200平成18  1222 金曜日

1500人の出場者決定/第23回全日本トライアスロン宮古島大会
来年4月22日に開催
最後の100人は抽選/地元からは85人が挑む


(左から)伊志嶺大会長、ミス宮古の前里さん、安谷屋競技委員長らの抽選で、出場選手1500人が決まった=21日、宮古島市役所平良庁舎

 「熱い想い! 夢 チャレンジ 宮古島」をテーマに、来年四月二十二日に開催される第二十三回全日本トライアスロン宮古島大会(主催・宮古島市など)の出場選手発表と抽選会が二十一日、宮古島市役所平良庁舎で行われ、千五百人の出場選手が決定した。今大会には地元宮古から八十五人(男性六十九人、女性十六人)が出場。外国人選手は十一の国と地域から七十六人がエントリーした。前回大会優勝のパク・ビョン・フン選手(35)=韓国=ら海外十二人、国内十六人が招待選手となった。

 出場選手は十一月一日から同三十日にかけて募集され、昨年より六十八人多い千九百十人の応募があった。
 募集締め切り後、二度にわたる選考委員会が開かれ、トライアスロンをはじめ過去の実績などを考慮し、書類選考により千四百六人を決定。この日の抽選会で、大会長の伊志嶺亮宮古島市長、ミス宮古の前里由香利さん、競技委員長の安谷屋豪一宮古体育協会会長らが抽選を行い、総勢千五百人を最終決定した。
 伊志嶺大会長は「医療救護部をはじめとする多くのボランティアや関係機関の協力で、安全な大会として世界に知れ渡っている。経済効果や教育効果も大きい。さらに組織強化を図りながら取り組みたい」とあいさつ。安谷屋競技委員長は「二千人近くの応募があったことは、宮古島大会が名実共に素晴らしい魅力を持っているという証し。万全の対策でより安全で楽しく、思い出に残る大会になるよう、全力を尽くしたい」と決意を述べた。
 出場選手は、すべての都道府県と十一カ国・地域から。県外が千二百二十六人、宮古を除く沖縄県が百十三人。宮古が八十五人、外国が七十六人の計千五百人。
 招待選手はパク選手のほか、前回二位の河原勇人選手(28)=東京都=、前回三位、前々回優勝の松丸真幸選手(31)=茨城県=、前回四位でアテネ五輪日本代表の田山寛豪選手(24)=兵庫県=、女子前回優勝の塩野絵美(26)=東京都=ら。
 友好レース招待選手として、アテネ五輪日本代表の西内洋行選手(31)=福島県=、下村真紀選手(32)=兵庫県=も出場する。
 海外招待選手は、アイアンマンハワイ三十八位のレイチェル・ロス選手(30)=アメリカ=、アイアンマンマレーシアで十位以内に入ったキエル・スチオエバーグ選手(29)=ドイツ=ら。
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オーナー「極力継続」/オリクキャンプ
中尾会長らが直接要望


宮内オーナーとの会談内容について説明する中尾会長(左)と平良勝之事務局長=21日、宮古島商工会議所

 宮古島オリックス・バファローズ協力会の中尾英筰会長(宮古島商工会議所会頭)は十九日に那覇市のホテルで開催された「沖縄懇話会」の席で、オリックスの宮内義彦オーナーと会談し、毎年二月の春季キャンプ継続を要望した。中尾会長によると、宮内オーナーからは「極力継続するようにしたい」との応答があったという。
 会には宮内オーナーと親交のある仲井真弘多知事も同席しており、知事からも「宮古島キャンプは継続して行ってほしい」との要望があったという。宮内オーナーは毎年、キャンプ中に来島しており、同協力会では、来年二月のキャンプ中の来島時にも改めて要望する考え。
 二十一日、同会議所で会見を開いた中尾会長は「宮古島市はスポーツアイランドを推進するなら早く第二球場を整備すべき。ブルペンの改修、ロッカールームの改善など、球団の要望する課題に取り組んでほしい」と宮古島市に求めた。整備の効果として、「現在は高知県で行われている二軍キャンプが宮古に戻ってくる可能性もある。アマチュアのキャンプや市民の利用にも有益で無駄じゃない」と、その有効性を重ねて強調した。
 また外国人のテリー・コリンズ新監督が就任したことに触れ、「監督の印象が良くなるよう、キャンプには取り組まないといけない」と強調。「球団からは、宮古島は温暖で、住民との人間関係が良好なのが魅力だと評価を受けているが、高知県など他のキャンプ地の攻勢もあり、安閑とはしていられない」と危機感を示した。
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大物にビックリ/全長約40aのトゲシャコ


捕獲された大物トゲシャコ=19日、伊良部

 佐良浜地区の漁師が十九日、佐和田の浜の海域から大物トゲシャコ(トゲシャコ科)一匹を捕獲した。
 体色は黄褐色で、尾節に斑紋がある。通常のトゲシャコの全長は三〇a前後だが、捕獲された大物トゲシャコの全長は約四〇a。肉質が軟らかいことから、脱皮したものとみられる。
 捕獲した漁師は「トゲシャコのはさみは鋭く、養殖モズクの網を切っていたので捕まえた」と話す。
 市伊良部水産観光課の池原豊課長は「トゲシャコは初めて見る。佐和田の浜の海には、トゲシャコは多いと聞いているので、これから大物が捕れたら剥製にしたい」と興奮気味に語った。
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高校生が集団暴行/公園呼び出し数十人で取り囲む
被害生徒全治2週間のけが/背中には角材?による殴打痕

 二十日午後、宮古島市内二カ所で同じ高校生らによる集団的とみられる暴行があり、被害に遭った市内の県立高校に通う男子生徒(一年)が全身打撲などで全治二週間のけがを負っていたことが二十一日までに分かった。暴行はこの男子生徒の弟(中学二年)も受けており、頭や顔に傷を負った。傍観していた生徒も含め、加害者は複数で、県立高校三校の生徒とみられる。被害者の家族から通報を受けた宮古島署が捜査を始めており、加害者の特定や暴行に至った経緯を調べている。
 被害に遭った男子生徒の家族や学校側の説明によると、この男子生徒は二十日夕に市内の公園に呼び出されて暴行を受けた。同日夜には別の場所に再び呼び出され、暴行を受けたという。この際には弟も暴行を受けた。いずれも暴行現場には数十人の加害生徒がいたとされ、中学生がいたという情報もある。
 男子生徒の全身はあざだらけで、背中には角材で殴られたような青あざがいくつも見られるという。さらに顔面も腫れ上がり目は充血。家族によると、暴行を受けた夜は食事が取れず、痛みで寝付くこともできなかったという。取材に対し男子生徒の母親は「受けた傷はいつか治るかもしれないが、暴行を受けたという精神的なショックが残ることが心配。絶対に許せないこと」などと強い憤りを見せている。
 被害者の男子生徒が通う高校では二十一日午後に全校集会を開き、集団的とみられる暴行が行われたことを説明した。校長が▽絶対に報復しないこと▽加害者にならないこと▽いじめは絶対にしてはならないこと−などと強く呼び掛けた。
 二十一日午後、集団的とみられる暴行の事実を知った宮古地区高等学校校長会の下地義雄会長は「直接内容を聞いていないのではっきりしたことは分からないが、冬休みを控えてのアピール文を出したばかりでこのようなことが起きたのは非常に残念。冬休みに向けアピール文の内容を含めて、各学校で改めて指導を徹底していかなければならない」と話した。
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地域づくり協議会発足/下地地区
会長に川満さん/市内で初の取り組み


住民主体の地域活性化を図る下地地区地域づくり協議会が発足した=20日、宮古島市下地支所

 自治会や部落会を網羅し、地域活性化を実践する下地地区地域づくり協議会が二十日午後、発足した。今後は住民への周知や各専門部会を通して体制を整えていく。来年二月には生活環境部会で花いっぱい運動を行う。会長には元下地町長の川満省三さんを選任。運営資金については各種助成制度の活用や会費徴収などを予定している。具体的には理事会で検討する。市内では初めての取り組み。
 設立総会は午後六時から宮古島市役所下地支所一階会議室で開かれた。自治会長など地域の代表者が多数集まり、▽会則の制定▽活動方針および活動計画▽予算▽役員選任−について審議し、全会一致で承認した。
 経過報告では下地支所地域振興班が下地青年団協議会や部落・自治会長との意見交換会、住民アンケート実施などを紹介。下地信男班長は「『合併後地域活動が停滞化してきている』、『さびしい地域になっている』といった住民の声が支所に届いた。そこで、地域を明るくするために何かできないかと考え企画した」と経緯を説明した。役員選任で会長に選ばれた川満さんは「(協議会は)これまでにない組織。立ち上げたばかりなので、今後どのように予算を捻出していくかが課題。理事や代議員、部会と協力しながら任期の二年間一生懸命頑張っていきたい」と意気込みを話した。
 役員は次の通り。(敬称略)
 【会長】川満省三【副会長】寄川安彦▽洲鎌勝彦【監事】川満広俊▽上地廣敏【事務局長】下地信男【事務局次長】垣花和彦【会計】友利幸正
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「お歳暮にいかが」/みゃーくの味フェア開幕
200品目ずらり/きょうまで市平良庁舎


来庁者や市職員らが商品を買い求めた=21日、宮古島市役所平良庁舎

 宮古圏域の特産品を贈答用として広くアピールする「みゃーくの味フェア」(主催・みゃーくの味加工推進協議会)が二十一日、宮古島市役所平良庁舎一階ロビーで始まった。きょう二十二日まで。同協議会加盟の十六起業が参加。農産物、海産物の加工品約二百品目がずらりと並び、会員らが「お歳暮にいかが」と呼び掛けている。
 今回は二千円のセット三種類と千五百円のセットを用意。いずれのセットも、各起業の商品が詰められたパックとなっている。また、セットと同じ箱も用意されており、購入者が好きな商品を詰め合わせてオリジナルのセットを作ることも可能。全国発送もできる。
 午前九時から行われたオープニングセレモニーで同協議会の津嘉山千代会長は「普通の商品とはひと味違う、自信を持って作っている商品の数々を、市民の皆さんに利用していただきたい」と、多くの来場を呼び掛け。
 宮古農政・農業改良普及センターの本村隆信所長は「協議会を立ち上げて十二年。日ごろから研究を重ねて作り上げた優れた商品がたくさんある。多くの市民が利用し、宮古の味を全国に届けてほしい」と述べた。
 会場には果物を材料にした菓子や、カツオなどの海産物を加工した商品など、農林水産加工品の数々が所狭しと並べられた。来庁者や市職員らは、店員に調理法を尋ねたり、商品を試食したりしながら、お気に入りの商品を買い求めていた。
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