200平成19  215 木曜日

サシバリンクス売却検討/宮古島市行政改革本部
集中改革プラン実行は3割

市の外郭団体の取り扱いについての検討案が示された市行政改革推進本部の会議=14日、宮古島市役所平良庁舎
市の外郭団体の取り扱いについての検討案が示された市行政改革推進本部の会議=14日、宮古島市役所平良庁舎

 第十四回宮古島市行革推進本部の会議が十四日午後、市役所平良庁舎で行われた。この中で、市の外郭団体の運営についての協議が行われ、パブリックゴルフ場(サシバリンクス)や、宮古島マリンターミナルの宿泊施設を民間売却する方針が初めて示された。この検討案は二十三日開催の行革市民委員会に下ろす。集中改革プランの進ちょく状況も示され、二〇〇六年十二月現在で取り組みを開始しているプランは三十一項目。改革項目全体に占める割合はわずか三割で、達成件数は六件となっている。
 外郭団体の運営については@団体の必要性A効率的かつ健全な運営B将来見通し−を見直しの視点に据えた。見直しの方向性としては▽団体の自己努力による見直し▽市が主体的に取り組む見直し▽団体のあり方に関する見直し−の三段階に分けて、各団体の検討案を示した。
 公共用地の先行取得を事業とする土地開発公社は団体のあり方を見直す方針。解散して同公社の業務を市が引き継ぐことを検討案とした。
 シルバー人材センターは、団体の自己努力による見直しを提示。健全財政推進委員会の立ち上げをはじめ、自主的運営基盤の確立や補助金の減額を促している。
 伊良部のパブリックゴルフ場については、現状として「赤字のゴルフ場を直営している」と現状を報告。その上で、下地島残地利用計画の推移を見ながら「民間売却」を検討するとした。
 家賃未払い問題で赤字運営が続く宮古島マリンターミナルの宿泊施設の売却も視野に。再建計画を策定し、取り組むとしている。
 宮古食肉センターは公益性・公共性のある施設として存続の必要性を強調。見直しについては金融公庫や農協と協議しながら進めるとした。
 うえのドイツ文化村の管理・運営に当たる博愛交流センターでは、園内有料化および料金改定の実施を検討する。
 これらの検討案は二十三日開催の行革市民委員会で協議された後、再度行革推進本部で協議を深めていく。
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総合的な将来像構築を/高校編成整備研究会
開校時期には幅持たせる

高校再編計画について提言内容をまとめた研究会=13日、久松公民館
高校再編計画について提言内容をまとめた研究会=13日、久松公民館

 「宮古地区の高等学校編成整備の在り方を研究する会」(洲鎌善充会長)は十三日夜、第六回会議を開き、県教育庁が示す県立宮古農林高校と翔南高校の統合計画に対する提言内容を大筋でまとめた。同会の高校編成方針は「単に両校を統合するのではなく、宮古工業高校、宮古高校を含めた総合的な将来像を構築し、職業高校は二校体制」とし、この条件を満たせば開校時期にはこだわらないことを確認した。提言書は、今月中にも県教育庁、宮古島市、市教育委員会に提出する。
 県教育庁は、両校を統合して▽生物生産科▽環境工学科▽生活福祉課▽海洋科学科▽食品科学科▽商業科−の各学科を設置する「県立宮古総合実業高校(仮称)」を〇八年度に開校する予定。これを受け同会は、宮古地区における高校整備の地域見解として議論を重ね、少子化や島外流出に起因する生徒数減少の見通しや、学科数の割合など地域の実態を勘案した総合整備を求めている。
 さらに、生徒数減少に伴い宮古工業高校の学級数を〇九年度にも現行の三学級から二学級に減らすとの県教育委員会検討案に対しても「学校活性にかかわる重要な問題」と強い危機感を示し、宮農と翔南の統合に限らず、宮古地区高校教育全体の課題として道筋を付ける必要性を強調。最終案では、職業高校を二校設置し、農業・水産・福祉学科の一校と、工業・商業学科の一校で計九学級を設置するよう要望。開校時期について洲鎌会長は「総合的な計画に基づいた整備であれば来年の開校も反対ではない」と幅を持たせた。
 また、宮古高校の進学校としての役割強化を目的に、将来的には学級数を六学級まで減らし普通科の一部を学科改編して国際的な人材育成を目指すことを提言している。
 同会では、今月中にも提言内容を宮古地区五高校に説明した上で、県、市の教育行政に提言する予定。
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開通15年を島民揃って祝う/池間大橋
架橋の意義を再確認/新たな島興しに決意

大橋開通15周年を記念して祝賀会が開かれた=14日、池間公民館
大橋開通15周年を記念して祝賀会が開かれた=14日、池間公民館

 池間大橋開通十五周年記念事業実行委員会(本村正美会長)は十四日、池間公民館で祝賀会を開催した。地域住民ら多数が出席。「夢の大橋」として池間島住民らの悲願だった大橋に十五年間の思いをはせ、大橋を活用した地域おこしなど今後に期待を寄せた。

 同日、開通十五周年を迎えた池間大橋は、池間島と宮古島を結び構想二十九年を経て、一九八一年に着工。十一年の歳月をかけて九二年二月十四日に開通した。全長千四百二十五b、総事業費は九十九億円。
 祝賀会で本村会長は「池間島の自然はまだ残されており、大事な財産である。池間が豊かになるよう、自然を利用した島おこしを考えながら、大橋が『夢の懸け橋』となるよう頑張りたい」と話した。
 池間島出身の与那嶺誓雄市議は「大橋が架かった意義を互いに確認しながら、地域おこしが大事。十五周年、二十周年と節目を祝いながら、大橋が架かった意味を考えていきたい」と来賓あいさつした。会ではカツオなどの刺し身や料理が振る舞われたほか、池間自治会婦人会らによる余興などが繰り広げられ、地域を挙げて大橋の開通記念日を祝った。
 十八日には、池間子供会主催による大橋開通十五周年を記念したウオーキングを開催する。午後一時三十分集合、場所は池間小・中学校運動場。
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オリックス キャンプ 宮古牛20`贈呈/JTA
市ノ澤社長 「リーグ優勝目指して」

市ノ澤社長(左)から宮古牛が北川内野手(中央)、村松外野手に贈られた=14日、宮古島市民球場の屋内練習場
市ノ澤社長(左)から宮古牛が北川内野手(中央)、村松外野手に贈られた=14日、宮古島市民球場の屋内練習場

  日本トランスオーシャン航空(JTA、市ノ澤武士社長)は十四日、宮古島市民球場で春季キャンプを行っているオリックス・バファローズに、宮古牛の牛肉二十`を贈った。市ノ澤社長が屋内練習場に選手会長の北川博敏内野手らを訪ね、手渡した。
 贈呈式に参加したのはJTAが市ノ澤社長、野間正専務、真栄田久宮古支社長。オリックスは選手会長の北川内野手、副会長の村松有人外野手。
 市ノ澤社長は「キャンプもあと五日。リーグ優勝を目指して頑張ってください。期待しています」と激励した。北川内野手は感謝の言葉を述べた上で、「チームは二年間低迷している。今年は勝ちにこだわってプレーオフ、リーグ制覇したい」と抱負を語った。
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最終計画が始まる/城辺15号線
総延長1520b、来年3月完成予定

改良工事が進む城辺15号線
改良工事が進む城辺15号線

 宮古島市建設部道路建設課は、城辺15号線道路改良工事(福里地内)に着手した。二〇〇一年度からスタートした事業の最終計画で、来年三月には完成予定。道路の総延長は千五百二十bで幅員は歩道を含め十六bを確保する。事業費は三億四千万円。同課では、この路線を整備することにより、地域産業の確立や観光産業の振興が図られると話している。
 この道路は、城辺小学校西側から福北地区を縦断し、一周道路へと進む。国道390号と県道83号線を結ぶ路線で、東平安名崎やゴルフ場のオーシャンリンクス宮古島、浦底漁港、城辺総合運動公園などへのアクセス道路としての活用が期待されている。
 路線の幅員は、従来までは歩道部分一bを含めて約七・五bと狭かったが、歩行者や自転車利用者の安全を優先に道路両側(一部片側)に三bの歩道を整備。一・五bの植栽升も設け、緑の創出も図る。車道幅員は七bを確保、車両の交通量の増大に対応する。
 この路線は、国道390号から北へ約七十bの部分はすでに整備が完了。〇二−〇四年までは用地交渉などで工事が一時中断していた。
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市長が製糖工場を訪問/堆肥化施設へのバガス提供求める

砂川工場長らから説明を受けながら、工場内を視察した=14日、沖縄製糖宮古工場
砂川工場長らから説明を受けながら、工場内を視察した=14日、沖縄製糖宮古工場
 宮古島市の伊志嶺亮市長らが十四日、市内の製糖二工場を訪問し、サトウキビ取引状況などを確認した。このうち沖縄製糖宮古工場には、市資源リサイクルセンターの堆肥化施設稼働に伴い、原料供給の協定書案を提出。伊志嶺市長は「バガスを堆肥として農家の人に使ってもらい、また良いキビを作ってほしい」と話した。
 資源リサイクルセンターは沖縄製糖宮古工場の副産物であるバガスやケイキなどを原料に堆肥を製造する計画。同市の宮国泰男経済部長は「堆肥化することで畑に再び戻り、農家にも還元できる」と地力増強への影響を強調した。
 沖糖の砂川玄悠工場長は「農薬、化学肥料を使用することも減るので自然に優しい農業になる」と協力する姿勢を示した。沖糖では工場内の視察も行った。
 宮古製糖城辺工場では新里光男社長から取引状況や、今年の各地区の糖度などの説明を受けた。伊志嶺市長は「今年は天気が良く収穫も順調に進んでいる。今年も良い結果が出るよう頑張ってほしい」と激励した。
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