200平成18  1124 金曜日

宮工高が全国3連覇/エコデンレース・ワイパーモーター部門
2位に大差、実力発揮


ワイパーモーター部門で全国3連覇を達成した宮古工業のBassi Line(バッシライン)2006=23日、大阪府吹田市(写真提供は玉城厚司さん)

 高校生が自作の電気自動車で走行距離を競う「'06エコデンレース」全国大会が二十三日、大阪府吹田市で行われ、ワイパーモーター部問で県代表で出場した宮古工業高校の「Bassi Line(バッシライン)2006」が三年連続で優勝した。

 ワイパーモーター部門は車のワイパーモーターを動力にしたもの。全国から七チームが出場し、一周三百十二bのコースを四十分間走行し周回数を競った。
 ドライバーに佐久田和也君、ピット係に根間達也君、競技記録員に新里大地君(ともに三年生)の「バッシライン」は、全国二連覇の実力をいかんなく発揮し、四十分間で三十三周をマーク。二位に十四周の大差をつけて優勝した。
 同校教諭で監督の玉城厚司さんは「生徒は自信満々で伸び伸びとしていた。学校で何度も練習を繰り返した結果」と生徒たちをたたえた。
 大会はレースを通して物作りの楽しさやチームワークの大切さなどを体験し、クリーンエネルギーの探求と有効利用に実践的に対応できる工業人の育成が目的で毎年開催されている。
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息の合った歌声響く/宮古地区小・中学校音楽発表会
上野小など 「全沖縄」へ推薦


児童・生徒たちはステージ上で練習の成果を堂々と発表した=23日、マティダ市民劇場

 二〇〇六年度第二十八回宮古地区小・中学校音楽発表会(主催・宮古地区小・中学校音楽研究会)が二十三日、マティダ市民劇場で開催された。小中学校合わせて二十五校二十六団体が出場し、会場いっぱいに息の合った合唱や合奏を響かせた。結果、小学校の部では上野、佐良浜六年、東六年二組が、中学校の部では久松、鏡原、北が十二月二十七日に沖縄市民会館で開催される第五十三回全沖縄学校音楽発表会の推薦校に選ばれた。
 小学校の部には、七校十団体、中学校の部には十八校十六団体が出場。子どもたちは練習の成果をステージ上で堂々と発表し、一糸乱れぬコーラスを披露した。
 午前に行われた小学校の部では、児童たちが元気いっぱいの歌声を響かせた。また、ジェスチャーを交えたり、そろいのTシャツで出場するなど趣向を凝らした団体も多く、観客の目を大いに楽しませた。
 午後から行われた中学校の部では、来間中学校によるリコーダーアンサンブルでオープニングを飾った。池間、大神、狩俣の三校は合同で発表。他校同士ながらも、六十一人が息ぴったりに歌い上げた。
 審査員代表で講評を行った県教育庁指導主事の玉城哲也さんは「入場から退場まできちんとしている学校は、良い合唱を見せてくれた。自分たちで進んで練習し、全員が心を一つにして歌わなければ、合唱はうまくいかない」と呼び掛けた。
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心の病に正しい理解を/「健康フェスタ」にぎわう
舞台発表や展示で交流


伊志嶺市長ら関係者によるテープカットで幕を開けた=23日、城辺農村環境改善センター

 十一月の精神保健福祉普及月間のメーンイベント「こころの健康フェスタ」(主催・同実行委員など)が二十三日、城辺農村環境改善センターで行われた。精神障害者や関係者らが一堂に会して舞台発表などで交流。心の病に正しい理解を広く呼び掛けた。会場は、各作業所による手工芸品や加工食品などの展示即売でにぎわったほか、文化・芸術展入賞者の表彰式も行われた。

 同月間は「ココロでつなぐ共生(うむやす)社会」をスローガンに実施。心の病気に対する正しい知識と理解を広めるとともに、すべての人が地域で共に生きる社会の推進を図ることが目的。
 「こころの健康フェスタ」は宮古島市の伊志嶺亮市長ら関係者によるテープカットで幕を開け、舞台や展示などの多彩な催しが行われた。
 開会式で松川英文実行委員長は「精神障害者や関係者だけでなく多数の地域団体が参加し、多彩で中身の濃い交流の場となったことをうれしく思う。きょうを機に、互いが触れ合いを深めることを願う」と呼び掛けた。
 また伊志嶺市長は「医療制度の改革により精神障害者を地域に帰す施策が進められている中、その受け皿整備が急務となっている。市としても、当事者や関係者との連携の下、自立支援、社会参加促進の基盤づくりに全力で取り組む」と述べた。
 宮古福祉保健所の上原真理子所長、宮古地区老人クラブ連合会城辺支部の喜屋武盛吉支部長もあいさつを述べた。
 精神障害者の地域支援機関としては、地域生活支援センター(障害者自立支援法で地域活動支援センターに移行)や作業所、病院デイケアなどがあり、当事者の自活力向上や地域の支援態勢強化が課題となる。
 文化・芸術展の入賞者は次の通り。(敬称略)
 【手工芸】▽金賞=石垣秀樹▽銀賞=砂川久美子▽銅賞=盛島昭人【絵画】▽金賞=狩俣勝也▽銀賞=与那覇憲治▽銅賞=長崎正幸【文芸】▽金賞=南風原恵▽銀賞=下地いずみ▽銅賞=橋本直子【写真】▽金賞=与那覇和春▽銀賞=玉寄正徳▽銅賞=根間克也
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防風林帯に植栽/美ぎ島宮古グリーンネット
フクギなど千本余り


100人近くが参加し、テリハボクなどを植樹した=23日、上野宮国

 美ぎ島宮古グリーンネット(会長・伊志嶺亮宮古島市長)の第九回活動が二十三日、宮古島市上野宮国で行われた。会員、地域住民ら百人余りがボランティアで参加し、ヤブツバキやモクタチバナ、アカテツなどを植樹した。植樹活動は今年度二回目。
 今回、植え付けたのは▽ヤブツバキ百七十九本▽モクタチバナ百八十四本▽アカテツ百八十七本▽テリハボク百八十九本▽フクギ百八十六本▽イヌマキ百八十七本−の計千百十二本。宮国地区にある防風林帯一一〇五平方bで植栽した。
 主催者を代表して伊志嶺会長は「みんなで協力しながら宮古の緑を増やし、防風林として活用され、そして私たちの輪が広がるよう緑をもっともっと増やしましょう」とあいさつ。上野宮国部落の砂川博岳区長は「植樹は初めてだが、みんなと一緒に頑張りたい」と話した。
 活動には、上野小学校の「上野緑の少年団」も協力。スコップを手に、一つ一つ丁寧に植樹していた。参加した久貝洋文君(五年)は「宮古に緑をもっと増やしたい」と汗をぬぐった。
 次回は来月二十三日、下地で植樹活動を予定している。
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シーサー作りに挑戦/親子一緒に昔ながらの手法で
市教委主催


真剣な表情でシーサー作りに挑戦する親子=23日、上野の太陽が窯

 「親子しっくいシーサー作り」(主催・宮古島市教育委員会)が二十三日、上野の太陽が窯で行われ、九組の親子が赤瓦としっくいを使った昔ながらのシーサー作りに挑戦した。この日取り組んだのは、赤瓦屋根の家に載せるため、大工たちが余った瓦やしっくいで作っていたという伝統的なシーサー。参加者らは佐渡山さんの指導に従い、赤瓦で骨組みを作り、しっくいで足など細かい部分の形を整えた。作業を進める親子の表情は真剣そのもの。想像していた形が見え始めると、親子そろって顔をほころばせた。
 池間瑛人君(平良第一小二年)は「お母さんと一緒なので難しくないよ。上手にできそうで楽しい」と笑顔を見せた。
 この日はシーサーの作製までを行い乾燥。二十六日に整形と色付け作業を行って完成させる予定。
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故郷で初の個展開催/城辺出身の友利幸夫さん
「備前、炎の中から」30日まで


宮古出身の陶芸家、友利幸夫さんの個展が開催されている=23日、琉球コレクション叶
 宮古島市城辺出身で陶芸家の友利幸夫さん(41)の個展「友利幸夫陶展−備前、炎の中から−」が二十三日、平良西里の琉球コレクション叶で始まった。三十日まで。県内での個展開催は初めて。会場には、趣豊かな備前焼の作品がずらり。友利さんは「恩返しの気持ちで、感謝を込めて開いた」と話し、多数の来場を呼び掛けた。時間は午前十時三十分から午後八時まで。
 友利さんは、高校卒業後全国各地の陶芸の里を訪ね歩き、一九九九年に岡山県備前市福田で独立。まき窯にこだわった備前焼を制作している。
 会場には、食器や花器などの作品が並べられ、初日から多数の焼き物ファンでにぎわった。
 個展に際し友利さんは「県内で個展をするなら必ず宮古で、と思っていた。実現してうれしい」と話し「たくさんの人に作品を見ていただき、刺激の交換ができれば」と期待した。
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