は子牛に比べると若干下がるものの、四十六万百三十二円の高値を付け平均のキロ単価も千六百七十二円と高かった。
top.gif (811 バイト)

航海安全、無病息災願う/旧正月
伊良部 佐良浜/漁船には大漁旗なびく

新旧のツカサンマらが一堂に会し、島の発展を祈った=18日、佐良浜
新旧のツカサンマらが一堂に会し、島の発展を祈った=18日、佐良浜

 旧暦一月一日に当たる「旧正月」の十八日、慣習や伝統を守り続ける漁村の宮古島市佐良浜や池間島、西原、久松などでは、旧正月を祝う人の姿で活気づいた。旧年中、無事に過ごせたことに感謝するとともに、この一年の航海安全、大漁、無病息災などを祈願し、新年を盛大に祝った。
 早朝からあいにくの雨模様となった佐良浜地区の漁港では、漁師らが係留中の漁船に乗り込み、船首や船尾に色鮮やかな大漁旗を次々と掲げた。曇り空に大漁旗が映えると、船主らは神酒や海の幸、豚肉などのごちそうを供え、豊漁と安全操業を祈願した。
 島の繁栄を願うなど大役を担う神女役のツカサンマ(司母)らは、翌日午前三時すぎまでナカムラ・モトムラの各ウホンマ(ウフンマ)、カカリャ、ナカンマら司母宅を回り、歌や踊りで旧正月を盛り上げた。今回は新旧の引き継ぎも併せて行われ、三年間の務めを果たした司母らが、新しい司母たちに指導・伝授。共に祈りをささげた。
 このうち、司母の中で最高地位にあるモトムラのウホンマの長浜初美さん宅では、息の合った歌と華やかな舞に、四つ竹を鳴らす音が響いていた。
 ナカムラのウホンマの新川幸子さんは「私たちは例えていうならまだ幼稚園生。これからいろいろ覚えて島の発展を祈願したい」と話した。
 三年間の大役を果たした名城正子さんは「島のために、集落のためにと雨の日も風の日もやってきた。いろいろあったけど楽しかった」と目を細め、新しい司母たちの活躍に期待した。
 終日、旧正月ムード一色に包まれた佐良浜集落内では、分家の関係者らがごちそうなどを持参し、本家を訪問。仏壇にごちそうを供え先祖を敬い、子孫繁栄と無病息災を祈った。
top.gif (811 バイト)

60人が池間大橋に感謝/開通15周年ウオーキング

力強く歩く参加者ら=18日、平良の池間大橋
力強く歩く参加者ら=18日、平良の池間大橋

 宮古島市平良の池間子ども会育成会(浜川千穂美会長)主催の池間大橋開通十五周年記念ウオーキングが十八日午後、池間小・中学校グラウンドをスタート・ゴールの約四`で行われた。子どもから大人まで約六十人が参加。池間大橋に感謝しながら美しい海の景色を堪能した。
 池間大橋は、一九九二年二月十四日に開通。全長千四百二十五b。総事業費九十九億円。当時は県内一の長い橋として誇る。
 出発式は、池間小学校体育館で行われた。浜川会長は「池間大橋は多くの人の努力で完成した。感謝でいっぱい。大橋が開通した年に高校を卒業した」と述べた。その上で「宮古に帰った時、宮古空港でタクシーに乗り、家の前で降り立った時に陸続きを実感した」と振り返った。
 両校PTA会長の与那覇明さんは「ただ歩くだけでなく、開通十五年の重みを感じてください。交通ルールを守って、美しい海を眺めて楽しんでください」と語った。
 児童を代表して六年生の浜川楓さんが決意の言葉を述べた。
 出発合図で、全員が元気いっぱいにスタート。さわやかな潮風を受けながら、池間大橋を力強く渡った。折り返し地点からは池間島を眺め、楽しそうに会話を交わした。
 池間大橋たもとの広場で、全員が記念撮影した後、ゴールを目指した。
top.gif (811 バイト)

オリクの次は大学野球/東京経済大ナインが来島
宮古島キャンプ

キャンプのため来島した東京経済大学の選手ら=19日、宮古空港
キャンプのため来島した東京経済大学の選手ら=19日、宮古空港
 大学野球キャンプの第一陣となる東京経済大学硬式野球部(大橋寿一監督)が十九日、来島した。二十八日まで。オリックス・バファローズの宮古島キャンプが終わり、今月下旬から来月にかけては、高校、大学のアマチュア野球がキャンプシーズンに入る。今年は同部を含め、八つの高校・大学が来島する予定。
 同部は首都大学リーグ二部(八チーム)に所属。今年の春季リーグで三年ぶりの一部復帰を目標に、キャンプでは実戦に即した練習に力を入れる。昨季の外部コーチで、今季から就任した大橋監督は「リーグ戦に向け、戦う集団づくりをしたい。野球漬けの厳しいキャンプになる」と話した。
 スタッフ、部員合わせて五十一人は同日午前、東京からの直行便で到着。宮古民謡の生演奏の中、空港で歓迎セレモニーが行われた。
 小野寺奨(すすむ)主将(三年)は「今年こそは一部復帰を果たせるよう充実したキャンプにしたい。一人ひとりがライバル心を持って取り組みたい」と決意。宮古観光協会の平良勝之理事は歓迎のあいさつで、「大学野球キャンプの一番バッターとして元気よく、存分にキャンプを過ごして。闘志を前面に出して頑張ってほしい」と激励した。
top.gif (811 バイト)