200平成18  116 月曜日

第5回クイチャーフェス2006/クイチャー文化、脈々と
過去最高の27団体が出演


出演者、観客が一体となって伝統のクイチャーで共演した=5日、宮古島市平良のカママ嶺公園多目的広場

 「第五回クイチャーフェスティバル2006−揃(する)いどぅ美(かぎ)さ−」(主催・同フェスティバル実行委員会、宮古毎日新聞社)が五日午後、宮古島市平良のカママ嶺公園多目的広場で開催された。今年は伝統・創作クイチャーの各部門に合わせて過去最高の二十七団体約千四百人が出演。各地域で受け継がれてきたクイチャーを踊り、会場を埋め尽くした約五千人の観衆とともに伝統文化一色の空間に酔いしれた。

 今回のフェスティバルには伝統部門に十一団体、創作部門に十六団体が出演。伝統部門に出演した団体メンバーらは、そろいの衣装で地域独自のクイチャーを舞った。力強く大地を踏みしめ、両手を高々と上げる姿に、観衆からは惜しみない拍手と指笛が送られた。
 一方、創作部門には児童・生徒を含む多くの若者が出演した。「温故知新」というフェスティバルのコンセプトに合致した若者の取り組みに観衆の視線はくぎ付け。伝統文化を独自にアレンジし、クイチャーの可能性を広げる演舞に観衆は拍手喝采した。
 創作クイチャー部門では審査の結果。パニパニ賞は「みつばアンジェラス」、プカラス賞は「上野小六年SHINOBI〜忍〜」、アパラギ賞は「北小ダンス部SOULBEANS」が受賞した。五回目を記念して設けた市長賞には「新羅」が輝いた。
 演目の合間には、フェスティバル実行委員会大会長の伊志嶺亮宮古島市長(代読)、県宮古支庁の兼城克夫支庁長、沖縄宮古郷友連合会の兼島恵孝会長、大会の特別顧問で宮古毎日新聞社の真栄城宏社長(代読)があいさつした。伊志嶺大会長は「地面をけって飛び上がる力強さは『アララガマ精神』の象徴」と述べ、クイチャーが宮古の人々の精神的支えになってきたことを強調した。その上で、「会場一体となって祭りを楽しんでほしい」と呼び掛けた。
 このほか、沖縄本島で活躍する宮古民謡の大御所、國吉源次さんもゲスト出演し、クイチャー大共演に花を添えた。
 出演団体は次の通り。
 【伝統クイチャーの部】▽池間島クイチャー保存会(代表者・小禄有子)▽佐良浜ミャークヅツクイチャー(代表者・川満昭吉)▽漲水クイチャー保存会(代表者・下地キミ、平良ヨシ)▽友利郷土芸能保存会(代表者・友利元誠)▽下地クイチャー保存会(代表者・砂川昌一)▽西原クイチャー保存会(代表者・長田昭彦)▽うるかクイチャー愛好会(代表者・砂川佳一)▽宮国民俗芸能保存会(代表者・砂川長一)▽多良間村文化協会(代表者・本村恵真)▽荷川取クイチャー保存会(代表者・与那覇秀夫)▽新城クイチャー保存会(代表者・佐平幸雄)
 【創作クイチャーの部】▽太陽っ子隊(代表者・徳嶺安子)▽パーントゥこども会(代表者・下地奈穂美)▽チーム☆オゴエ!(代表者・玉元武司)▽みつばアンジェラス(代表者・大野幹夫、當間弘子)▽上野小6年SHINOBI〜忍〜(代表者・砂川成人)▽北小学校ダンス部SOUL BEANS(代表者・尾崎真司)▽チーム郷家ちゃんぷるー(代表者・奥平幸司)▽那覇太鼓(代表者・野底武光)▽ズミッあだんばな(代表者・小川公明)▽東小6年パワフルキッズ(代表者・上地孝子)▽新羅(代表者・垣花清文)▽平良中1年(代表者・相星春奈)▽平良中2年(代表者・比嘉真鈴)▽ぶどぅれサンガ!(代表者・新垣太作)▽宮古高校〜セブンティーン〜(代表者・多良間知佳)▽Be Joyful(代表者・富浜靖雄)
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若い人には負けない/市老ク連平良支部運動会
320人のお年寄り元気はつらつ


競走やボールけりリレーなど、参加者は健脚を競い合いさわやかな汗を流した=5日、久松中学校グラウンド

 第一回宮古島市老人クラブ連合会平良支部大運動会(主催・同連合会平良支部)が五日、宮古島市立久松中学校グラウンドで行われた。秋晴れの空の下、元気あふれるお年寄りたちが力強い走りや息の合った集団演舞を見せ、思い思いに多彩な種目を楽しんだ。
 同運動会は、会員がスポーツを通して健康保持と生きがい、社会参加を推進し協調心を養うとともにスポーツへの関心を高めることが目的。市町村の合併に伴い、同連合会として初の運動会開催となった。平良地区の▽池間▽狩俣▽西辺▽北▽久松▽鏡原▽平一▽宮島−の計八学区から約三百二十人の代表が参加し、日ごろの練習成果や健脚を披露した。
 開会に先立ち、大会長を務める同平良支部の上里寛昌支部長は「スポーツを通して各地域との心の触れ合いを高めることにより、明るく豊かな生活と老人福祉増進に寄与すると思う。第一回の記念大会にふさわしい楽しい思い出の運動会にしてほしい」とあいさつした。
 この後、各学区代表による競走や踊り、リレーなどが繰り広げられた。応援団の声援を背に、選手らは抜きつ抜かれつの激しい競い合いを展開するなど、グラウンドは熱気に包まれた。また、第一回記念大会を祝って、日建電気産業の川満和彦社長より優勝旗が贈呈された。
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会場をハーモニーで包む/市民文化祭・音楽祭
「宮古島市の歌」も披露


プログラムを飾ったみやこ少年少女合唱団による市歌合唱=5日、マティダ市民劇場
 第一回(二〇〇六年度)宮古島市民総合文化祭「児童・生徒の部」音楽祭(主催・市、市教育委員会、市文化協会)が五日、マティダ市民劇場で行われた。市内の小・中学校から六校が参加し、歌声や楽器演奏で音楽を楽しみ、会場いっぱいをハーモニーで包んだ。
 プログラムはみやこ少年少女合唱団五十人による「宮古島市の歌」で幕開けした。宮国貴子教諭の指揮の下、合唱団が伸び伸びとした透き通る声で歌うと、観客らは静聴し大きな拍手を送った。
 主催者を代表してあいさつした市教育委員会の久貝勝盛教育長は「参加者は聴衆一人ひとりに感動を与えられるよう演奏を心掛け、心を静め落ち着いて、最高の演出ができるよう頑張ってほしい」と激励した。
 音楽祭には▽城辺中▽東小▽久松小▽下地中▽鏡原中▽平良第一小−の計六校が参加。合唱をはじめ、バイオリン二重奏、リコーダー合奏、金管バンドなど演奏は多岐にわたって繰り広げられた。演目が終わるたび、観客から大きな拍手を集め、会は大成功を収めた。
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さらなる発展誓う/創立20周年で式典・祝賀会
南小学校


万歳三唱でさらなる発展を誓い合った=5日、南小学校体育館
 宮古島市立南小学校(與儀千寿子校長)の創立二十周年記念式典・祝賀会(主催・同記念事業期成会)が五日午後、同校体育館で開かれた。同会の役員や教育関係者、父母ら多数が出席し、同校のさらなる発展を誓い合った。
 同校は、一九八七年四月一日に平良市立南小学校として開校。昨年十月一日の宮古市誕生に伴い、校名を「宮古島市立南小学校」に改称した。開校当時の児童数は八百四十八人で、現在の児童数は五百五十三人。これまでに二千百三十八人の卒業生を輩出した。
 開校以来、▽宮古地区少年サッカー大会優勝(九七年、高学年)▽第二十回全国小学生バレーボール大会で男子優勝、女子準優勝(九九年)▽県小中学校PTA広報紙コンクール優秀賞(二○○三年)▽県教育版画コンクール学校賞受賞(同)−などの輝かしい実績がある。
 式典で、同期成会の瑞慶覧博良会長は「児童たちの活躍の足跡を振り返ってみますと学業、文化、スポーツ面などにおいて、年々数々の輝かしい実績と伝統を築き上げており、その功績は在校生に受け継がれますます飛躍を遂げていくものと確信している」などと式辞。與儀校長は「国際社会に羽ばたく勇気と強い意思を持った心豊かでたくましい子どもたちの育成を目指して、たゆまぬ実践を積み重ねていきたい」と式辞を述べた。
 次いで同市の伊志嶺亮市長、宮古教育事務所の新崎治所長、同市教育委員会の久貝勝盛教育長が祝辞。同校児童会の砂川旺広会長が喜びの言葉、同校PTAの砂川幸男会長が謝辞を述べた。
 式典の最後は、全員で万歳三唱を行い、同校の限りない発展を誓った。
 祝賀会の舞台では多彩な余興が披露され、創立二十周年を盛大に祝った。
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手作り特産品が大好評/JA女性部祭り
統合記念し活動アピール


大好評を博した祭り=5日、平良のあたらす市場

 JAおきなわ宮古地区本部・下地支部・伊良部支部の女性部統合を記念したJAおきなわ宮古地区女性部(与那覇愛子部長)祭りが五日、宮古島市平良のあたらす市場で開かれた。愛情たっぷりの手作り特産品が飛ぶように売れ、売り手側と買い手側に笑顔が広がった。祭りは今回が初めて。
 今年六月に三支店の女性部は統合された。会員は約四百人。祭りは、地元の安全・安心の食材や女性部活動のアピールを目的に開催された。
 手作り特産品試食販売コーナーでは、魚の空揚げや島みそ、ハーブ入りおから、黒豆ご飯など新鮮な特産品がずらり。市価の半値以下の特産品もあり、午前中に完売が相次いだ。
 女性ならではの発想で、親子おやつ作り体験コーナー、日用品・衣類などのフリーマーケット、農産物を使った生け花展示コーナーも設けられ、大勢の親子連れらでにぎわった。
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知念6段全国大会へ/CATV局選抜囲碁
ネット対戦でブロック勝ち上がる


ネット対局を終え、安堵する知念6段=5日、宮古テレビ
 第五回全国ケーブルテレビ局選抜囲碁選手権大会ブロック大会(主催・宮古テレビ、囲碁・将棋チャンネル)が五日、宮古テレビで開催された。宮古地区代表として出場した知念一将6段がインターネットを通して栃木ケーブルテレビ代表の冨澤教治4段と対局。白番の知念6段が十六目半勝ちした。知念6段は今月二十六日に東京市ヶ谷の日本棋院で開催される全国大会に出場する。宮古からの全国大会出場は初めて。
 ブロック大会には各地区大会の予選を勝ち抜いた百一人が参加。全国から八ブロック、計三十二人が出場できる全国大会への進出を目指して、インターネットを通じて激しい攻防が繰り広げられた。
 知念6段と冨澤4段の対局は序盤から一進一退の攻防戦を見せたが、冨澤4段の中盤での緩みから、優勢を取った知念6段が落ち着いた展開で勝利を決めた。
 一時間四十分の対戦を終え、知念6段は「ネットでの対局は初めてだったが、何とか勝利を収めることができた。通常と違う勝負だったがプレッシャーを感じずにリラックスして打てたと思う」と感想を述べ、「全国大会では一回戦でまず一勝を目指して頑張りたい」と意気込んだ。
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