200平成18  1119 日曜日

県知事選 きょう投開票/当落判明は深夜の見込み
「経済」「基地」に有権者の審判


最後の演説に立つ仲井真弘多氏=18日、那覇市のむつみ橋
 


最後の支持を訴える糸数慶子氏=18日、那覇市のパレッドくもじ前交差点

 【那覇支局】八年ぶりの保革一騎打ちの構図で、大激戦となっている第十回県知事選挙。きょう十九日に投開票が行われ県民の審判が下る。今回選挙は、無所属で前参院議員の糸数慶子氏(59)=社民、社大、共産、民主、自由連合、国民新党、新党日本推薦、そうぞう支持=、無所属で前県商工会議所連合会長の仲井真弘多氏(67)=自民、公明推薦=が選挙戦最終盤も大激戦を演じており、両氏とも選挙戦最終日の十八日は打ち上げ式を行い最後の支持を訴えた。また、琉球独立党党首で会社経営の屋良朝助氏((54)も那覇市安里で打ち上げ式を行い支援を呼び掛けた。きょうの投開票は投票が午後八時まで。開票は午後九時から行われ、激戦となっていることから当落判明は深夜になる見込みだ。

 選挙戦最終日の十八日夕、糸数陣営はパレットくもじ前で、仲井真陣営がむつみ橋でそれぞれ打ち上げ式を行い最後の訴えを行った。 
 打ち上げ式で糸数氏は「基地のない平和な沖縄にするため、県民の声を政府に届ける県政にしたい」と、基地問題を前面に押し出して訴えた。
 仲井真氏は「稲嶺県政を継承発展させ、県経済を活性化させるとともに失業率を本土並みにする」と経済振興をアピールした。
 八年ぶりの保革一騎打ちとなり、激戦となった今回選挙。各陣営とも勝敗の分かれ目は「投票率」とし、「高ければ高いほど有利」「前回選挙よりも若干上がれば有利」などの情勢分析も聞かれている。
 自立に向けた経済振興策、米軍再編に伴う米軍基地問題、離島活性化策など県政の課題は山積み。県民がその課題を託す四年間のリーダーはきょう深夜にも判明する見通しだ。
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自慢の特産品ずらり並ぶ/宮古の産業まつり開幕
うえのドイツ村/1万人余の来場でにぎわう


展示・即売の各コーナーでは大勢の来場者が訪れた=18日、うえのドイツ文化村

 「つながろう、みんなで。生み出そう、新たな島おこし!」をテーマに、第二十九回宮古の産業まつり(主催・同まつり実行委員会、後援・宮古毎日新聞社ほか)が十八日、二日間の日程で宮古島市上野のうえのドイツ文化村で開幕した。会場には、自慢の特産品や農水産物加工品、伝統工芸品、野菜類の苗などがずらりと並ぶ。来場者一万人余りが買い物袋いっぱい買い求め終日、各コーナーはにぎわった。

 開会のオープニングセレモニーで、主催者を代表して中尾英筰会長があいさつ。「生産者と消費者に対応した新たな島おこし、地域の産業発展に寄与することを期待」と述べた。
 来賓の稲嶺恵一県知事(代読)は「活力ある民間主導型の経済振興に取り組んでおり、宮古圏域の新事業の創出に期待する」と祝辞。同文化村を代表して伊志嶺亮市長は「宮古の産業まつりを通し、圏域の産業継承・発展に取り組んでいきたい」と決意を新たにした。
 次いで中尾会長らがテープカット。大勢の関係者らから大きな拍手がわいた。産業まつりが羽ばたいて成長するように願い、ハト数十羽が飛ばされ、秋空を彩った。
 各コーナーとも展示・即売の開始と同時に、大勢の来場者で大にぎわい。買い物客の中には、買い物袋の四袋分を買い求め満足の様子だった。
 宮古産和牛で料理した牛汁の無料提供コーナーは大盛況。子どもから大人まで「おいしい」と舌鼓を打っていた。
 きょう十九日は、特産品などの展示・即売のほか、午後から民謡ショー、ダンスパフォーマンスやTシャツデザインコンテストの表彰式が行われる。
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親泊さん(高校の部)がグランプリ/宮古の織物ファッションショー
一般の部は岩田さんが受賞


一般の部グランプリを獲得した岩田さん(左)とモデルを務めた下地初恵さん(同2人目)、高校の部グランプリの親泊さん(右)とモデルを務めた友利さん=18日、うえのドイツ文化村特設ステージ

 第二十九回宮古の産業まつり「宮古の織物ファッションショー」が十八日、うえのドイツ文化村特設ステージで行われた。
 高校、一般の両部にそれぞれ六人が宮古上布や宮古織などを活用した作品を出品。審査の結果、高校の部は親泊夏音さん(宮古農林高三年)、一般の部は岩田恵美子さん(60)が、それぞれグランプリを受賞した。
 高校の部グランプリの親泊さんは、へそ出しルックの若さあふれる斬新なデザインで観客を引き付けた。作品は一カ月かけて製作し、自らメイクも担当したという。「『まさか自分が』とびっくりした。ほかの出品者の作品を見て無理だと思っていた」と満面の笑みを見せ「グランプリは励ましてくれた友達や手伝ってくれた先生のおかげ」と感謝した。
 モデルを務めた友利沙織さん(宮農三年)は「夏音が作った服に感動した。グランプリが取れてうれしい」と喜んだ。
 一般の部の岩田さんは二度目のグランプリに輝いた。「宮古上布は西陣織に負けない素晴らしい生地。今回は西陣織とうまくマッチさせることができた。グランプリは一回目よりも今回の方がうれしい」と笑顔。「来年は紳士服のデザインで挑戦したい」と抱負を語った。
 受賞者は次の皆さん。(敬称略)
 【高校の部】▽グランプリ=親泊夏音(宮農)▽優秀賞=小川千尋(宮工)▽デザイン賞=佐久川ちなつ(宮農)▽審査員特別賞=砂川美幸・砂川朝美(同)▽奨励賞=川上美樹(同)、友利郁恵(宮工)
 【一般の部】▽グランプリ=岩田恵美子▽優秀賞=池間寿和子・与那嶺吉子▽デザイン賞=宮国貞子▽審査員特別賞=高江洲マサ子▽奨励賞=下里カメ、亀川和子・砂川春
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深夜はいかい一掃目指す/第3金曜日・少年を守る日のパトロール
繁華街や公園を巡回


懐中電灯で照らしながら各地区を巡回した=18日、平良字西里

 第三金曜日少年を守る日の巡回パトロールが十七日夜、行われた。補導員や教職員、PTA、宮古島警察署員らが参加。少年の深夜はいかいや不良行為少年撲滅などを目的に平良地区の繁華街や公園などを中心に徒歩班と車両班に分かれて、巡回した。
 少年を守る日の巡回パトロールは宮古島署員や宮古島地区少年補導員、同指導員、宮古島市青少年育成市民会議員、市内小中高校の教職員、PTAらが毎月第三金曜日に実施。午後九時から約一時間にわたり、市内の居酒屋やゲームセンター、公園やビーチなど少年がたむろしやすい場所を中心にパトロールしている。
 この日、平良地区では五グループに分かれ、西里通りやイーザト、カママ嶺公園、バイパス線沿いなどを懐中電灯で照らしながら巡回。少年のはいかいを発見したときは「早く帰るように」などと注意した。
 宮古島地区少年補導員協議会の根間貞倶会長は「最近、子どもたちは第三金曜を意識しているという話を聞く。パトロールを意識するというだけでも効果が表れてきているのでは」と話した。
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瞬く間にキャベツ完売/農高で生産物即売会
旬の野菜 市民に人気


生徒たちが栽培した約800玉のキャベツは販売開始y分で売り切れ=18日、宮古農林高校

 県立宮古農林高校(下地盛雄校長)は十八日、創立六十周年記念生産物即売会を同校で開催した。生徒たちが栽培した野菜や観葉植物、パンやカステラなどの加工品を販売。安価で旬な野菜を買い求めようと大勢の客が訪れ、約八百玉準備されたキャベツは二十分で売り切れるほどの大盛況を見せていた。
 即売会は午後から始まり、一時間ほど前から校門の前には開場を待つ客が訪れていた。販売開始時間になると大勢の客が各ブースにごった返し、生徒たちは汗をふきながら、新鮮野菜や加工品を売りさばいた。
 販売されたものはトマトやブロッコリー、バナナなどの野菜や果物、コチョウランやブーゲンビレアなどの草花、薫製やジャムなどの加工品、牛肉、豚肉などさまざま。すべて生徒が無農薬栽培したもので、安価ということからあっという間に売り切れていた。また乗馬体験やススキの縄作り体験のほか、マンゴーの接ぎ木講習も行われた。
 キャベツ販売を担当した山内和歌子さん(一年)は「自分たちが作った野菜をたくさんの人が買ってくれてとてもうれしい。七、八玉買う人もいた」と笑顔を見せた。
 また同校の六十周年を記念して、例年に無かったブーゲンビレアの展示やPTAによるバザーの出店のほか、即売会の時間を長く設定。下地校長は「たくさんの方が来場してくださり、本校に興味を持っていただいているので、地域の人々に応えられるよう良い学校づくりに力を入れていきたい」と話した。
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宮古が団体13連覇/先島親善囲碁大会
個人戦優勝は持ち越し


宮古、八重山の囲碁愛好者が対局を楽しんだ囲碁大会=18日、石垣市(八重山毎日新聞提供)

 第三十四回先島親善囲碁大会(主催・同実行委員会、協賛・宮古毎日新聞社、八重山毎日新聞社)が十八日石垣市で行われ、団体戦は宮古が三十六勝三十一敗で勝ち、十三連覇した。通算成績は宮古の二十三勝十敗一引き分け。個人戦(先島本因坊戦)は池間博美6段、知念正夫6段、仲間勝之6段の三人が全勝で並んだが、池間6段が決定戦進出を辞退。このため決定戦は知念、仲間の両6段で二十二日に行われることになった。
 対局に先立って開会式があり、八重山チームの新城広一団長は「先島親善囲碁大会は長い歴史がある。いつまでも協力して続けていこう」と歓迎のあいさつをした。
 宮古チームの宮里光雄団長は「宮古、八重山の囲碁愛好者の長年の囲碁交流は素晴らしい。年に一回のきょうの日を存分に楽しみたい」とあいさつした。大会には宮古から十五人、八重山から十五人の合計三十人が参加。対局はA、B、C組に分かれて行われ、団体戦は全体の勝ち星で勝敗を競った。
 対局前の参加者らは、近況を尋ね合うなど和気あいあいの雰囲気。しかし、いざ碁石を握ると団体、個人の優勝を目指し一手一手を真剣な表情で打ち進めていた。
 A組では池間6段と仲間6段の二人が四戦全勝、B組は知念6段の一人。C組には東京在住の中村欽也8段が八重山から、同じく榊原穂波7段が宮古から参加、二人とも全勝し大会を盛り上げた。
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