200平成19  25 木曜日

電線地中化を着工/県宮古支庁
平良城辺線の往復1.6`/災害に強いまちづくりへ


くわ入れを行う関係者ら=24日、JAおきなわ宮古地区本部駐車場

 県宮古支庁土木建築課は二十四日、県道78号線(平良城辺線)の電線共同溝整備事業の地鎮祭を行った。同課や工事関係者が一堂に集まり、期間中の安全を祈願した。今年度中に大和電工交差点から、JAおきなわ宮古地区本部交差点までの往復一・六`の区間で電線などを地中化する。同事業は、二〇〇三年の台風14号の襲来により大きな被害を受けた宮古圏域からの要望で、災害に強いまちづくりへ向け一歩前進した。
 同事業の区間は旧協栄バスターミナル前交差点からJAおきなわ宮古地区本部交差点までの二・六二`(往復五・二四`)。総事業費は十六億五千万円。期間は○五−○八年度の四年間。
 同事業によって▽都市災害の防止▽安全で快適な歩行空間の確保▽都市景観の向上▽情報通信ネットワークの信頼性の向上−の効果が見込まれる。
 電線共同溝は電力線や通信線を地下に収容するもので、歩道の下に設置される。電柱が無くなるため災害に強いだけでなく、道路空間が創出されるなど利点が多い。
 今年度は三工区に分けられ、第一工区が大栄工務店、第二工区が大都建設、第三工区が丸玄建設がそれぞれ受注している。
 〇三年の台風s号では宮古島全域で八百八十本の電柱が折損・倒壊し、各地で停電が発生するなどライフラインが寸断された。また、倒壊した電柱により道路は至る所で不通になった。
 地鎮祭で前泊勇栄課長は「台風14号では電柱が倒壊し、長期間の停電など住民生活に大きな影響を与えた。安全に工事が終了することを祈願する」と述べた。
 同課によると、道路拡幅後の電線地中化は県内初めてという。同課は「工事中は周辺住民に協力を求めたい」と呼び掛けている。
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人工芝整備ほぼ終了/宮古島市
キャンプ後は市民に広く利用を


人工芝を敷く作業は終了。春季キャンプに向けマウンドの整備を待つばかり=24日、宮古島市民球場屋内練習場

 宮古島市(伊志嶺亮市長)が昨年十二月から進めている同市民球場の屋内練習場の人工芝整備工事がほぼ終了した。二月一日から始まるオリックス・バファローズの春季キャンプに向け準備は整っている。
 人工芝は土を除去した後、アスファルトやゴムチップを敷き詰めた上に敷かれており、弾力性があるため、ひざに負担が掛からないという。室内ブルペンはトレーニング室に改修され、機材がずらりと並んでいる。整備されたのはアリーナ部分の二千五百平方b。総事業費は六千五百万円。工期は昨年十二月十五日から今月三十一日までで、現在はマウンドの整備を残すのみとなっている。
 練習場は敷き詰められていた土の粒子が細かいため、練習中に舞い上がり、選手らが目やのどの痛みを訴えることがあったという。球団側から市側に人工芝整備が求められていた。
 キャンプ終了後はマウンド部分を整地し、平面になる。テニスやフットサル、ゲートボール、バスケットボールなどで使用できるようになっている。
 市民スポーツ課の笠原渥課長は「今回の整備はオリックスのキャンプのためだけではない。広く市民に利用してもらいたい」と話した。
 以前は雨天練習場としての役割があったが主に使用するのは野球のみ。同課では、今回の整備で野球以外の競技で使用が増えると見込んでいる。
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野菜たくさん食べて/「給食週間」で郷土料理
各小中学校 食の大切さ呼び掛け


「おいしいね」と楽しく給食を食べる児童たち=24日、東小学校

 一月二十四−三十日は全国学校給食週間。週間中は各小中学校で栄養士による講話や栄養指導が行われる。宮古島市立平良学校給食共同調理場(友利秀男調理場長)では、ゴーヤーやトウガン、モヤシなどの地域食材を使った郷土料理を給食に取り入れ、週間を通して「食」の大切さを呼び掛けていく。一月二十四日は、戦後、学校給食が再開されたことを記念する「給食記念日」。

 宮古地区には平良、城辺、上野、下地、伊良部、多良間村の六地区に給食センターが存在する。六地区で完全給食制が始まったのは、一九八〇年。それ以前は、地区によってパン、チーズ、脱脂粉乳などの補助給食だったという。
 平良地区の全小中学校十九校、約四千五百食の給食を作っている宮古島市立平良学校給食共同調理場では二十四日、給食記念日にちなみ、郷土料理の献立を組んだ。献立は▽ミミガーのあえ物▽ソーキ汁▽シークワーサーゼリー−など。これらの給食が届けられた南小学校では、児童らが慣れた手つきでソーキをほおばり、楽しそうに給食を囲んでいた。
 とくやまかなさん(一年)は「給食は一日の中で一番楽しみな時間。大好きだから給食残したことないよ」と笑顔を見せていた。
 同調理場の栄養士の伊良部恵子さんは、「いためものやサラダなど、野菜が残されていることが多い。しかし、揚げ物や肉料理はしっかり食べているようなので、子どもたちの偏食が気になる。好き嫌いをなくし何でも食べましょう」と話した。
 また、「ブロッコリーやカリフラワーなど食卓で出す機会が少ない食材は、違和感を感じるようで食べない子が多い。子どもたちの好き嫌いをなくすためにも、多くの食材を家庭でも取り入れるようにしてほしい」と家庭の食生活の見直しも求めた。
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友利被告に有罪判決/知事選替え玉投票
那覇地裁 懲役10月、執行猶予5年

 【那覇支局】昨年十一月の県知事選挙における公職選挙法違反の罪に問われた前宮古島市議会議員の友利光徳被告に対する判決公判が二十四日、那覇地裁(吉井広幸裁判長)で行われ、吉井裁判長は友利被告に対して懲役十月、執行猶予五年の有罪判決を言い渡した。
 友利被告は、今月十日に行われた公判で検察側の起訴状について「間違いない」と認め、検察側は懲役十月を求刑し、執行猶予は五年が妥当との判断を示していた。
 判決を受けて友利被告は「犯した罪の重大さを感じている。これから信頼回復のために一生懸命頑張りたい」と述べ、控訴はしないとしている。
 判決を言い渡した吉井裁判長は「被告の犯した罪は悪質で、議会人としての立場をわきまえていなかった。その刑事責任は大きい。しかし、知事選の結果に大きく影響していないことや議員を辞職していることも踏まえて執行猶予五年とした。判決は無罪ではないので信頼回復のためにこれから最大限の努力をしてほしい」と述べた。 
 当時、宮古島市議会議員だった友利被告は、自営業の知人男性とともに、県知事選告示後の昨年十一月六日に宮古島市役所第一期日前投票所内で、同被告の弟の入場券を弟名で偽造した期日前投票宣言書を使って、投票用紙の交付を受け、知人の男性が替え玉で投票を行ったことから同月二十日に公職選挙法違反の容疑で逮捕された。
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業務功労で表彰受ける/市地区赤十字奉仕団
市長に受章報告


伊志嶺市長(右から5人目)に受章報告を行った宮古島市地区赤十字奉仕団の皆さん=23日、宮古島市役所平良庁舎

 今月十九日に宜野湾市民会館で開催された二〇〇七年県赤十字大会(主催・日本赤十字社沖縄県支部)で、業務功労の表彰を受けた宮古島市地区赤十字奉仕団(奥平順子委員長)ら七人が二十三日、宮古島市役所平良庁舎に伊志嶺亮市長を訪ね、受章の喜びを報告した。伊志嶺市長は「目立たないところでの草の根運動が、恵まれない人の大きな力になっている」と、奉仕団活動をたたえた。
 表彰では、奉仕活動歴十五年以上になる団員七人が銀色有功章を受章し、同十年以上の四人には感謝状が贈られた。
 結成して十七年になる同奉仕団は街頭募金運動や献血活動、その他地域の福祉団体に協力するなど、地域に根差した奉仕活動を展開している。
 奥平委員長は「募金や献血など地域の一人ひとりの協力により、その志を赤十字社に納めることができる。私たちの力が皆さんの役に立つならばと、決意新たに頑張っていきたい」と喜び。
 伊志嶺市長は「これからも活動を続け、(活動歴二十年以上に贈られる)金色有功章を目指して頑張りましょう」と激励した。
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投手陣、自主トレ終了/オリックス
キャンプインは来月1日


ブルペンで投球練習をする(左から)山本投手、加藤投手=24日、宮古島市民球場

 宮古島市民球場などで行われていた、プロ野球オリックス・バファローズ投手陣の自主トレーニングが二十四日終了し、選手らは同日夕の飛行機で帰阪した。あす二十六日に一軍、二軍キャンプのメンバーが発表され、二月一日に宮古島市民球場でキャンプインを迎える。
 自主トレを行っていたのは、本柳和也、山口和男、金子千尋、歌藤達夫、岸田護、山本省吾、小松聖、中山慎也、加藤大輔の九投手。最終日となった二十四日は、キャッチボールやブルペンでの投球などの練習で汗を流した。
 昨年の大学・社会人ドラフト希望枠で入団し、初めての自主トレとなった小松投手は「入寮してすぐ自主トレだったので、宮古島はプロのスタート地点になった。暖かく良い環境でトレーニングできたことに感謝したい。肩も早く仕上がっており、キャンプではまず、チームに溶け込めるよう頑張りたい」と意欲を見せた。
 また、県出身の有銘兼久投手ら東北楽天ゴールデンイーグルスの投手陣も、この日で自主トレを終え、宮古を離れた。
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