200平成19   日曜日

滞納整理 堅調に推移/宮古島市
月額徴収額 初の2000万円超/納税課設置が奏功

 宮古島市(伊志嶺亮市長)の市税徴収で、二〇〇六年十二月分の滞納繰越分徴収額が月額で初めて二千万円を突破、同年度累計額も前年度の年間徴収額に迫る一億一千六百万円に達するなど、滞納整理が堅調に推移している。新設された納税課による財産差し押さえなどの徴収強化活動が功を奏した格好だ。ただ、滞納繰越分を減らしても現年度分(今年度課税)の市税収納が低調なら滞納は再び膨れ上がる。このため、八億円以上に及ぶ滞納額の圧縮は現年度分の収納額に頼る部分が大きく、現状は不透明だ。

 市の税収は今年度当初見込みで約五十億円。うち滞納繰越分は八億七千二百万円で滞納繰越分の調定率は一七%(税収に占める割合)と高い。滞納繰越分の調定率は一〇%を切ることが望ましいとされ、宮古島市は県内十一市の中でも最低ランクの調定率だ。
 このような現状を受けて市は昨年十月、納税課を新設。課内に滞納整理係(九人)を設置し、現年度分、滞納繰越分ともに徴収率向上に向けて強化を図った。
 具体的な活動として休日納税相談を実施、月に二回のペースで開催しており、相談者数も増加傾向にある。さらに百五十万円以上の高額滞納者に対応する高額担当職員二人を配置。財産差し押さえの実施など滞納整理強化策を次々と打ち出して処分を進めた結果、上期で前年度同時期に比べて約一千万円多く徴収する実績を残している。
 その後の徴収活動も功を奏し、〇六年十二月分の徴収は月額で二千万円を突破、これまでの平均だった千二百万円を大きく上回り、累計額も〇五年度の徴収額一億二千万円に届く勢いだ。目標とする年間二億円の徴収は厳しいが、納税課新設による効果は着実に表れている。
 課題は現年度課税分の収納率だ。現年度分の収納率が上がれば、翌年度に繰り越す滞納額も抑えられ、滞納繰越分は年々圧縮される。ただ、宮古島市のように現年度分の収納率が思うように伸びなければ、いくら滞納繰越分を徴収・整理しても現年度分からの繰り越しで滞納額は変わらないという悪循環を生む。
 新設された納税課の友利克課長は「現年度分、滞納繰越分とも収納、徴収活動を強化し市民の納税意識の向上を図る」などと強調。「三月末の年度締めまで三カ月間、さらに滞納整理を強化していきたい」と話した。
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57人、練習の成果競う/全国ジュニアゴルフ選手権
中学男子の弓削(石垣第二中学校3年)、70の好スコア


中学男子で首位に立った弓削淳詩のティーショット=6日、オーシャンリンクス宮古島

 第三回全国ジュニアゴルフ選手権沖縄宮古島大会(主催・宮古島市、宮古ゴルフ連盟)が六日、城辺のオーシャンリンクス宮古島で開幕した。小学男女、中学男子、同女子、高校男子、同女子の五部門に合わせて五十七人が出場。練習の成果を競った。大会はきょう七日までの二日間、36ホールのストロークプレーで行われる。最終日のきょう七日は、午前八時スタート。
 初日のこの日は、高校男子では、伊良部裕馬(宮古高校二年)が首位タイにつけ、初優勝に向け好スタートとなった。中学男子で前回大会優勝の弓削(ゆげ)淳詩(石垣第二中三年)は、全体でもただ一人のアンダープレーで回り、2アンダーの70で、二位以下に大きく差をつけてトップとなっている。
 宮古勢は伊良部をはじめ、高校男子に三人、中学男子に二人、小学男女に五人の計十人が出場。中学男子で池間生弥(平良中三年)が8オーバーで六位タイに、小学男女で知念諒典(平良第一小六年)が21オーバーで六位タイに、それぞれつけている。
 選手らは宮古独特の強い風も計算に入れながら、プレーを展開した。日ごろから着実に練習を積んでいる選手たちとあって、随所で大人顔負けのプレーを披露。それぞれの目標へ向かって、真剣な表情でラウンドした。
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酒気帯び検挙7件/年末・年始交通安全運動期間
依然としてモラル低く/宮古島署まとめ

 宮古島警察署(岸本亮署長)は五日、年末・年始交通安全県民運動期間中(二〇〇六年十二月二十一日−〇七年一月四日)に行われた検挙件数をまとめた。署管内において酒気帯びの検挙件数が七件と昨年に比べて二件減ったものの、摘発の基準に至らず警告を受けた人が昨年より三件増え九件となるなど、依然として変わらない飲酒運転に対するモラルの低さが浮き彫りになった。
 検知された呼気一g当たりのアルコール濃度が摘発の基準となる〇・一五_cに満たない飲酒運転者に対し警告を出す。
 県全体では▽酒気帯び二百五十三件(前年比百八十八件減)▽警告百三十五件(同七十件減)と、飲酒運転撲滅に対する広報活動効果のため全体的に減少している傾向がみられるという。
 同署交通課の伊波興二課長は、「飲酒運転が犯罪だという意識がまだまだ浸透していない。今後も取り締まりを厳しく継続していきたい」と話した。
 その他の検挙件数では▽無免許七件(前年同期比四件増)▽速度違反三件(同三件増)▽その他四十件(同四件増)▽シートベルトなど五十三件(同四十四件減)−と、全体では四十一件の減少。 期間中の事故件数は、▽軽傷者六人(昨年同期比五人減)▽物損事故二十九件(同十七件減)−となった。
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数学の高2レベルに合格/南小6年の砂川旺広君
宮古地区小学生で初めて


公文数学高校基礎課程に合格した砂川君=6日、公文式平良下里教室

 公文式平良下里教室に通う砂川旺広君(南小学校六年)がこのほど、高校二年生レベルに当たる公文数学高校基礎課程の終了テストに宮古地区の小学生として初めて合格した。六日、同教室で砂川君は「模擬試験を何度もやった。自信はあった」と喜びを語った。
 同課程は微分積分や高次方程式などが出題され、センター試験の基礎的なレベルにも達するという。試験は昨年十一月に平良港ターミナルビルで行われた。試験の一カ月前から模擬試験を何度も行い、七十点以上が合格で九十一点を獲得した。
 砂川君は幼稚園から同教室に通い始め、小学四年生時に中学数学課程に宮古地区最年少で合格。その際に小学校卒業までに高校基礎課程は合格する目標を立てていた。今回の合格で「次は高校の最終教材を合格したい。中学卒業までには終えるよう頑張りたい」と新たな目標を掲げた。
 数学については「スラスラ解けるときが楽しい。解けなかった問題が解けるようになることが、勉強していてうれしく思う。試験をやるからには全部百点が取りたい」と目を輝かせる。
 指導者の上地設子さんは「ここ一番で自分の能力を最大限に発揮できる子。自学自習をこつこつ続けたことで数学的センスが研ぎ澄まされた。両親の支えも大きかった」と評価する。
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昨年より増え598d/年末のごみ搬入量
「分別徹底されず」/クリーンセンター

 宮古島市クリーンセンターは五日、昨年十二月二十五日から三十一日までのごみ搬入量をまとめた。同期間の搬入量は、五九八・四一五dだった。搬入車両台数は、同センター収集車や自己搬入を合わせて三千九十八台だった。年始ごみの搬入は三日から始まり、五日午後四時半現在で、一二一・〇七五dのごみが搬入され、三百二台の搬入があった。同センターでは「昨年よりもごみの量が若干増えていると思われる。まだごみの分別が見られないので、協力してほしい」と、ごみの徹底分別を呼び掛けている。
 年末に搬入されたごみ種類別ごとの内訳は、▽可燃ごみ=二千百四十八台、四七五・三三〇d▽資源ごみ=四百五十六台、八〇・〇六五d▽粗大ごみ=四百九十四台、四三・〇二〇d−だった。
 特に、年末は大掃除や家庭不要品の処分などで搬入されるごみが多く、一般の持ち込みが増加。一般だけで期間中二千二百三十一台、一二四・二七五dの搬入があった。
 同センターでは「全体的に見て、ごみの分別が徹底されていない」と指摘。センター内の混雑を防ぐためにも「きちんと分別して持ち込んだり、ごみを出してほしい」と、ごみ出しのルールを守るよう呼び掛けた。
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豊かな自然願いオヒルギ植樹/東京高輪ロータリークラブ
お年寄りに歯科ボランティアも


会員らがマングローブを植樹した=6日、下地地区の川満漁港マングローブ林

 東京高輪ロータリークラブ(藤巻聖会長)は六日、宮古島市下地地区にある川満漁港のマングローブ林に、オヒルギ二十本を植樹した。今回で三回目。藤巻会長は「観光客が来島することによって、宮古の自然がますます豊かになることを願う」と話した。 同クラブは、今月四日から八日までの日程で約二十人のメンバーが来島。宮古ロータリークラブと親交が深いことから、宮古島でのボランティア活動を継続実施している。今回は植樹のほか、歯科医師による高齢者の義歯リベース(裏打ち)やエステ、第六回宮古地区学童軟式野球大会の協賛参加などを行った。
 植樹は、台風被害を避けようと、ウプカーマングローブ遊歩道に沿って北側の場所で実施。成育十三年目のオヒルギを植えた。
 藤巻会長は「台風に負けず立派に育ってほしい。今後も継続して植樹に励みたい」と話した。

歯科医師の尾澤貞文さんが義歯リベースを行った=6日、シルバーケア悠悠

 老人保健施設「シルバーケア悠悠」で入れ歯の矯正を行った歯科医師の尾澤貞文さんは「入れ歯は口内の状態に合わせて正しく使わないと誤嚥(ごえん)性肺炎などの原因になる」と講話し、注意を促した。





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