200平成19  21 日曜日

宮古では145人が挑む/センター試験始まる
緊張しながら「春」目指す


試験開始を前に緊張した様子で説明を受ける受験生たち=20日、宮古高校

 二〇〇七年度の大学入試センター試験が二十、二十一日の二日間、全国七百三十五会場で一斉に始まり、宮古地区では県立宮古高校で百四十五人が、大学合格へ向けた第一の関門に挑んだ。初日となった二十日は公民・地理歴史・国語・外国語・英語リスニング−の順で実施。受験生らは真剣なまなざしで試験に取り組んだ。試験はきょう二十一日まで。
 試験開始前の午前八時すぎから、校門に高校の教諭やPTA会の役員が立って、教え子らを激励。「頑張れ」「落ち着いて」の声援を背に、受験生たちは緊張した面持ちで教室に入った。
 きょう二十一日は、理科と数学の試験が実施される。また今後の日程として▽平均点などの中間発表=二十四日▽得点調整の有無=二十六日▽追試験=二十七、二十八日▽平均点の最終発表=二月七日−となっている。同試験は全国で五十五万三千三百五十二人、県内で五千七百八十三人が受験。宮古地区の志願者数の内訳は、宮古高校の生徒が百十一人、伊良部高校の生徒が五人、既卒生などその他が二十九人。
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ごみ、サンゴ保全策提言へ/環境保全条例も本格議論
市環境を考える市民委


伊志嶺市長に提言する内容など協議した環境を考える市民委=20日、宮古島市役所平良庁舎

 宮古島市環境を考える市民委員会(中西康博委員長)の第十三回委員会が二十日、宮古島市役所平良庁舎で行われ、三月に伊志嶺亮市長に提言する内容を協議した。ごみ部会やサンゴ保全部会がまとめた提言内容について話し合い、それぞれ環境保全策を講じるよう市に求める。また、環境保全条例についても協議し、活発な意見を交わして制定の必要性を確認。今後さらに議論を深めていく。
 サンゴ保全部会の提言内容は、八重干瀬の上陸ツアーに関する提言内容となり▽上陸時、サンゴ礁生態系の保全を徹底管理すること▽上陸前後の環境影響調査を複数の学術者を交えて実施すること▽調査結果の分析評価に基づいて上陸の是非や代替案を検討すること−などとしている。上陸した観光客へのアンケート実施も求めている。
 ごみ部会は大きく▽ごみの減量化、資源化▽リサイクルセンター−に分けて提言。具体的にごみの減量・資源化では生ごみの分別を徹底し、上野地区のリサイクルセンターを活用した資源化やプラスチック類の分別徹底を行い、将来的に燃やさないような方策を考えることを求める。また、ごみの分別方法や収集方法を変更する場合は、市民の意見や要望をしっかり把握した上で実施するよう提言していく。
 リサイクルセンターは多目的な活用を求めていく方針。さらに環境教育の場として活用できるよう、見学や体験などの各種エコ講座を開ける場所にするよう求める。
 この日は環境保全条例についても積極議論。制定の必要性は共通認識としながらも、旧平良市時代、議会に否決されたことを踏まえて慎重な意見が交わされた。各委員が制定の必要性を訴えながらも「否決されてしまえば意味がない」とし、今後さらに制定および実現可能な提言内容を練り上げる方針を確認した。
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全員が「おいしい」の歓声/南小PTA
災害時に備え野外炊き出し体験


全員がおいしいと喜んでいた試食会=20日、平良の苧麻村

 災害発生の緊急時に役立てようと、宮古島市立南小学校PTA母親委員会(下里小夜子会長)は二十日午前、平良の苧麻村で野外炊き出し体験を行った。親子連れら約二十人が参加し、災害時炊飯用袋を使ってご飯作りに挑戦。出来上がったご飯を全員で試食。「おいしい」と歓声を上げていた。
 講師は、宮古島市婦人連合会長の下地正子さんが務めた。開式で、下地さんは「過去の阪神大震災の時、この袋で炊き出しご飯を作り、被災者に配った。袋で炊いた白いご飯は約七十二時間保存できる」などと説明。
 その上で「きょう野外炊き出しを体験することで、いつかは生かされるだろう。子どもたちを交えての体験が、一番良い」と話した。
 災害時炊飯用袋は、高密度ポリエチレン製。洗米一合(百五十c)と水を、印刷された線まで入れ輪ゴムで口をふさぐ。それから沸騰した湯に約三十分間入れてゆで、袋が浮き上がると炊き上がり。
 試食会で、参加者らは、炊き立ての香ばしいご飯に舌鼓。参加した南小学校二年生の久高まほさんと、同校一年生の砂川はるかさんは「とてもおいしかった」と感想を語った。
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川砂・砂利輸入が増加/税関出張所
単月では昨年同期の7割増


台湾から輸入された川砂=17日、平良港第1埠頭

 沖縄地区税関石垣税関支署平良出張所(久場久嗣所長)は十九日、昨年宮古島に輸入された川砂・砂利の実績をまとめた。それによると、輸入川砂は十六万五千二十d。国別輸入は、台湾が十二万七千四百d、中国が三万七千六百二十d。輸入砂利は台湾から四万六千百dあり、中国からの輸入は無かった。
 今月に入ってから輸入川砂・砂利は増加している。二十日現在の川砂輸入は一万六千八百d。砂利は八千四百d。国別輸入では、川砂が台湾から一万八百d、中国から六千d。砂利は全数量とも台湾からの輸入。
 二○○六年一月の輸入川砂実績は九千九百dで、二十日現在を同年同月と比較すると、今年は既に一・七倍の川砂が輸入されている。
 台湾から川砂・砂利を輸入している市内の大手建設会社は「民間アパート・住宅建設が相次いでいるため川砂と砂利需要を底上げしている。川砂と砂利のほとんどが生コン用に使用される。今年一年間の輸入川砂・砂利量は、昨年の輸入実績を上回るのでは」と話した。
 別の建設業者は二十日、中国からの川砂六千dを輸入し平良港に陸揚げした。この業者は「川砂は、現在工事が進められている佐良浜地区の水道配管取り換え工事に使われる」と語った。
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銀色有功章に宮古から7人/県赤十字大会
長年の活動と功績評価


宮古地区から7人が銀色有功章、4人が感謝状を受けた県赤十字大会=19日、宜野湾市の宜野湾市民会館

 【那覇支局】日本赤十字社沖縄県支部(支部長・仲井真弘多知事)主催の二〇〇七年県赤十字大会が十九日、宜野湾市の宜野湾市民会館で行われ、業務功労の部表彰で宮古地区の七人が銀色有功章(奉仕活動歴十五年以上)を受章したほか、感謝状(同十年)を四人が受けた。
 あいさつで支部長の仲井真知事(代読)は「この大会で栄えある表彰を受けられる皆さんは長年にわたり赤十字活動に貢献したことが認められた結果であり、感謝と敬意を表したい。大会を契機に赤十字に対する認識と相互の連携をさらに深めてほしい」と述べた。
 また、受章者を代表して金色有功章(奉仕活動歴二十年以上)を受章した宜野湾市の知名定光さんは「受章者一同身に余る光栄であり、感謝している。この受章を契機に赤十字事業の重要性を再認識し、事業の伸展を願い微力ながら協力していきたい」と謝辞を述べた。
 同大会は、世界の平和と人類の福祉向上を願い赤十字事業の推進に貢献した人たちを顕彰するとともに、日本赤十字社の社旨、および赤十字思想の普及ならびに社員の増強、社業のさらなる発展に資すること目的に開催している。
 宮古地区の受章者は次の通り。(敬称略)
 【銀色有功章(奉仕活動歴十五年以上)】▽奥平久美子▽下地立子▽奥平順子▽平良常子▽嵩原美枝子▽當間良子▽川上シゲ子(以上、宮古島市)
 【感謝状(同十年以上)】▽羽地喜久子▽川上政子▽上地カツ子▽池村とも子(以上、宮古島市)
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