200平成18  1213 水曜日

新ごみ処理施設/「唯一無二の候補地」
現施設西側建設で市長

市議会一般質問/
住民との合意形成へ努力


一般質問で答弁する伊志嶺市長=12日、宮古島市議会議場

 宮古島市の伊志嶺亮市長は十二日、新ごみ処理施設建設について、宮古島市クリーンセンターに隣接する西側の市有地を絞り込んだとした上で「唯一無二の候補地だと思う」と明言。今月中にも周辺住民らと先進地の視察を行うなど、合意形成へ向け全力を尽くす考えを示した。同日行われた宮古島市議会(友利恵一議長)十二月定例会一般質問で下地明氏、砂川明寛氏、富浜浩氏の質問に答えた。

 ただ、今月五日に行われた同候補地周辺の地域住民に対しての説明会では、一部住民から環境悪化を懸念し、同施設に反対する声も上がっている。
 市は今年七月に検討委員会を発足させ、建設候補地の絞り込み作業を進めていた。四カ所の候補地の中から、現施設に隣接する市有地を選定したという。
 伊志嶺市長は答弁で、同候補地を選定した理由を@ごみの排出量が多い市街地に近いため、ごみ搬入の経費軽減が図れるA施設の北側に取り付け道路を整備し、ごみ搬入路を二つにすることで危険個所を分散できるB将来のリサイクルセンターの建設計画にも対応できる−を挙げ、「周辺住民との合意形成の下、早急に進める努力をしている」と述べた。
 現在稼働中のクリーンセンターは老朽化が進み、処理能力も低下している。新ごみ処理施設建設は旧五市町村時代から議論され、複数の用地選定案が表面化すると、用地周辺の住民の間で反対運動が起こるなど、周辺住民との合意形成がカギとなっている。
 この日の一般質問には、下地、砂川、富浜の三氏のほか、佐久本洋介、仲間明典、嘉手納学の計六氏が登壇し、教育や環境、農業、行政改革などについて当局の考えをただした。
 一般質問はきょう十三日も行われる。
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候補地絞り込む/葬祭場建設で当局

 新しい葬祭場の建設について、下地学助役は十二日行われた宮古島市議会十二月定例会一般質問で「候補地を絞り込み、隣接住民に説明している段階だ」と答弁した。同施設建設で、九月定例会より踏み込んだ答弁を求められた伊志嶺亮市長は「九月よりは進んでいる状況」と述べるにとどまり、葬祭場建設予定の候補地は明らかにしなかった。
 懸案となっているトゥリバー地区の売却について伊志嶺市長は「オファーは多くある。熱心な社は二つあるが、その中の一社と交渉している」と答弁したものの、不動産鑑定評価の公表については「現在、相手側と交渉中の段階」として明言を避けた。
 砂川明寛氏が、合併後初めて行われた県知事選の期日前投票で、投票会場が宮古島市役所平良庁舎と伊良部総合庁舎の二カ所だけだったのは、市町村合併後の住民格差だと指摘したことについて、伊志嶺市長は「投票率を上げるためにも、期日前投票所は分散した方が良い」との見解を示した。
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さらなるスポーツの普及誓う/宮古島市体育協会
60周年で記念式典と祝賀会/尽力の61個人・団体を表彰


活動に貢献のあった61個人・団体が表彰された=11日、ホテルアトールエメラルド宮古島

 宮古島市体育協会(安谷屋豪一会長)の創立六十周年記念式典と祝賀会が十一日夜、宮古島市内のホテルで行われ、安谷屋会長が協会発展に尽力した元役員ら六十一個人・団体を表彰するとともに、出席者らが今後のスポーツのさらなる普及、競技力向上を誓い合った。式典で安谷屋会長は、「多くの素晴らしい選手、指導者を輩出した先輩方の尽力に深甚なる敬意を表したい」と強調した上で、「多岐にわたる諸課題解決への展望を模索し、真の『スポーツアイランド』に向け決意を新たにしたい」と式辞を述べた。

 受賞者を代表して宮古陸上競技協会の狩俣寛次会長があいさつに立ち、「競技力向上には、環境づくりや周囲の理解が不可欠。なお一層の協力をお願いしたい。私たちも各競技分野で、微力ながら努力をしていきたい」と謝辞を述べた。
 来賓として出席した伊志嶺亮宮古島市長は「これからも、スポーツアイランドの推進役としてなお一層尽力されるようお願いしたい」と期待。友利恵一同市議会議長は「戦後の混乱の中で立ち上がった偉大な先輩方は戦後の宮古に勇気と活力を与えてくれた。スポーツの底辺拡大、競技力向上など、その役割は枚挙にいとまがない」とたたえた。また、県体育協会の稲嶺恵一会長(代読・神谷育雄専務理事)は「多くの関係者の地道な努力で、地域づくりに多大な功績を残されたことに深く敬意を表したい」と祝辞を述べた。式典に引き続いての祝賀会には、三百人余りが出席し、祝杯を挙げながら、今後の活動充実を確かめ合った。
 同協会は一九四六年十二月十日、「宮古郡体育協会」として発足。競技ごとに八つの専門部が置かれたが、専門部は宮古陸上競技協会など各競技団体へと移行した。第一回全日本トライアスロン宮古島大会開催の一九八五年、宮古郡体育協会を「宮古体育協会」へと名称変更。市町村合併に伴い二〇〇五年、現在の「宮古島市体育協会」に改称した。
 表彰を受けたのは次の皆さん。(敬称略)
 ▼功労者表彰
 ▽下地敏之▽池村恵信▽嵩原恵典▽森田武雄▽与那覇春吉▽真喜屋恵義▽西平幸栄▽立津時男▽砂川武雄▽砂川恵長▽奥平玄位▽豊岡静致▽宮城正▽平良専蔵▽伊志嶺亮▽宮国猛▽砂川夏男▽池村盛良▽川満恵元
 ▼優秀選手表彰(県民体育大会三回以上優勝など)
 【陸上】▽根間新一▽宮国広次▽砂川廣之▽根間寛裕▽立津辰雄▽池田盛仁▽仲松芳光▽根間久子▽浜川武晴▽城間義隆▽藤岡正樹【バスケットボール】▽下地秀隆【バレーボール】▽平山茂治▽久貝直次
 ▼優秀指導者表彰
 【陸上】▽佐久本茂美▽美里泰雄▽多良間勉▽本村邦彦▽桜井則昭▽伊志嶺吉作▽伊志嶺秀行【野球】▽狩俣勝彦【バスケットボール】▽川満香
 ▼優秀団体表彰(県民体育大会一回以上優勝)
 ▽宮古郡剣道連盟▽宮古バレーボール協会▽宮古卓球連盟▽宮古野球連盟▽宮古バスケットボール協会▽宮古ボウリング協会▽宮古陸上競技協会▽宮古バドミントン協会
 ▼財政協力部門表彰(感謝状)
 ▽オークス▽共和産業▽日本トランスオーシャン航空▽多良川▽菊之露酒造▽沖之光酒造▽オリオンビール▽エメラルドコーストゴルフリンクス▽オーシャンリンクス宮古島▽千代田カントリークラブ▽シギラベイカントリークラブ
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県文化協会賞受賞を祝福/与那覇さんとスマフツ研究会
市文化協会


県文化協会賞功労賞を受賞し関係者から祝福を受けた与那覇さん(左)と城辺スマフツ研究会の宮里会長=11日、ホテル共和

 二〇〇六年度県文化協会賞功労賞を受賞した与那覇冴子さんと団体賞の城辺スマフツ研究会(宮里久男会長)の受賞祝賀会が十一日夜、市内のホテルで開かれた。集まった文化関係者は与那覇さんとスマフツ研究会の取り組みを高く評価、さらなる活躍に期待を込めた。
 祝賀会を主催した宮古島市文化協会の友利吉博会長は「与那覇さんは天性のバスガイド。地域文化の対外的な紹介者として宮古島を広く発信する力量を持っている」とたたえ、功労賞を受賞するに値する人材であることを強調した。スマフツ研究会については「文句なしの受賞。その取り組みが高く評価された」などと総括した。
 友利会長から表彰状の伝達を受け、さらに関係者から花束の贈呈を受けた与那覇さんは「こんなにたくさんの方から祝福を受けて、心の底からうれしく思う。この賞は自分一人の賞ではない。この賞を励みに、文化発展のために尽くしていきたい」と感謝を込めて話した。スマフツ研究会の宮里会長も「今はスマフツ辞典の下巻発刊に向けて取り組んでいる。これからも少数精鋭で頑張っていきたい」と力強くあいさつした。この後、踊りなど多彩な余興が披露された。集まった文化関係者は、与那覇さんとスマフツ研究会の活動を振り返りながら、宮古島のさらなる文化発展に向けて決意を新たにしていた。
 県文化協会功労者として表彰された与那覇さんは、観光バスガイドとして宮古島の歴史や地理、文化を島内外の人々に広く紹介する傍ら、地域の文化活動にも積極的に取り組んでいる。城辺スマフツ研究会は、旧城辺町の方言を八年間かけて調査し、五千語の言葉を載せた「城辺町スマフツ(島言葉)辞典」上巻を発刊。現在は下巻の発刊に向けて準備作業を進めている。
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停職3カ月の処分決定/酒気帯び運転の市職員

 宮古島市(伊志嶺亮市長)は十三日付で、今月七日に酒気帯び運転で検挙された男性職員に停職三カ月の処分を下した。十二日、伊志嶺市長は「粘り強く綱紀粛正を進めていく」と市長コメントを出した。
 同職員への処分については十一日午後に開かれた分限審査委員会の中で決定。十二日午前、市長決裁を受けて停職三カ月が正式に決まった。
 伊志嶺市長はコメントの中で、「四月の幹部職員による酒気帯び・人身事故、消防士長の無免許運転、そして今回の酒気帯びによる検挙など、本来は市民の模範ともなる市職員のたび重なる不祥事に関し、市民に心からおわびしたい」と陳謝。その上で「どのような対策を講じれば公務員の飲酒運転がなくなるのか、しなくなるのかをもう一度考え直したい」との見解を示した。
 今回、停職処分を受けた男性職員は今月七日午後九時二十分ごろ、伊良部地区内で酒を飲み、帰宅時に酒気帯びの状態で車を運転していたところを警察に検挙された。
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RBCiラジオ「民謡で今日拝なびら」/45周年で宮古から放送
「うれしい 夢みたい」


RBCiラジオの公開放送が行われた=12日、JAおきなわ宮古地区本部

 RBCiラジオの人気番組「民謡で今日拝なびら」放送四十五周年を記念した公開放送が十二日、JAおきなわ宮古地区本部で行われた。重信民謡研究所のメンバーらが出演し、宮古民謡を電波に乗せてアピールした。
 公開放送は、同日夜の放送用の公開録音と、生放送が行われた。会場には多数の民謡ファンが来場。「とうがにあやぐ」などの宮古民謡を楽しんだほか、同番組の司会者、上原直彦さんによる落ち着きの中にユーモアを交えた独特の語りに耳を傾けた。
 同番組では、今月十一日から「四十五周年記念スペシャルウイーク」がスタートし、十五日までの五日間は、県内各地から放送している。
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