200平成18  111 水曜日

「基地の無い平和な沖縄を」/糸数氏が宮古で総決起大会
県知事選/女性知事誕生に気勢


出席者全員でガンバロー三唱を行った総決起大会=31日、マティダ市民劇場
 十一月二日告示、同十九日投開票の県知事選挙に立候補を表明している参院議員の糸数慶子氏(59)=社民、社大、共産、民主、自由連合、新党日本など推薦=の総決起大会(主催・糸数けいこ後援会宮古総支部)が三十一日、平良のマティダ市民劇場で行われた。大勢の支持者が詰め掛け沖縄初の女性知事誕生に向け気勢を上げた。糸数氏は「次の世代に基地が無い平和な沖縄を引き継いでいきたい」と述べ、県政奪還へ決意を示した。

知事選の勝利へ向け支援を求める糸数氏

 午後七時すぎから始まった総決起大会には、社会民主党県連書記長の新里米吉氏、日本共産党県委員会副委員長の前田政明氏、民主党県連政調会長の瑞慶覧長敏氏、沖縄社会大衆党副委員長の当山全弘氏らが出席した。
 激励のあいさつを行った県議会議員の奥平一夫氏は「今選挙は、沖縄の将来を決する重要な選挙。沖縄の自立を懸けた戦いでもある」と述べ、勝利に向けての団結を呼び掛けた。
 あいさつに立った糸数氏は「戦争につながるすべてのものに反対という姿勢を日米両政府に突き付けていきたい」と下地島空港の軍事利用反対を強調。@観光を基軸に地場産業の振興を図り、雇用の場を広げるA県民の生命と暮らしを第一に、医療と福祉を充実させるB日本国憲法の平和理念、第九条を守り、思いやりをはぐくむ民主教育を進めていく−などとした十の基本姿勢を示した。
 社民党や共産党、民主党、社大党の各政党の幹部らが「県民の意思を明確に政府に伝える人を知事に選んでほしい。糸数氏は県民の生活を守ってくれると確信している」と支持を訴えた。
 後援会宮古総支部長の伊志嶺亮氏(宮古島市長)は、「基地のない平和で自立できる沖縄を創るのは、糸数さんしかいない」と呼び掛け。宮古病院の改築など、宮古の振興発展に期待を寄せた。
 市議会与党議員代表の仲間明典氏と女性代表の佐和田涼子氏が勝利へ向けての決意表明を行った後、大会宣言を朗読。最後は出席者全員が「ガンバロー三唱」で締めくくった。
 糸数 慶子(いとかず・けいこ)1947(昭和22)年10月11日生まれ。読谷村出身。読谷高校卒業後、バスの平和ガイドとして活動。92年県議初当選(3期)。社大党副委員長。2004年の参議院議員選挙で初当選した。
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宮古地区/ガソリン3円値下げ
4カ月ぶりに140円切る


多くのガソリンスタンドできょうからガソリンの店頭価格が下がる=31日、市内のガソリンスタンド
  石油元売りの卸値引き下げに伴い、宮古地区のほとんどのガソリンスタンドはきょう一日からガソリン、軽油ともにそれぞれ一g当たり三円値下げする。十月二日にも三円の値下げがあり、九月と比較すると計六円の下げ幅となる。
 多くのガソリンスタンドでは、レギュラーガソリンが一g当たり百四十一円から百三十八円に、軽油が百二十二円から百十九円(いずれも税別)に下がる。百四十円を下回るのは今年七月以来、四カ月ぶり。ハイオクガソリンを百五十二円から百四十九円に引き下げる給油所もある。
 値下げを前に、市内のガソリンスタンドでは三十一日から「仕入れ価格の値下げにより三円値下げします」との張り紙を店頭に掲示し、訪れる客に周知を図った。
 給油に訪れた七十代の男性は「うれしいお知らせ」と笑顔。三十代の女性は「出勤や買い物に毎日車を使うので、(値下げは)とても助かる」と喜んでいた。あるガソリンスタンドの職員は「今後の変動が気になるが、お客さんが喜ぶ顔を見るのはうれしい」と話していた。
 石油情報センターが先月二十五日に発表した石油製品の価格調査では、レギュラーガソリン一g当たりの店頭価格(全国平均、先月二十三日時点)は百四十・二円で六週連続で下落した。
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経済、雇用問題で活発論議/支援事業など説明
産業雇用安定セ/経済団体等情報交換会議


宮古の経済、雇用問題などで活発な意見を交わした会議=31日、ホテル共和

 宮古地域職業安定機関並びに経済団体等情報交換会議が三十一日、市内ホテルで開かれた。産業雇用安定センター沖縄事務所をはじめ、宮古公共職業安定所、宮古島商工会議所など経済関係団体の代表が参加し、宮古島の経済や雇用問題などで活発な意見を交わした。
 この日の会議には同センターをはじめ、宮古公共職業安定所、宮古島商工会議所、伊良部町商工会議所、県建設業協会宮古支部、宮古観光協会の代表が参加した。
 産業雇用安定センターは、雇用再生集中支援事業の概要などについて説明。不良債権処理の影響により、離職者の発生や出向などの雇用調整を行う事業主は「雇用調整方針」を作成し、ハローワークに届けることなどをパンフレットで紹介。この方針を基に離職者の早期再就職の支援が行われることなどが示された。
 現状報告で、県建設業協会宮古支部の親泊秀人事務局長は、宮古の建設業界の動向を報告。国の三位一体改革の影響を受けたほか、市町村合併に伴う発注元の減少などを挙げ、「極めて厳しい現状にある」と報告した。ただ、今後、伊良部大橋建設工事や新規の地下ダム建設を含む国営二期土地改良事業の着工など明るい材料もあることを付け加えた。
 宮古観光協会の藤村明憲会長は、宮古島における観光産業を説明。二百五十億円弱の産業に成長していることを報告し、雇用は直接雇用で約二千人、関連を含むと三千−四千人の雇用を生んでいることを強調した。課題として藤村会長は、「地産地消の動きや人材育成などの面で後手に回っている」と話した。
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有効求人倍率0・29倍/9月
前年同月と同水準 新規は大幅増

 宮古公共職業安定所(ハローワーク宮古、山岡真也所長)は三十一日、二〇〇六年九月の「雇用の動き」を発表した。有効求人倍率は〇・二九倍で、前年同月と同水準、前月比では〇・〇一]の上昇となっている。新規求人数は前年同月に比べ五六・三%の大幅増となり、前月比でも三六・七%の増加を見せている。同所は「飲食店の新規オープンなどにより、新規求人が増えた。前月と引き続き求人件数の多い医療・福祉関係だが、資格が必要となる職種のためなかなか採用がないようだ」と分析している。
 新規求職申込件数は二百四十四件と、前年同月に比べ一七・八%減となり、前月比でも一〇・六%の減少となった。
 大幅増となった新規求人数を産業別に見ると▽飲食店・宿泊業(五十一人、二〇〇・〇%)▽医療・福祉(四十六人、九一・七%)▽サービス業(二十九人、八一・三%)で増加したものの、▽卸売・小売業(十三人、二三・五%)▽製造業(七人、五〇・〇%)などで減少した。
 県外からの連絡求人数は五百九人と前年同月比一七・八%の増となり、前月比でも五・六%の増となった。うち、臨時・季節の求人は、百八十六人と前年同月に比べて三六・八%の増加となり、前月比でも一一・四%の増加。本土での景気回復が影響しているとみる。
 就職件数は前年同月比一六・九%減の九十八件で、前月比では六・五%の増。このうち、県内就職件数は八十四件と前年同月に比べて一二・五%の減となったが、前月に比べると一〇・五%の増加となった。
 一方、県外就職件数は十四件と前年同月に比べ三六・四%の減となり、前月比でも一二・五%の減となった。
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フォークダンス大会で特別賞/スポレク鳥取2006
「交流深め楽しかった」


県代表で出場した(前列左から)下地宏美さん、下地美津子さん、瑞慶覧恭子さん、(後列左から)瑞慶覧信子さん、前里さん、奥平さん

 フォークダンスサークルのみやこ島フォークダンスラグーンの会員らは十月二十二、二十三の両日、鳥取県で開催された第十九回全国スポーツ・レクリエーション祭「スポレク鳥取2006」のフォークダンス大会に県代表として出場し、特別賞に輝いた。十月三十日、入賞報告会を市内ホテルで行い、「他県の人たちとの交流が深められて楽しかった」と喜んだ。
 同種目に出場したのは前里幸子さん(70)、瑞慶覧信子さん(61)、奥平佳都子さん(57)、下地美津子さん(53)、瑞慶覧恭子さん(53)とサークルの指導者である下地宏美さん(63)の六人。
 同大会は選手が協力し合って楽しむことが目的。全国各地から出場している四十七チームが八ブロックに分けられ、他都府県のチームと協力して振り付け、練習、競技を行う。
 同サークルは、▽秋田▽埼玉▽岡山▽鳥取▽宮崎−の五県とともにブロックを組み、特別賞を受賞した。
 瑞慶覧信子さんは「他県の選手たちと仲良く楽しく踊ることができ満足」と喜んだ。奥平さんは「短期間での振り付け構成だったが、各ブロックとも素晴らしく、良い勉強になった」と話した。
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砂川(宮農1年)75`超級で優勝/県高校新人大会重量挙げ


75`超級で優勝した砂川(左)と、58`級4位の与儀。標準記録をクリアし九州大会出場を決めた=31日、宮古農林高校
 沖縄本島各地で開催されている県高校新人体育大会で、十月二十九日の重量挙げ競技に出場した宮古農林高校の砂川満寿美(一年)が75`超級で優勝、与儀ひなみ(同)が58`級で四位となった。いずれも標準記録を突破し、来年一月に佐賀県で開催される九州大会出場を決めた。砂川は「緊張したが、ジャークで自己ベストを出せたのがうれしい」と喜びを語った。
 二度目の試合となった砂川は、スナッチ43`、ジャーク60`、トータル103`での優勝。「大会は二度目だが、他のチームの選手の強さはすごい。もっと持てるようになりたい」と決意を新たにした。
 初めての試合出場だった与儀はスナッチ36`、ジャーク47`、トータル83`で四位。スナッチもジャークも自己記録を更新した。「六本とも成功でき、自己記録を出せたので満足感はあった」と笑顔を見せる一方、「三位以内に入れなかったのは悔しかった。他校のすごさに圧倒された」とも話した。
 現在の部員三人はいずれも一年生で、高校入学後に重量挙げを始めた。今は朝に三十−四十分、放課後に三時間ほど、練習に取り組んでいるという。
 指導する翁長真由美教諭は練習中、厳しい声も飛ばすが、「自分たちは分かっていないかもしれないが、筋は良い。慣れればすぐに記録は良くなる」と話し、今後に期待を込めていた。
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