200平成19   金曜日

「合併効果 実感できる市政運営」/「新春の集い」に500人
宮古島市/1年間の圏域発展を願う


2007年の宮古圏域発展を願って乾杯する出席者ら=4日、ホテルアトールエメラルド宮古島

 宮古島市の二〇〇七年新春の集い(主催・同市)が四日、宮古島市内のホテルで開かれ、行政関係者や民間企業などから約五百人が出席し、今年一年の宮古圏域発展を祈願した。伊志嶺亮市長は「新しい総合計画のスタートの年。重点施策、行政改革を計画的に着実に実行し、市民の皆さんが合併して良かったと実感できる市政運営に全力で取り組む」と決意を述べた。

 市町村合併から二年目を迎え、二度目となった新春の集いには、市関係者をはじめ、経済界、農林水産関係、各種団体などからの出席者が一堂に会した。出席者らは、名刺を交換しながら新年のあいさつを交わし、一年間の互いの活躍や発展を願った。
 あいさつの中で伊志嶺市長は、ごみ処理施設や葬祭場の建設、宮古病院の移転・新築、下地島空港・残地の利活用などの緊急課題を挙げ、「行財政改革を図りながら、早急に解決していかなければならない」と強調。その上で、「市歌の一節にある、『美しいまち、豊かなるまち、希望のまち』の実現に誠心誠意、努めていきたい」と述べた。
 宮古島市議会の友利恵一議長は「困難なときこそ、団結して乗り越えるのが宮古の『アララガマ魂』だと信じている。直面する諸問題に気概を持って頑張っていきたい」とあいさつした。
 引き続き伊志嶺市長、友利議長をはじめ、宮古島商工会議所の中尾英筰会頭、宮古観光協会の藤村明憲会長、奥平一夫県議ら、宮古島市婦人連合会の下地正子会長らが盛大に鏡開きを行い、新たな一年の始まりを祝った。
 宮古島商工会議所の中尾会頭は「宮古の景気は底を打って、今から上がるだけ。今年は亥年。猪突猛進、みんなでまっしぐらに進んでいこう」と高らかに音頭を取った。合間には余興やみやこ少年少女合唱団による宮古島市歌斉唱などがあり、集いに花を添えた。
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製糖シーズンの幕開け/宮糖伊良部工場が操業開始
初日平均糖度13度


セレモニーでサトウキビを投入する関係者ら=4日、宮古製糖伊良部工場

 製糖シーズンの幕開け−。宮古地区のトップを切って宮古製糖伊良部工場(渡久山和男工場長)が四日、二○○六−○七年産サトウキビの製糖操業を開始した。初日の平均甘蔗糖度は、前期初日並みとなる一三・一四度でスタート。今後の冷え込みで同糖度の上昇が期待されている。今期の収量は前期の五万一千dより六千三百d減の四万四千七百dを見込んでいる。同製糖多良間工場は七日、同製糖城辺工場と沖縄製糖宮古工場は十日からそれぞれ操業を開始する。
 この日の甘蔗糖度は、最高一五・一〇度(前期初日一四・八○度)、最低一〇・九〇度(同一○・四○度)、平均は基準糖度帯(一三・一−一四・三度)に入る一三・一四度(同一三・一六度)だった。トン当たり農家手取り額は一万九千六百六十三円(対策費除く)。
 今期は九月に接近した台風13号と九、十の両月の干ばつで生育が悪く、収量は昨年より落ち込むが甘蔗糖度は悪くないという。関係者らを招いた操業開始セレモニーは、同日午後に行われた。宮古製糖の新里光男社長、新城淳作専務、宮古島市議会の嘉手納学市議、県宮古支庁の砂川光弘農林水産調整監ら八人が稼働中のコンベアーに向かってキビ束を投げ込み、二十四時間稼働が本格化した。操業は三月三十日までを予定している。
 新里社長は「台風や干ばつの被害などで生育が遅れたが、農家の一生懸命頑張ったおかげでこの日を迎えられた」と述べた上で、無事故・無災害を願った。
 兼城克夫支庁長(代読・砂川調整監)は「伊良部大橋は農業用水を伊良部島に運ぶため農業振興にも寄与することが期待される。支援や基盤整備に取り組みたい」と語った。
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島を挙げて門出を祝福/多良間村成人式
19人が大人の仲間入り/「いつかは親の背中越えたい」


晴れやかな表情で記念撮影に収まる新成人=4日、多良間村役場

 【多良間】多良間村(下地昌明村長)の成人式が四日、同村中央公民館で行われた。行政や議会議員、父母ら関係者が大勢訪れ、新成人十九人の門出を盛大に祝福。新成人らは決意を新たに、大人の仲間入りを果たした。
 下地村長は「新しい次代を担う皆さんが心身ともに成長し、立派な成人になられたことを心からお祝い申し上げます。皆さんの若い感性とエネルギーを多良間村建設に生かしてはどうでしょう。期待しています」と祝いの言葉を贈り、新成人たちを歓迎した。
 新成人を代表して山城春貴さんがあいさつし、小学校入学時から今日までの成長を振り返った。「まだまだ未熟者ですが、一歩一歩着実に前へ進んでいき、いつかは偉大な親の背中を越えていけるような、そんな大人になりたいと思う」と力強く抱負を述べた。また、同村議会の西平幹議長、福嶺常夫教育長らも祝辞を述べ、新成人の飛躍に期待を寄せた。中学を卒業し島を離れて以来、久しぶりに顔を合わせる旧友らも数多く、人生の節目を共に喜び合いながら再会を誓い合っていた。
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107人が大人の仲間入り/伊良部地区成人式
晴れやかな衣装と笑顔


晴れやかな衣装と笑顔で成人式を迎えた新成人ら=3日、伊良部公民館

 宮古島市主催の伊良部地区成人式が三日、伊良部公民館で開催され、同地区対象の百七人が晴れて大人の仲間入りを果たし、それぞれ晴れやかな衣装で笑顔を見せた。成人代表であいさつした新里純さんは「宮古島市発展の一助となれるよう頑張る」と決意を語った。
 同地区の対象者百七人のうち、この日は九十六人(男性五十一人、女性四十五人)が出席。男性はスーツやはかま姿、女性はきらびやかな着物姿で成人式に臨んだ。
 はじめに、伊志嶺亮市長が「皆さんには、何ものにも代え難い尊い未来がある。これからの人生に誇りと責任を持って大いに前進し、社会を明るくする原動力になってほしい」などと激励。宮古島市議会の友利恵一議長は祝辞で「それぞれの夢に向かって力強く羽ばたくことを願っている」と新成人の飛躍に大きな期待を込めた。
 続いて、新成人を代表して新里さんが「これからは大人、一社会人としての自覚を持ち、たゆまぬ努力を続けながら人生を歩んでいく」と力強い決意を述べた。
 式典後は、同地区出身で現在は沖縄銀行に勤務する久貝直次さんが記念講演を行い、挑戦することの大切さを訴えた。
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悲願の初優勝祝福/県民体育大会男子バスケ
地元でのV2誓う


祝福を受けた選手ら=12月29日、レストランクール新館

 昨年十一月の第五十八回県民体育大会男子バスケットボール競技で優勝した宮古島市チームの祝賀会(主催・宮古バスケットボール協会)が十二月二十九日、市内のレストランで開かれ、同協会の役員をはじめ関係者が悲願達成を祝った。濱川匡主将は「多くの皆さんに支えられ、優勝することができた。二〇〇七年は宮古開催。二連覇目指して頑張りたい」と話し、地元開催となる今年の同競技での連覇を誓った。
 祝賀会には、選手十二人のうち八人が出席。下地秀隆監督が選手一人ひとりを紹介。それぞれが優勝を報告し、次回大会への目標も語った。下地監督は「地元愛に燃えるメンバー十二人で戦うことができた。優勝でき、選手たちに感謝している」と、選手らの活躍をたたえた。
 同協会の笠原渥会長は、「県民体育大会での優勝は、関係者みんなが願っていたこと。ようやく初優勝を成し遂げることができたのは、多くの皆さんの協力があったからこそ」と感謝。地元開催となる今年の同大会に向け、「男子の二連覇だけでなく、ベスト4に入った女子も、優勝を狙いたい」と力強く述べた。
 伊志嶺亮市長、同協会の仲田繁市顧問、宮古体育協会の安谷屋豪一会長、JTA宮古支社の真栄田久支社長らが激励のあいさつや乾杯の音頭に立ち、さらなる活躍に期待を込めた。会場では決勝戦の名護市戦のビデオが上映され、出席者らは選手らの戦いぶりに見入った。
 昨年の県民体育大会で宮古島市は、沖縄市、宜野湾市、糸満市、名護市と対戦し、いずれも十点差以上の快勝で優勝した。
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宮里6段(A組)らが優勝/こすみ新春囲碁大会


大勢の囲碁愛好者の参加でにぎわった囲碁大会=3日、こすみ囲碁教室

 こすみ囲碁教室(主宰・池間博美)の二〇〇七年新春囲碁大会が三日、宮古島市平良の同教室で開かれた。熱戦の結果、宮里光雄6段(A組・5段以上)と狩俣幸一3段(B組・4段以下)が優勝した。狩俣3段は4段に昇段した。
 席上、池間さんは「新春の一日を囲碁で楽しく過ごしてください」とあいさつした。
 大会にはA組に二十四人、B組に十二人の合わせて三十六人が参加。対局は高段者にハンデを付ける手合割方式で行われた。会場は、参加者同士が新年のあいさつを交わすなど和気あいあいの雰囲気。盤上でも新春にふさわしく、気合十分の戦いが繰り広げられた。その中で、宮里6段と狩俣3段は、対戦相手を全員破り優勝した。
 宮里6段は「久しぶりに優勝できた。年の始めにつきがあったので、大事にして一年を頑張りたい」と喜びを語った。
 狩俣3段も「新年早々の優勝はうれしい。いい年になるよう頑張る」と、笑顔を見せた。
 結果は次の通り。
 【A組】▽優勝=宮里光雄6段(四勝)▽準優勝=下地恒輝6段(三勝一敗)▽三位=知念一将6段(同)【B組】▽優勝=狩俣幸一3段(四勝)▽準優勝=仲間成人3段(三勝一敗)▽三位=本永祐一4段(同)
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