200平成19  14 日曜日

アパート建設増加傾向/例年の3−4倍ペースで着工
業者は家賃値崩れ懸念も


建設が進む新築アパート=13日、平良下里

 アパートの新築ラッシュ−。平良地区を中心に宮古島市内でアパートの建設が進められている。三−五月までに二十件以上が完成する見込みで、例年の同時期に比べると三−四倍の数となる。不動産関係者は「これまでにない異常な数」と驚きを隠せない。

 異動シーズンとなる三−四月の前はアパート建設が多い時期となるが、それでも例年で三−五件程度という。
 建設主は地元の人がほとんど。遊休地を利用することと、金利収入より家賃収入の方が利益が得られることを見込み建設する人も多い。また、定年退職した人が退職金で建てるケースや、銀行の融資を受けて投資目的で建設するケースなどがある。
 根強く続く沖縄・離島ブームからIターン者が増加傾向にあることや、団塊の世代の大量退職により移住が増えることなど明るい材料はあるが、ある不動産業者は「昨年までは新築とそれ以外の物件のバランスは取れていた」と話す。これ以上の建設は空き部屋の増加や家賃の値崩れも予想される。
 建設中のアパートの間取りは転勤で宮古に住む単身赴任者向けの1Rから家族向けの3LDKまでと幅広い。また、若い人をターゲットに絞った見晴らしの良さや間取りに工夫を加えた物件も増えている。
 不動産関係者は「団塊の世代の大量退職では何万人という人が動くことになる。沖縄や離島への移住が増えることを考えている建築主もいる」と話す。
 市住宅課によると、建築確認受付数は二〇〇五年が二百七十二件、〇六年は二百五十八件と減少した。共同住宅(アパートなど)は〇五年で二十四件、〇六年では三十五件と約一・五倍に増加。また、一戸建て住宅は〇五年が九十七件、〇六年は百四件と増加している。
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3年間の活動成果披露/地域子ども教室報告会
子供たち健やかに成長/三線、創作舞踊など伸び伸びと


息の合った三線演奏を披露した西原地区の子どもたち=13日、宮古島市中央公民館

 「二○○六年度宮古島市地域子ども教室活動報告会−すなかぎ教室交流会−」(主催・同市地域子ども教室実行委員会」が十三日、同市中央公民館で開かれた。大勢の子どもたちが舞台発表で、三年間取り組んできた集大成の三線演奏や創作舞踊、読み聞かせ、新体操などを伸び伸びと繰り広げた。会場から子どもたちの健やかな成長に大きな拍手が送られた。

 同実行委員会が、未来の日本をつくる心豊かでたくましい子どもを社会全体ではぐくむことを目的に、文部科学省から○四−○六年度までの三年間の事業委託を受けた。今年度が最終年度に当たることから、集大成として報告会を行った。
 宮古地域には、すなかぎ教室が十七教室あり、それぞれの教室の参加者が一堂に会し、日ごろの活動を行い、子どもたちを地域で育てるネットワークづくりに寄与することを目的に開催された。
 開会式で、主催者を代表して安慶田昌宏会長があいさつ。「これからも子どもたちが健やかに育つようみんなで協力しましょう」と述べ、青少年健全育成に決意を新たにした。次いで同市教育委員会社会教育課の与那嶺敏之課長が激励した。
 舞台は、西原地区公民館で学んだ子どもたちの創作舞踊で幕開け。民謡「狩俣のイサミガ」を伸び伸びと踊った。引き続き西原の子どもたちが息の合った三線演奏で「豊年の歌」「なりやまあやぐ」を披露し、観客らを魅了した。
 平良第一小学校の子どもたちは、オリジナル制作のぺープサート「タップミノーのかなしみ」を紹介。実話を基にした発表は観客らに感動を与えた。
 市総合体育館で特訓してきた子どもたちは、新体操を力強く演じ、会場を華やかな雰囲気に包んだ。
 この後、各教室の交流やレクリエーションが行われた。子どもとその家族らは楽しいひとときを過ごした。
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中2で一種電気工事士合格/砂川尚哉君(砂川中)
「ダメもと」で挑戦 難関突破


資格を取得した砂川君(中央)を支えた濱元塾長(右)と父明寛さん=13日、宮芝スクール

 宮古島市立砂川中学校二年の砂川尚哉君がこのほど、国家資格である第一種電気工事士に合格した。十三日、砂川君が通っている資格取得専門塾「宮芝スクール」(濱元誠喜塾長)で合格報告会を開いた。砂川君は合格通知書を手に「駄目で当たり前と思っていたから、うれしい」と喜びを語った。同資格の中学生取得は極めて難しいという。
 同資格試験には、九分野の筆記と支給された材料で配電図を完成させる実技が出題される。取得すると、工場、学校など大規模設備の電気工事(五百`h未満の需要設備のみ)が可能。濱元塾長によると、電気関係の仕事をしていても取得は難しいという。
 砂川君が電気の勉強を始めたのは中学一年の春から。同塾に通い始めたことがきっかけとなり、電気を学ぶ楽しさに、休日も家で勉強していたという。今回の資格のほか、丙種危険物取扱者、乙種第四類危険物取扱者免状も取得している。
 報告会で砂川君は「合格できてうれしかった。先生が大丈夫と言っていたから期待していた」と笑顔。濱元塾長は「砂川君は遅刻も休みもなかった。素直で負けず嫌いな部分が自分の目標を上げていったのだろう」と合格をたたえた。
 次の目標は「八月末に行われる第三種電気主任技術者を取得すること」。今春から三年生になるため、受験勉強をしながら資格取得も目指すという。
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職員・家族でたすきつなぐ/新春リレーマラソンで快汗
宮古島地方気象台


職員とその家族が新春リレーマラソンに挑戦=13日、西平安名崎

 宮古島地方気象台(菊池哲也台長)第三十回記念宮古島横断新春リレーマラソンが十三日、行われた。同気象台の職員とその家族ら約四十人が参加し、西平安名崎から東平安名崎までの三十七・五`を十三区間に分け、たすきでつないだ。
 同マラソンは一九七八年、職員らが「正月に酒だけ飲んで過ごすより何かやりたい」と家族とともに始めたもの。
 開会式では、スタート地点となる西平安名崎に全参加者が集合。冒頭、同マラソンを発起した根間俊明次長が「今まで一回の中断もなく続いていることは誇りに思う。皆さん一年のスタートを切るつもりで走ってください」とエールを送った。
 マラソンには小学生から大人までが参加。各区間で親子や夫婦で肩を並べて走り、たすきをつなぐ場面も見られ、家族間の交流も深められた。全員が各区間を完走。スタートから3時間37分38秒でゴールの東平安名崎に到着した。
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肥満予防と禁煙を訴え/ウオーキングでアピール
看護協会


横断幕を掲げて「肥満予防・禁煙」をアピールしながら歩く参加者ら=13日、宮古島東急リゾート前

 県看護協会宮古地区(久高安子地区長)の「肥満予防・禁煙アピールウオーキング大会」が十三日、下地地区のホテルから来間島を往復するコースで行われた。看護師やその家族、職場関係者ら約五十人が、ウオーキングを楽しみながら、生活習慣病予防を呼び掛けた。
 同大会は、沖縄県の肥満の割合が全国平均に比べ高く、肥満対策が重要な課題になっていることから、看護職自らが肥満やたばこについて考え、適度な運動の実践で生活習慣病予防をアピールするのが目的。
 出発を前に、久高地区長は「看護職の私たちから健康に気を付け、市民らに肥満予防を呼び掛けよう」とあいさつした。
 午前十時に宮古島東急リゾートを出発し、「肥満予防・禁煙アピールウオーキング」と書かれた横断幕を掲げて歩き、さわやかな汗を流した。
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「サトウキビってな〜に?」/市立図書館で子ども学習会
上里栄子さんが講話

 宮古島市立図書館で十三日、子どもたちの学習会があった。「郷土を知ろう」と題し、上里栄子さんがサトウキビの話で講話。サトウキビの栽培方法や製品に至る過程を丁寧に説明した。
 学習会には、幼稚園児を含む児童たち約二十人が参加。ユーモアたっぷりに話す上里さんの講話を夢中で聞いた。
 上里さんは、「サトウキビからは砂糖もできるし黒糖だってできる。サーターアンダギーもできます」と説明。子どもたちは「知ってるよ」と言いながらも上里さんの話に耳を傾け続けた。
 上里さんは、子どもたちの好奇心をくすぐるように質問形式で講話を続けた。「宮古に製糖工場はいくつありますか」と質問すると、子どもたちはわれ先にと回答を競い合うなど、最後までにぎやかな雰囲気の中で学習会は進められた。
 上里さんの話を聞きながら、子どもたちは宮古島の基幹作物・サトウキビについて、少しずつ理解を深めていた。
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