本日のニュース

☆ 与野党とも候補者確定／４月参院補選
与党・島尻氏（那覇市議）、野党は狩俣氏（連合沖縄会長）

　【那覇支局】四月の参院補選に向けて人選協議を進めてきた与野党の擁立候補が二十七日に固まった。与党は那覇市議会議員の島尻安伊子氏（41）、野党は宮古島市出身で連合沖縄会長の狩俣吉正氏（56）で確定した。四月五日に公示、同二十二日に投開票となる同選挙の人選作業はここにきて与野党とも一気にまとまった。与野党とも二十八日にそれぞれ会合を持ち両氏の擁立を正式に決定する。
　与党はこの日の午前、自民党県連や経済界などで構成する候補者選考委員会幹事会（座長・仲村正治衆院議員）を行い、これまでに名前の挙がった人物について協議した結果、那覇市議の島尻氏の擁立を全会一致で決定した。
　島尻氏はこれまでその判断を同幹事会に委ねるとしており、座長の仲村衆院議員によると幹事会の擁立決定の報告を受けた島尻氏本人も「皆さんがまとまるならばお受けしたい」と、前向きな姿勢を示しているという。
　一方の野党は、社民党県連（照屋寛徳委員長）と社大党（喜納昌春委員長）が執行委員会を開いて、狩俣氏擁立を決定。民主党県連（喜納昌吉代表）も常任幹事会を開き狩俣氏擁立と同県連としての推薦も決定した。狩俣氏自身も本紙の取材に対して立候補に前向きな姿勢を示していることから、三党の打診を受諾する予定。
　与党は候補者選考委員会をきょう開き、正式に島尻氏の擁立を決定する。また、野党も三党会議で正式に狩俣氏の擁立を決定する。
　今後、与党は公明党県本部に選挙協力を呼び掛けて自公協力体制を構築する。一方の野党は、共産党県委員会、政党「そうぞう」に対して共闘を呼び掛けて、狩俣氏を野党統一候補とする動きを展開していく。

　島尻　安伊子（しまじり・あいこ）１９６５（昭和40）年３月４日生まれ。41歳。宮城県仙台市出身。上智大学文学部新聞学科卒。大学卒業後、88年にシェアソンリーマン証券会社入社。89年、結婚を機に沖縄へ。２００４年に民主党から那覇市議会議員選挙（補選）に出馬し初当選。その後、民主党県連代表だった夫昇氏とともに民主党を離党し、自民党入り、現在に至る。

　狩俣　吉正（かりまた・よしまさ）１９５０（昭和25）年４月５五日生まれ。56歳。平良字狩俣出身。宮古高校、琉球大学短期大学部法政学科卒。貴金属加工職などを経験し、72年平良市役所入り。81年宮古地区労働組合協議会事務局長、96年自治労県本部執行委員長、99年から連合沖縄事務局長を務め、２００１年の10月に連合沖縄会長に就任している。

　　第二十六回全宮古中学校春季総合体育大会（主催・宮古中学校体育連盟）が二十七日、開幕した。柔道、剣道、バレーボール、バスケットボール、卓球、サッカー、バドミントン、テニスの八競技が各中学校などで行われ、生徒らが練習の成果を競った。
　同日は柔道、剣道、卓球が競技終了。二十八日は、バレーボール、バスケットボール、サッカー、ハンドボール、バドミントン、テニスの六競技が行われる。
　

写真＝バスケットボール競技でゴール下に切れ込んでシュートを放つ選手＝27日、北中学校体育館

☆ 死亡は26日午前　死因は失血死／平良女性殺害
犯人の手がかりなし
　

　　二十六日午後に宮古島市平良字西里のアパートに住む前泊美智子さん（48）が遺体で発見された事件で、死因は背中を刃物のようなもので刺されたことによる失血死であることが二十七日、司法解剖の結果で分かった。特別捜査本部は、前日に引き続き現場付近の捜索を行っているが、犯人に直接結び付くような手掛かりは見つかっておらず、凶器も発見されていない。
　調べによると前泊さんが、二十六日午後二時三分ごろ、市内平良字西里のアパート三階の自室の浴室で死亡しているのを、定期的に訪ねていた知人女性が発見した。前泊さんは衣類を身に付けておらず、浴室でうつぶせの状態で倒れていた。シャワーの水は出し放しだったという。前泊さんは一人暮らしだった。
　捜査本部は二十七日、遺体の司法解剖を実施した。解剖の結果、背中には刃物による刺し傷が一カ所あり、失血死が死因であると判明。死亡推定時刻は二十六日午前とみている。傷の深さや刺した刃物の種類の特定には至っていない。
　部屋の中は、表面上は荒らされた跡や物色された形跡はない。玄関には鍵が掛かっており、捜査本部では何者かが鍵の掛かっていないベランダから侵入し、殺害した可能性もあるとみて捜査を進めている。
　付近を通りかかった人やドライバーらは「立ち入り禁止」のテープが張られた現場を不安そうな表情で見詰めていた。近くに住む五十代の男性は「この通りはいろんな人が利用する道。早く解決してほしい」、別の男性は「この付近に住んで二十年になるがこんな事件は聞いたことがない。近所の人はみんな驚いている」とそれぞれ表情を曇らせた。

写真＝前泊さんが殺害されたアパートで現場検証を行う捜査員＝27日、平良字西里

☆ 住民の活動拠点完成 ／狩俣集落センター
落成式で盛大に祝う

　宮古島市平良の狩俣集落センター落成式典・祝賀会（主催・狩俣自治会）が二十七日午後、同センターで開かれた。大勢の住民らが集い、住民の活動拠点を盛大に祝った。
　同センターは、農村総合整備事業で増改築された。総事業費は一億一千九十六万円。増改築前の施設は一九七九年に整備され、今年で築二十八年目で、老朽化が進んでいた。
　増改築後の延べ床面積は五百五十五平方㍍で、増改築前（同四百平方㍍）の約一・三倍の広さ。ソーラーシステムの導入で電気料金の負担が軽減されるほか、男女別トイレが設置された快適な環境。ホール、事務室、会議室、調理室も設けられている。
　式典で、主催者を代表して池間等志自治会長があいさつ。「これまでの施設では、年間延べ三百回の利用がある。これからたくさん利用することが、行政への恩返しにもなる。新しい施設での活動で狩俣を発展させたい」と式辞。
　来賓で出席した宮古支庁の兼城克夫支庁長（代読）は「この施設は、地域活動の拠点として活用され、快適で豊かな農村づくりに寄与するものと大いに期待している」と祝辞。
　同市の伊志嶺亮市長は「本施設は、住民の日常生活に根差した自治会の活動拠点であり、人々が交流する地域コミュニティーの場である」などと祝辞を述べた上で、市が進めている健康ふれあいランドでの交流の場に活用されることを期待した。
　伊志嶺市長らの鏡割りの後、舞台では多彩な踊りなどが披露された。会場からは大きな拍手が送られ、祝賀会を盛り上げた。

写真＝多彩な踊りを披露し祝賀会を盛り上げた女性たち＝27日、狩俣集落センター

☆ 鬼は外！福は内！／平良図書館
一足先に「節分まつり」

　　「鬼は外！福は内！」―。宮古島市平良図書館（砂川玄正館長）が子ども向けに実施している「おはなし玉手箱」で二十七日、「節分まつり」が行われた。百人余りの親子が一足早い豆まきで鬼を追い払い、福を呼び込んだ。
　子どもたちは母親や友達と一緒に、鬼の面作りに挑戦した。続いて赤鬼と青鬼が会場に現れると、子どもたちは大きな声で「鬼は外！福は内！」と言いながら、力いっぱい豆を投げ付けた。
「おはなし玉手箱」は、定期的に紙芝居や本の読み聞かせを行う同図書館の事業。「おにのパンツ」の歌で幕開けしたのに続き、「おにのめんとおふくのめん」と題した話では節分の由来を説明。話し手のエプロンからいろいろな人形が飛び出すエプロンシアターでは、鬼が登場する「こぶとりじいさん」が上演された。

写真＝「鬼は外」と鬼に豆を投げる子どもたち＝27日、平良図書館

☆ 「諸課題に正面から向き合う」／宮古ＪＣ総会
新理事長に根路銘康文さん

　宮古青年会議所（宮古ＪＣ）の第四十六回通常総会が二十七日、宮古島市内のホテルで開かれた。根路銘康文理事長に砂川拓也直前理事長から理事長バッジが伝達され新執行部がスタートした。総会では、二〇〇六年度事業報告・収支決算、〇七年度基本方針・事業計画と収支予算など六議案を審議し、原案通りで承認した。
　〇七年度のスローガンは「『天上大風』―より高みへ―」。主な事業計画は▽美ぎ島オトーリ▽ミニ講演会▽ＪＣ杯少年野球大会▽宮古島東西大綱引き―の実施など。
　根路銘理事長は「われわれＪＣだからこそできることがきっとある。青少年育成や環境問題などに正面から向き合い活動したい。島内、島外、県外へこの素晴らしい宮古島を発信したい」と決意を述べた。
　総会に来賓として招かれた宮古島市の伊志嶺亮市長は「変化する経済情勢に即応して、持てる力をフルに発揮し、新時代のリーダーとしてますます活躍することを期待する」と激励した。県宮古支庁の兼城克夫支庁長、宮古島商工会議所の中尾英筰会頭も祝辞を述べた。
　総会の最後には、シンバネットワーク代表の安里繁信さんの講演も行われた。
　

写真＝07年度基本方針・事業計画など６議案を審議し承認した＝27日、ホテル共和