200平成18  1112 日曜日

県知事選/投開票まで1週間
「自公」「反自公」の激突/両陣営 最終盤に向け全力


市民に支援を求める仲井真氏=8日、まてぃだ通り

市民に支持を呼び掛ける糸数氏=10日、まてぃだ通り

 【那覇支局】今月十九日の県知事選挙まで、きょう十二日で一週間となった。今選挙には、無所属で前参院議員の糸数慶子氏(59)=社民、社大、共産、民主、自由連合、国民新党、新党日本推薦、そうぞう支持=、琉球独立党党首で会社経営の屋良朝助氏(54)、無所属で前県商工会議所連合会長の仲井真弘多氏(67)=自民、公明推薦=の三氏が立候補。選挙戦は事実上、糸数氏と仲井真氏による保革一騎打ちの構図で展開している。両陣営とも最終盤に向けて浮動票の掘り起こしや選挙ムードの盛り上げに全力を上げる。

 米軍再編に伴う普天間基地移転など、基地問題と自立に向けた経済振興が争点となり、中央政界も注目している今選挙だが、県民の盛り上がりはいまひとつ。後半戦は、両陣営とも大票田の那覇市での集票活動を中心に追い込みをかけていく。
 四年前の選挙は、革新陣営が分裂したこともあり、投票率は過去最低の五七・二二%。今回は八年ぶりに保革一騎打ちの構図が完成するも、全体的に盛り上がっていない。
 盛り上がらない選挙戦に各陣営とも後半戦は、勝敗のカギを握る無党派層の多い大票田の那覇を中心に支持浸透を図る見込みだ。
 二日の告示後、糸数氏は十日、仲井真氏は八日にそれぞれ宮古入りして支援を訴えた。仲井真氏は十一日夕には女性部の決起大会を開いた。糸数氏を支持する政党そうぞうの下地幹郎衆院議員は十三日夕に市内ホテルで総決起大会を開く予定。選挙戦終盤に入り両陣営では追い込みに力を入れるが、有権者の反応はいまひとつ。宮古地区の両選対では支持浸透を図りつつ期日前投票にも力点を置くが、市町村合併後、投票所が宮古本島内では平良庁舎の一カ所のみと動きを鈍くしている。
 盛り上がりに欠ける中、週明けに示される各マスコミの情勢調査に両陣営とも注目しており、その結果を受けた後半戦の取り組みが勝敗の分かれ目となりそうだ。
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23チームが熱戦/本社杯全宮古少年サッカー
各学年4強出そろう


出場23チームが熱戦を展開した宮古毎日新聞社杯全宮古少年サッカー大会予選リーグ=11日、宮古島市陸上競技場

 第十四回宮古毎日新聞社杯全宮古少年サッカー大会(主催・宮古毎日新聞社、主管・宮古サッカー協会)が十一日、宮古島市陸上競技場で開幕した。低、中、高学年の各部に計二十三チームが出場、初日は予選リーグで熱戦を展開した。競技の結果、各部の4強が出そろった。きょう十二日に各部とも準決勝、決勝を行い、少年サッカー宮古一を決定する。

 今大会には低学年、中学年の部に各七チーム、高学年の部に九チームが出場した。各部で熱戦が展開され、それぞれ4強が決まった。各部のピッチ周辺には出場選手の父母らが立ち並び、大きな声援を送っていた。
 試合の結果、低学年は宮古南ジュニア、宮古北12クラブ、久松FCジュニア、平良第一レッズが4強。中学年はマティダ東FC4年A、宮古北クラブ、宮古南コンサドーレ、宮古南FCグランパスが残った。最多九チームが出場した高学年は平良第一SC、久松FC、平良第一FC、宮古南FC6年が勝ち上がった。きょう十二日、各部ともに少年サッカーの宮古一を懸けて決勝までを行う。
 大会初日は開会式が午前八時三十分から行われた。主催者を代表して宮古毎日新聞社編集局の松原清吉顧問が「練習の成果を発揮し、できる限り精いっぱいのプレーを見せてください。みんなの心を一つにしてサッカーを楽しんでほしい」などとあいさつした。
 出場選手を代表してマティダ東FCキャプテンの下地謙登君が選手宣誓し「日ごろの練習成果を十分発揮し、正々堂々と戦います」と全力プレーを誓った。初日の予選リーグ結果は次の通り。
 【低学年】▽宮古南ジュニア3(2−0、1−1)1マティダ東FC2年▽宮古北qクラブ3(2−0、1−2)2マティダ東FC1年▽久松FCジュニア4(2−0、2−2)2マティダ東FC幼▽平良第一レッズ6(3−2、3−2)4マティダ東FC2年▽久松FCジュニア4(2−1、2−1)2マティダ東FC1年▽宮古南ジュニア8(6−2、2−2)4平良第一レッズ▽宮古北qクラブ4(3−1、1−2)3マティダ東FC幼
 【中学年】▽マティダ東FC4年A4(1−1、3−0)1宮古南グランパス▽宮古北クラブ6(2−0、4−0)0マティダ東FC4年B▽宮古南コンサドーレ13(4−0、9−0)0マティダ東FC3年▽マティダ東FC4年A7(5−0、2−1)1平良第一Jr▽宮古南コンサドーレ13(7−0、6−0)0マティダ東FC4年B▽宮古南グランパス4(0−1、4−1)2平良第一Jr▽宮古北クラブ9(3−0、6−0)0マティダ東FC3年
 【高学年】▽平良第一SC2(2−0、0−1)1マティダ東FC5年A▽平良第一FC5(2−0、3−0)0マティダ東FC6年A▽宮古南FC6年9(4−0、5−0)0マティダ東FC6・5年B▽久松FC3(2−0、1−0)0マティダ東FC5年A▽マティダ東FC6年A0(0−0、0−0)0宮古南SC▽宮古北SC2(2−0、0−0)0マティダ東FC6・5年B▽久松FC4(1−0、3−2)2平良第一SC▽平良第一FC6(4−0、2−0)0宮古南SC▽宮古南FC6年6(5−0、1−0)0宮古北SC
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感性光る作品展示/合併後初の市民文化祭
市中央公民館/「一般の部」が開幕/多くの来場呼び掛け


テープカットを行う(左から)友利会長、下地副議長、伊志嶺市長、久貝教育長=11日、宮古島市中央公民館
 「創造する市民の文化」をテーマに、五市町村合併後初めてとなる第一回宮古島市民総合文化祭(主催・同市、同市教育委員会、同市文化協会)の一般の部が十一日、同市中央公民館で始まった。きょう十二日まで、書道、生活文化、盆栽、写真、美術、リサイクル、生け花、宮古織物の各部門で、市民の感性が光る作品が展示される。宮古島市文化協会の友利吉博会長は「一人でも多くの市民に見に来ていただき、文化のすそ野を広げる役割を担ってほしい」と述べた。

 午前九時から、同公民館入り口で行われた開会式で、伊志嶺亮市長は「私たちは郷土の自然と風土、歴史と伝統に根差し、個性ある宮古の文化を継承・発展させ、幅広い市民文化を創造していかなければならない。この文化祭が、文化の秋を彩る祭典として定着し、文化の発展に貢献することを心願っている」とあいさつ。記念となる第一回の開催を喜んだ。
 市教委の久貝勝盛教育長は「文化活動の活発な地域は、そこに住む人が自主創造の精神を堅持し、街に誇りと自信を持って一人ひとりが輝く生活をするため、将来大きく発展する」と意義を強調。「市民と制作者が交流を深め、文化に触れることで視野を広め見識を高めてほしい」と呼び掛けた。市文化協会の友利会長は、市町村合併により平良市文化協会から旧町村部も加わっての市文化協会発足の経緯なども紹介しつつ、「初心に帰って一般市民の募集に努力し、内容的に素晴らしいものが出てきた。文化の広がりを新しい市に定着させることができるのではないか」と期待を込めた。
 市議会の友利恵一議長(代読・下地智副議長)は「質・規模とも最高の文化祭になると確信している。多くの市民が参加し、文化への意欲を高め、文化祭を盛り上げることを期待している」と祝辞。伊志嶺市長、久貝教育長、友利会長、下地副議長のテープカットで開幕した。各部門の展示とともに十一日は、郷土史部会が宮古各地の石碑巡りを実施。リサイクル部会は省エネ家電講習会も開いた。今回の展示部門のほか、音楽祭が十二月九日、芸能祭が同二十四日、いずれもマティダ市民劇場で開催される。また、児童文化の発表は同三日、加治道農村研修センターで行われる予定。
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糸数君(多良間中3年)ら最優秀賞/童話・お話・意見発表大会
6人が県大会へ


小学校の部、低・高学年の最優秀賞受賞者、(左から)下地君、松原さん、勝連君、砂川さん=11日、西城小学校体育館

中学校の部で最優秀賞に輝いた大城さん(左)と糸数君=11日、西城中学校体育館

 第四十回宮古地区童話・お話・意見発表大会(主催・宮古地区PTA連合会)が十一日、宮古島市立西城小学校、同中学校の両体育館で行われた。小学生四十三人、中学生三十五人の計七十八人が熱弁を振るった。審査の結果、小学校の部では低、高学年で下地大輝君(城辺小一年)ら男女四人が、中学校の部では糸数憲吾君(多良間中三年)ら男女二人がそれぞれ最優秀賞に輝いた。最優秀賞の六人は十二月八日に国頭郡で開催される県大会に派遣される。
 同大会は、童話やお話、意見発表の活動を通して、表現力を養い、言語教育の発展に役立てることが目的。
 各校代表が出場し、小学生は童話やお話を暗唱した。中学生は自らの体験を通して学んだことや考えたことについて堂々と意見を述べた。児童生徒らは、声の強弱や身ぶり手ぶりで、情感豊かに表現した。
 最優秀賞を受賞したのは、小学校の部低学年男子は下地君、同女子は松原優里子さん(久松小二年)、高学年男子は勝連拓海君(池間小六年)、同女子は砂川愛美さん(来間小五年)、中学校男子は糸数君、同女子は大城叶子さん(平良中二年)の六人。
 「夢への扉」の演題で中学の部男子最優秀賞に輝いた糸数君は「最優秀を受賞してとてもうれしい。ニートが増える現状と自分の夢とを結び付けて発表できた。練習通りにできた」と満足げな表情を見せた。
 同女子最優秀賞の大城さんは「宮古島で生きたい」と題して、宮古で通訳の夢をかなえるために考えたことを発表。「いつも通りにリラックスして発表できた。指導してくれた先生や見守ってくれた家族に感謝したい」と受賞の喜びを語った。
 会場には父母や教育関係者らが駆け付け、児童生徒の発表を見守った。
 結果は次の皆さん。(敬称略)
 【小学校低学年男子】▽最優秀賞=下地大輝(城辺一年)▽優秀賞=宮国大介(鏡原三年)、仲宗根智陽(久松三年)、西原佑次郎(佐良浜二年)、さとうりゅうや(狩俣一年)、吉濱瑞紀(西城三年)、山口翔平(池間三年)、竹中識人(来間二年)、砂川晃澄(上野三年)、山内清太郎(宮島三年)、つるまちとしひろ(東一年)
 【同女子】▽最優秀賞=松原優里子(久松二年)▽審査員特別賞=新城美菜子(宮古養護学校二年)▽優秀賞=砂川寧音(南二年)、狩俣汐里(宮原二年)、平良桃勢(池間三年)、島尻夏希(北一年)、本村彗(鏡原三年)、与那覇優美奏(東一年)、伊良部里佳(平良第一二年)、上地百華(佐良浜一年)、源河美乃里(砂川三年)、砂川華穂(上野二年)、石垣英里子(西城二年)、久貝真心(伊良部二年)
 【小学校高学年男子】▽最優秀賞=勝連拓海(池間六年)▽優秀賞=洲鎌勝汰(平良第一六年)、荷川取健太(西城四年)、友利一樹(東六年)、與那覇和八(久松六年)、池間将士(狩俣五年)
 【同女子】▽最優秀賞=砂川愛美(来間五年)▽優秀賞=大橋優海(狩俣六年)、砂川ほの(下地四年)、与那覇恵(東五年)、砂川佳那依(城辺四年)、宮国佳奈子(上野六年)、上地奈央(佐良浜五年)、下地葉月(福嶺四年)、粟国舞(久松五年)、与那覇由美(池間六年)、新垣悠(鏡原四年)、幸地加奈代(西城五年)
 【中学校男子】▽最優秀賞=糸数憲吾(多良間三年)▽審査員特別賞=島尻昌喜(狩俣二年)▽優秀賞=牧野剛士(西辺三年)、宮国樹一(上野二年)、仲間圭(佐良浜三年)、久貝文哉(砂川二年)、糸数大己(久松三年)、友利周作(鏡原二年)、仲里元希(下地二年)、平良貴紀(城辺二年)、堀之内貴之(来間三年)、松原悠(西城三年)、元長貢紀(伊良部三年)、須永千波(福嶺二年)、柴田貴仁(平良三年)、仲間俊貴(北三年)、仲原和希(池間三年)
 【同女子】▽最優秀賞=大城叶子(平良二年)▽審査員特別賞=根間紗弥花(大神三年)▽優秀賞=仲宗根ひかる(伊良部三年)、平良菜穂(福嶺二年)、具志堅泉(池間二年)、前里愛香(北二年)、譜久島あずさ(佐良浜二年)、池間祥子(西辺二年)、下地千春(砂川三年)、伊佐美千賀(鏡原一年)、羽地千尋(多良間三年)、太田祐希子(下地二年)、新里祥恵(狩俣三年)、安田エリナ(西城三年)、アミーゴ・ジャネット(来間三年)、砂川琴野(城辺一年)、親泊さつき(久松三年)、宮国美帆(上野三年)
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石碑から宮古の歴史見る/総合博物館講演会
仲宗根將二氏が時代背景解説


仲宗根將二さん

 宮古島市総合博物館第三回企画展特別講演会「石碑が語る宮古の歴史」が十一日、同館で開かれた。講師に元総合博物館長の仲宗根將二さんを招き、石碑を通して垣間見える宮古の歴史を紹介。訪れた約三十人は石碑に刻まれた先人の足跡に思いをはせて知識を深めた。この講演会は、今月初旬から同館で開催されている同企画展にちなみ行われたもの。
 仲宗根さんは石碑を「記録されている事柄はもとより、それらを通して建立当時の時代や政治・社会・産業・教育、文化など各面にわたって見せる地域の重要な歴史資料」と説明。古琉球期、近世、近代、戦後における石碑や時代背景に触れながら「歴史に学ぶとは、単なる回顧ではなく、現在と将来を考える上での礎になると考える」と話した。
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専門校の技術披露/第14回工業祭
地域住民でにぎわう


子どもに人気のあったマイコンカー=11日、宮古工業高校
 第十四回工業祭(主催・県立宮古工業高校)が十一日、同校で行われた。生徒たちが日ごろの学習で培った技術や経験を一目見ようと、会場には大勢の地域住民が訪れ、にぎわいを見せた。
 ミニ蒸気機関車やエコデン体験、衣服展示、販売コーナーなど専門的でバラエティーに富んだ内容で開催された祭りの統一テーマは「匠の祭典 2006in宮工 −見よ!我らの巧みな技術 今 ここから未来を造る−」。同校の▽自動車機械システム科▽電気情報科▽生活情報科−など各科学年ごとにさまざまな作品が展示され、訪れた人の目を引いていた。
 中でも電気情報科のマイコンカーは、コース上に引かれたラインの上を自動追尾して移動する車輪駆動ロボットとあって、子どもたちの注目を引きつけた。
 マイコンカーの先端部分に設置されたセンサーで、コース上を走行するロボットに子どもたちは歓声を上げて喜んでいた。
 狩俣良樹君(同科三年)は「自分たちが学校で勉強して得た知識や技術を、このような形で公開できるのは大変良いことだと思う。遊びに来てくれた子どもたちの笑顔を見ると、もっと頑張ろうという気になりました」とはにかんだ。
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