200平成19   土曜日

社会人「第一歩」を踏み出す/宮古島市成人式
初の4地区合同開催/766人が大人の仲間入り


晴れやかな衣装と笑顔で成人式を迎えた新成人ら=5日、マティダ市民劇場

 宮古島市の成人式(主催・同市、同市教育委員会)が五日、マティダ市民劇場で開催された。今年は合併後初めて宮古本島四地区の新成人が一堂に集まる合同開催。合わせて七百六十六人(男性三百三十九人、女性四百二十七人)が大人の仲間入りを果たし、社会人としての第一歩を踏み出した。新成人らは「大人の自覚を持てる社会人になれるよう努力する」などと決意。伊志嶺亮市長は「これからの人生に誇りと責任を持って、大いに前進し、社会を明るくする原動力となるよう期待する」と激励した。
 式典は午後二時四十五分に開会。会場には式典前からはかまや着物に身を包んだ新成人が集い、それぞれ晴れやかな笑顔で会場入りした。
 式典では、はじめに出席者全員で市歌「黎明の空に」を斉唱。みやこ少年少女合唱団が歌う市歌に、全員が静かに耳を傾けていた。
 伊志嶺市長は「皆さんが歩んでいく人生には大きな試練もあると思いますが、常に前向きに、自らの力で切り開き心身ともに成長してほしい」などと式辞を述べ、新成人らを祝福した。
 続いて、宮古島市議会の友利恵一議長が「これから厳しい現実にも直面しますが、それらを乗り越え、それぞれの夢へ向かって力強く羽ばたくことを願っている」と力強く激励した。
 この後、各地区新成人代表が決意のあいさつを述べた。下地の来間美香さんは「宮古で培った人を思いやる心を大切に社会人としてしっかり歩んでいく」と強調。城辺の砂川遙さんは「故郷宮古を心に刻み、島の発展に貢献したい」と力強く宣言した。上野の古謝広貴さんは「博愛の心とアララガマ精神でどんなことにも頑張りたい」などと決意。平良の砂川容亮さんは「大人としての自覚を持った社会人として努力する」と話した。
 式典後は、アイランダーアーティストの下地暁さんや「新羅」が歌や踊りを披露。七百六十六人の大人の仲間入りを盛大に祝った。
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20チーム余 800人来島へ/今冬スポーツキャンプ
野球、陸上競技など

 全国的に本格的な冬が到来し、宮古島は各種スポーツのキャンプシーズンに入る。この冬から春にかけてもさまざまなチームがキャンプを予定している。各競技団体などから本紙がまとめたところ、アマチュア野球、陸上競技、トライアスロン、ゴルフなど合わせて二十チーム余り、約八百人が来島する見込みだ。
 アマチュア野球は、高校から社会人まで十チーム余りが来島予定。中でも今回初めてのキャンプとなりそうなのが社会人の強豪・日本通運。米大リーグ・レンジャースの大塚晶文投手をはじめ、毎年のようにプロ野球選手を輩出する名門は、昨年十二月に宮古島視察を行った。また、高校野球で新たに、千葉県の西武台千葉高校、ヤクルト・スワローズの古田敦也監督の出身校である兵庫県の川西明峰高校などが来島する。毎年宮古でキャンプを張る女子ソフトボールの本田技研は今回も下地球場でキャンプを行う予定。
 陸上競技は、アテネ五輪マラソン代表の土佐礼子選手らが所属する実業団の強豪、三井住友海上の若手選手が昨年十二月二十九日に来島。実業団の天満屋が今年二月、毎年宮古で合宿している大学陸上界の強豪、筑波大学が三月、それぞれ合宿を行う予定。
 トライアスロンは、アテネ五輪代表の田山寛豪選手らのチームテイケイ、ベテラン山倉紀子選手らの東京ヴェルディトライアスロン、河原勇人選手が所属するチームケンズ、湘南ベルマーレが合宿を予定。また宮古島大会アドバイザーの長田達也さんが代表のチームナチュラルエナジーもキャンプを行う。
 ゴルフは昨年三月に初めて開催された日本ジュニアゴルファー育成協議会主催のジュニアゴルファースプリングキャンプが、今年三月にも開催される方向で準備が進められているという。チームでは、中央学院大学のゴルフ部が合宿する。
 スポーツアイランドを標ぼうする宮古島市では今後のさらなるキャンプ推進に向け、伊志嶺亮市長の公約推進計画に「スポーツイベント等誘致連絡協議会」が掲げられているが、立ち上げの見通しは立っていないことから今後は、各競技種目とも一括して受け入れられる窓口の設置が急務となりそうだ。
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出場57人 きょう開幕/全国ジュニアゴルフ選手権
選手ら前夜祭で健闘誓う


選手を代表して選手宣誓を行う大城さつきさん=5日、ホテルアトールエメラルド宮古島

 第三回全国ジュニアゴルフ選手権沖縄宮古島大会(主催・宮古島市、宮古ゴルフ連盟)がきょう六日、城辺のオーシャンリンクス宮古島で開幕する。あす七日まで。今大会は新設された小学生の部に十七人、中学生の部に三十人、高校生の部に十人の計五十七人がエントリーした。大会前日の五日には宮古島市内のホテルで前夜祭が開催され、選手らがベストのプレーを誓いながら、交流を深めた。
 大会会長の伊志嶺亮市長はあいさつで、「二日間、普段鍛えた技術を発揮してベストスコアを出すこと、宮里藍選手のように世界に羽ばたくきっかけをこの大会でつくってほしい」と述べ、選手たちを歓迎した。
 選手を代表して、前回大会の高校女子で優勝した大城さつきさん(沖縄尚学高校二年)が、「練習で鍛えた成果を発揮し、正々堂々プレーする」と選手宣誓した。
 宮古島市体育協会の安谷屋豪一会長は「各地から集まった皆さんが親交を深め、いつまでも思い出に残る、悔いのないプレーを展開するよう期待したい」と激励した。
 きょう六日は第一組が午前八時にスタート。アウトスタート八組、インスタート九組の計十七組に分かれて、各選手が熱戦を繰り広げる。
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宮古テレビ/4月からデジタル化
CATVのアナログ放送終了伴い
高画質・高音質のサービス提供


今年4月からデジタル化へ移行する宮古テレビ本社=平良字東仲宗根

 宮古テレビ(藤村明憲社長)は今年四月から、これまでのアナログ放送からデジタル放送へ移行する。二〇一一年七月に、ケーブルテレビのアナログ放送終了に伴うもので、同社では高画質・高音質に加え、双方向番組やハイビジョン、多チャンネルなど、幅広いサービスが提供できると話している。

 デジタル放送へ移行するための施設の設置場所は宮古テレビ本社と多良間局で、総事業費は八千四百五十万円。総務省(沖縄総合通信事務所)はこのほど、総事業費の二五%に当たる二千百十二万五千円をデジタル化へ向けての「地域情報通信基盤整備推進補助金」として宮古島市に内示した。二月中旬にも交付決定される。
 デジタル化に伴い、宮古テレビの自主番組(9チャンネル)のほかBSのハイビジョン放送とCSについては多チャンネル放送が見られるようになる。
 宮古テレビでは、一一年七月のケーブルテレビのアナログ放送終了まで、現在のアナログ放送にデジタル放送用のチャンネルを新たに加えるという「二本立て」でスタートする。
 ただ、宮古テレビ加入者がデジタル放送を視聴するには、セットトップボックス(STB)と呼ばれる端末機を新たに取り付けるか、デジタル放送用のテレビを購入しなければならないという。
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市町村職員/5年間で6.9%削減
県が「集中改革プラン」公表/宮古島市は90人減へ

 【那覇支局】県は県内四十一市町村が策定した「集中改革プラン」(二〇〇五−一〇年度)を取りまとめ、このほど公表した。
 それによると、職員の定員適正化については、四十一市町村全体で職員数一万四千七十九人(〇五年四月現在)を五年間で九百七十八人(六・九%)削減する方針となっている。宮古島市は〇五年四月一日現在の千二十五人を五年間で九十人(八・八%)削減し、九百三十五人とする計画。多良間村は五十五人から六人減の四十九人が目標となっている。
 同期間における県の目標値は、新地方行革指針で要請されている四・六%を上回る削減目標となっており、さらに「経済財政運営と構造改革に関する基本方針二〇〇六(骨太の方針)」で示された今後五年間の国家公務員の定員純減目標である五・七%の削減目標も上回っている。
 宮古島市の目標は八・八%減だが、適正規模を超える合併市町村の中では、削減目標でうるま市が一〇・八%(百十八人)減、久米島町が一〇・七%(二十五人)減、南城市が九・三%(四十一人)減、八重瀬町が九・三%(二十三人)減となり、県内の合併市町村の中で宮古島市の削減目標は低い数値となっている。
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アーサ採り始まる/与那覇湾
香ばしい磯の香り


両手いっぱいのアーサに笑顔を見せていた女性=5日、下地の与那覇湾

 宮古島の風物詩の一つアーサ(ヒトエグサ)採りが五日、宮古島市下地の与那覇湾で始まった。磯の香りをたっぷり含みアーサ汁やアーサてんぷらにするとおいしい。
 この日干潮で干上がった干潟には、女性二人が訪れ、岩場に青々と育つアーサを手際よく採取していた。
 八十歳の女性は「これからアーサは大きく育つので、アーサ採りが楽しみ」と話し、両手いっぱいのアーサに笑顔を見せていた。
 アーサは天日乾燥すると、保存食となり、近年は若い女性の間で人気が高い。これから平良などの店頭では、アーサ入りパック商品が並ぶ。
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