200平成18  12 日曜日

市民の活動成果を一堂に/市生涯学習フェス開幕
市中央公民館で開催


子ども会などの活動成果や作品を来場した市民が見入っていた=2日、宮古島市中央公民館

 第二回宮古島市生涯学習フェスティバル(主催・同市教育委員会)が二日、宮古島市中央公民館で開幕した。きょう三日まで。各地区の子ども会や婦人会、老人クラブが活動の成果を披露。各地域団体の各活動展も行われた。社会教育功労者として十一個人、七団体を表彰した。

 同フェスティバルは「学び育てる 文化のまち みゃーく」がテーマ。市民の生涯学習への意欲を高めることや学習活動への参加を促進し、生涯学習の振興を図ることが目的。
 会場には公民館活動展、子ども会活動展などその活動の様子が写真で紹介。また、書道や手芸品、生け花などの作品も展示されていた。舞台発表には各地区から子ども会など十九団体が出演。踊りや三線、地域の伝統芸能などを披露し観客を楽しませた。
 開会式後に開催された講演会では、シンガー・ソングライターの鉢嶺元治さんが「笑って楽しく生涯学習」を演題に講話。子育てをして分かったことやユイマール精神の必要性を訴えた。また、自慢の歌声に手話を交え、聴衆と交流していた。
 主催者を代表して久貝勝盛教育長は「内容も前回より充実している。これからも生涯学習社会や学習成果によるまちづくりを強力に推進したい」とあいさつした。
 同市の伊志嶺亮市長は「フェスティバルを通じて多くの市民に学びの輪が広がっていくと期待している」と激励の言葉を送った。
 社会教育功労者表彰は、各地域で長年、率先的または主体的に社会教育活動を推進した個人・団体の功績をたたえるもの。被表彰者を代表して下地智さんは「誠に光栄なことと存じている。今後も生涯学習に協力してほしいと願いが込められた表彰。市民のために活動を続けたい」と述べた。
 きょう三日は、舞台発表に加え、高齢者疑似体験やインターネット体験、キーホルダー作り、バードゴルフなどの体験コーナーや、宮古工業高校のロボット実演コーナー、農産物・特産品の展示即売コーナーが設けられる。
 社会教育功労者の被表彰者は次の通り。(敬称略)
 【個人】▽林旭陽▽池間澄▽宮國たつえ▽仲宗根巌▽下地智▽森田秋▽漢那一浩▽与那覇真▽川平陽一▽砂川武次郎▽平良恵子
 【団体】▽北学区荷川取婦人会▽東学区婦人会▽昇栄丸・奥原かつお節工場▽上野地区青年会▽川満棒踊り保存会▽東子ども会▽比嘉民俗芸能保存会
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文化活動や生活態度に優れる/他の模範、21人を表彰
宮古教育振興会/「無限の可能性」と祝福


賞状を手に笑顔を見せる児童生徒の皆さん=2日、ホテル共和

 宮古教育振興会(川上哲也理事長)は二日、文化・スポーツ活動や生活態度が優れ、他の模範となるとして新城幸佑君(平良第一小六年)ら二十一人の児童生徒を表彰した。川上理事長は「受け取った賞は、一人ひとりが涙ぐましい努力でつかんだ希望の証明書。皆さんには無限の可能性があります。かけた情けは水に流し、受けた恩は石に刻んでこれからも励んでほしい」と祝福した。

 同会は人材育成などを目的に、二〇〇三年に発足して四年目を迎える。小・中学校の現役校長や教頭、PTA関係者などで組織。毎年、学校や家庭、地域生活で態度の優秀な児童生徒を表彰している。今回を含め、これまでに六十五人の児童生徒を表彰した。
 被表彰者を代表して、砂川旺広君(南小六年)は「普段、僕たちの頑張っていることが認められて驚いている。今までやってきたことを友達とたくさん続けていきたい」、浅井理英さん(久松中三年)は「受賞を機会に、清掃活動やその他の活動を一生懸命頑張りたい」とあいさつした。
 賞状には、それぞれがこれまで頑張って取り組んできた活動内容が記され、川上理事長が一人ひとりに読み上げて授与。世界にたった一つしかない自分だけの賞状を手に、児童生徒たちは誇らしげな表情を浮かべていた。被表彰者は次の通り。(敬称略)
 【小学生】▽新城幸佑(平良第一六年)▽砂川旺広(南六年)▽荷川取れいか(同)▽久貝美陽(砂川六年)▽砂川宜仁(下地六年)▽友利風胡(同)
 【中学生】▽伊地志織(平良三年)▽棚原翔平(同)▽親泊貴敏(北三年)▽浅井理英(久松三年)▽久貝正弘(同二年)▽砂川友代(鏡原三年)▽仲間治香(西辺三年)▽前里知春(狩俣三年)▽宮良希望(池間三年)▽松原正春(西城三年)▽伊計和佳(下地三年)▽上地将貴(佐良浜三年)▽下地愛莉(伊良部三年)▽佐和田敦子(同)▽羽地千尋(多良間三年)
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「心豊かな人間に育って」/入賞者をたたえ表彰
小中学校読書感想文・感想画コンクール


入賞した児童生徒一人ひとりに賞状と賞品が贈られた=2日、上野小学校体育館

 宮古地区学校図書館協議会(会長・宮國芳美上野小学校長)は二日、上野小学校体育館で二〇〇六年度全宮古小中学校読書感想文・感想画コンクールの表彰式を行い、最優秀賞や優秀賞、優良賞に輝いた児童生徒を表彰した。宮國会長は「これからもたくさん本を読み続け、知識を豊富にして心豊かな人間に育ってほしい」と呼び掛けた。
 「しおりいらずの一気読み」をテーマにした十月の「読書月間」にちなんだもので、今年度は小学校から感想文二百十七点、感想画五百四十点、中学校から感想文五十点、感想画五十五点の応募があり、このうちの計百十六点を宮古代表として県に出品する。
 父母らも大勢詰め掛けた表彰式で宮國会長は「皆さんの作品が沖縄や九州、全国でも入賞できることを期待して楽しみにしています」とあいさつ。
 宮古教育事務所の新崎治所長は「きょうの感動を忘れずに読書に親しみながら、読書の輪を広げてほしい」と入賞者をたたえた。
 この後、小学校の部読書感想文(課題読書)「ダニエルから学んだこと」で最優秀賞を受賞した喜納明日郁さん(平良第一小三年)と、中学校の部(自由読書)「『ハッピーバースデー』を読んで」で最優秀賞に耀いた下地美咲さん(平良中三年)が作品を朗読した。
 引き続き宮國会長らが入賞者一人ひとりに「おめでとうございます」と言葉を掛けながら賞状を手渡した。
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サンゴ1万本が折損/遊泳者のけり踏み行為で
吉野海岸


委員会ではサンゴの保全やごみの減量化などについて報告があった=2日、宮古島市役所平良庁舎

 宮古島市環境を考える市民委員会(中西康博委員長)の第十二回委員会が二日、宮古島市役所平良庁舎で開かれ、サンゴ部会は城辺の吉野海岸で一万本以上(一平方b当たり約三百五十本)のサンゴがけり踏み行為で折損している現状を明らかにした。ごみ部会は、ごみの排出削減に向けた具体的な行動計画を報告した。同委員会は今回の報告を踏まえて、来年三月ごろの伊志嶺亮市長への保全策提言を予定している。
 サンゴ部会(猪澤也寸志部会長)は今年の八月から十月にかけて七十日間、吉野海岸におけるサンゴの被害状況を調査した。猪澤部会長は調査の結果から、「(吉野海岸では)一万本以上のサンゴが折られ、ソーセージを魚に与える餌付け行為で、海域が汚染されている」と報告した。
 同海岸のサンゴ保全に向けては▽餌付けの全面禁止▽サンゴ礁に接触しない遊泳ガイドラインの策定−などを提言している。
 サンゴの保全は、宮古観光を後世に引き継いでいくために必要な取り組みとし、問題化している八重干瀬の上陸についても早急な検討が必要としている。同会は八重干瀬ツアーについては将来「上陸」から「周遊」に転換する方が望ましいとの考えだが、委員からは「利害関係者を交えて、慎重に検討した方が良い」との意見があった。
 ごみ部会は一九九七年度を基準年度とした二〇一〇年までの家庭ごみの排出量削減目標を「五〇%」、再利用目標を「五〇%」にそれぞれ設定した。ごみの再利用では「生ごみの堆肥化」、「古着の再生」、「食用廃油の燃料化」などの具体策を示した。
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「可能性 自分で見つけて」/田場裕也さんが教室開く
日本人初のプロハンドボール選手


中・高校生の前で「プロの技」を披露した田場さん=2日、宮古島市総合体育館

 日本人初のプロハンドボール選手で、現在は沖縄でのプロチーム立ち上げを目指す田場裕也さん(31)=浦添市出身=のハンドボール教室(主催・宮古ハンドボール協会)が二日、宮古島市総合体育館で開かれた。中学、高校でハンドボールに取り組む六十人の選手たちに、田場さんは「大事なのは見てまねをすることと、できなくてもよいからチャレンジすること。可能性を自分で見つけて」と呼び掛けた。
 田場さんは、ハンドボールの強豪・興南高校、日本体育大学、日本リーグの湧永製薬といずれも名門を経て、一九九九年にスペインのFCバルセロナへ留学。帰国後の二シーズンは日本人初のプロハンドボーラーとして湧永製薬に所属し、得点王などを獲得した。〇二−〇六年の四年間はフランス一部リーグ、ウサム・ニームのエースとしてチームをけん引。日本代表にも選ばれた。
 欧州プロリーグで中心選手として活躍した経験から田場さんは、「試合中は常に動いている。どの動きをしなければならないのか、瞬間的に集中して考えないといけない」と強調。「この練習は何のためにやっているのか、考えながら練習し、考える習慣を身に付けて」と力を込めた。
 練習ではステップ、パス、シュートといずれも基礎的な部分から実践。ゲームではチームメートがシュートを決めると「ナイス」と大きな声で褒めたり、ハイタッチをしたりして、生徒らを喜ばせた。参加した佐久田峰幸君(伊良部中二年)は「基本的なところをしっかり教えてもらえて、とても勉強になった」と、緊張の面持ちで話した。
 宮古での教室は初めてという田場さん。二時間と短時間の触れ合いではあったが、「宮古の子どもたちの能力は高いと思う。一緒に楽しみながら、彼らの可能性を見つけ出すことができたらうれしい」と話していた。
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面白さ再発見/親子で「科学教室」
スライム作りが人気


子どもたちはそれぞれ興味のある実験などを行い、科学の面白さに触れていた=2日、南小学校体育館

 「二〇〇六年度おもしろ科学教室IN宮古島市」(主催・県立総合教育センター)が二日、宮古島市立南小学校体育館で行われ、会場には大勢の小中学生の親子らが観察や実験に挑戦し、科学の面白さに触れた。
 これは、自然や身近に起こる不思議な現象や疑問に思ったことを観察・実験し、製作などを通して謎解きをし、科学の面白さや楽しさを体験することが目的。県内では▽国頭郡▽中頭郡▽島尻郡▽離島地域−の四地域で開催されているという。宮古では一九九九年、〇四年には伊良部で行われた。
 会場には実験や製作のできる十六コーナーが設置。中でもスライム作りコーナーでは長蛇の列ができ、子どもたちの関心の高さと人気ぶりがうかがえた。
 参加した与那覇好智君(南小三年)は「スライム作りは、混ぜるのが大変だったけど楽しかった。理科に興味が出てきた」とにっこり。下地彩陽さん(東小二年)は「とっても楽しい。実験したら押してもらえるスタンプラリーを頑張りたい」と笑顔を見せた。
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