200平成18  1017 火曜日

自動車税/滞納1億2500万円宮古9月末現在
納税意識、依然低く/県税課 タイヤロック実施も


今年度から実施されるタイヤロック(資料写真)

 宮古管内の自動車税滞納整理に向け、県宮古支庁県税課は十六日、自動車税滞納整理強化月間をスタートさせた。宮古管内の滞納件数は九月末現在で三千百七十一件、税額にして一億二千五百万円に上る。前年に比べると減少しているが、納付率は依然として県内最低ランクにあり、納税意識は低いまま。県税課は滞納整理の期間中、滞納者の財産や預貯金調査を行うほか、給与照会を含む職場の調査、自動車の使用を制限するタイヤロックを実施しながら厳しく対処する方針だ。滞納整理期間は来年一月十五日までの三カ月間。
 県税課では、自動車税の納期となる今年五月三十一日までの自主納付を呼び掛けてきたが、現年課税分の滞納件数は千八百五十二件、これに滞納繰越分と合わせると三千百七十一件。前年度と比較すると現年分、滞納分を合わせて件数が七百五十六件、税額が二千八百五十七万二千円減少しているものの、現年課税分の納付率は八七・九%と県内最低ランク。県平均の九〇・三%には届かない状況だ。
 これに対し県税課は納付しない滞納者に対して六月に督促状、七月から三カ月間は催告状を送付して納付を促したが、納税者の納税意識が低いこともあり、大きな成果は得られていない。
 この現状の打開と解消を踏まえて滞納整理強化月間が実施される。例年は十一月にスタートさせているが、今年はさらに滞納整理を強化する狙いで期間を一カ月間前倒ししている。
 整理強化の内容は▽電話催告▽直接、自宅などを訪問し催告▽給与照会を含む職場調査▽預貯金を調べる財産調査▽タイヤロックの実施−。その上で差し押さえを積極的に行う。今年度から実施するタイヤロックとはタイヤを固定する器具。固定されると自動車の使用は不能になる。それでも納付しないような悪質な滞納者に対しては車を売り払うなどの対応を実施し、厳しく滞納整理を推進していく。
 宮古管内の滞納件数は年々減少しているが、この背景には税額が低い軽自動車への乗り換えなどが要因にあり、納税意識の向上とは直結しないのが現状だ。 (山下誠)
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企業訪問し宮古PR/きょう東京で「観光感謝祭」
官民一体で


南国・宮古の魅力をアピールする伊志嶺市長ら(左)=15日、日本航空

秋口の宮古観光を積極的にアピールする伊志嶺市長ら(右から3人目)=15日、全日本空輸沖縄支店

 観光関連機関に謝意を表し今後の観光振興の促進を図る第九回沖縄宮古観光感謝祭(主催・宮古島市)の開催に伴い、伊志嶺亮市長ら一行は十六日、那覇市と開催地の東京都で観光関連各企業を訪ね、宮古観光をPRした。同市が秋の目玉イベントとして位置付け、十一月十二日に初めて開催する「みゃーくハーリー大会」を周知し、初秋でも海の魅力を満喫できる「南国・宮古」を精力的にアピールした。感謝祭はきょう十七日、都内のホテルで開催される。
 「ずぅ〜ずぅ〜宮古島(みゃーくずま)んかい」をテーマに開催される沖縄宮古観光感謝祭は、宮古観光にかかわる航空会社や観光業者に対し官民一体となって謝意を示し、観光振興のさらなる発展を目指すことが目的。この日は、参加者らが二班に分かれ、那覇市・東京都の企業計十二社を訪問した。
 伊志嶺市長は、今年十一月に初めて開催する「みゃーくハーリー大会」をアピール。全日本空輸沖縄支店の作田隆男支店長は「十一月は日本全国の季節感が最も異なる時期であり、南国のイメージをアピールできるのでは」と理解を示した。
 また、日本航空国内営業部の藤田克己部長は「団塊世代向けのロングステイ用観光開発も有効では」と提案。JALツアーズの須藤元社長らは、商品企画の方針に関し「都会の人が欲するものと、観光地元の考えに差があるケースもある。地元が(観光客に)見せたいものをうまく加工して商品化できるよう現地に通って関係を密にしていきたい」と述べた。
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故郷の芸能一堂に/在沖宮古民謡協会「芸能祭」


会場には大勢の人が詰め掛け、奥深い宮古の伝統芸能を堪能した=15日、那覇市民会館

 【那覇支局】在沖宮古民謡協会(砂川慎章会長)主催の第十一回芸能祭が十五日夕、那覇市民会館で開催され、同協会のメンバーが日ごろから練習してきた宮古の歌と踊りを披露した。
 オープニングは同協会理事と宮古民謡協会のメンバーと同協会が主催する宮古民謡・舞踊コンクール新人賞受賞者による「とうがに」と「大世栄」で幕開けし、会場に詰め掛けた郷友や宮古民謡ファンから大きな拍手が起こった。
 あいさつでは、主催者を代表して砂川会長が「大事な文化遺産である宮古の歌と踊りを次の世代に正しく伝承することが私たちに与えられた課題。これからも宮古の伝統文化、芸能のさらなる向上発展のために頑張りたい」と述べた。
 また、沖縄宮古郷友連合会の兼島恵孝会長も「宮古の芸能文化普及に努力している同協会に対して敬意を表すとともに、宮古郷友連合としても、もっと連携を深めて宮古の芸能発展のために尽くしたい」と、お祝いの言葉を寄せた。
 合奏では「なりやまあやぐ」、「池間の主」「酒田川」などが、舞踊では「豊年の唄」「なますぬぐう」などが披露され、会場に詰め掛けた人たちは宮古の芸能を堪能し、楽しいひとときを過ごした。
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骨髄バンク/ドナー登録に33人宮古初の登録会実施
手帳がカード型に変更/移動献血もスタート


ドナー登録の採血は比重検査の際に行われる=16日、県宮古支庁

従来の手帳型(左)からカード型に変更された

 二○○六年度第二回宮古島市移動献血(主催・宮古福祉保健所、市福祉保健部健康増進課)が十六日、県宮古支庁前を皮切りに始まった。二十七日まで。宮古での今回の献血目標人数は六百人。初日は六十一人が献血に協力した。献血と並行して骨髄バンクドナー登録会が宮古で初めて実施され三十三人が登録した。移動献血はきょう十七日、市役所平良庁舎で行われる。時間は午前九時から午後五時まで。ドナー登録会はきょう十七日で終了する。

 ドナー登録会は、数年前から宮古からの要望が多いため開催された。県骨髄バンクを支援する会の上江洲三枝子さんは「『前から登録したかった』と多くの人が登録に駆け付けてくれた。宮古もいつでも登録ができる環境になってほしい」と話した。県内ではドナー登録が可能な保健所もあるが宮古福祉保健所ではできないという。
 登録には2tの採血が必要で献血の比重検査の際に採血されるため、時間的には通常の献血とほとんど変わらない。
 ドナー登録ができるのは▽年齢十八−五十四歳で健康であること▽骨髄提供の内容を十分に理解していること▽体重が男性で四五`、女性で四〇`以上−を満たす人。同年七月現在で全国で約二十五万人、県内では約八千人が登録している。
 移動献血は二十七日までに計十八カ所で実施される。今回から献血手帳が磁気カード型に変更された。同型では、次回献血可能日が記述されるなど利便性が高まっている。
 献血は春と秋の二回行われている。宮古地区では昨年度二百_g(八十一人)、四百_g(千八十八人)合わせて千百六十九人が献血を行った。
 県献血推進員の内間誠治さんは「前回も目標を達成できた。今回もより多くの市民に協力していただきたい」と呼び掛けた。
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宮古代表に池間6段、池村5段県アマ囲碁棋聖戦地区選抜戦


池間博美6段


池村浩明5段

 県アマ囲碁棋聖戦の宮古代表選抜戦が十五日、宮古島市平良のこすみ囲碁教室で行われ、熱戦の結果、池間博美6段と池村浩明5段の二人が宮古代表になった。池村5段は初の宮古代表。県大会は二十二日、那覇市内の新城囲碁教室で行われる。
 宮古地区代表選抜戦には、十八人が参加した。対局は二つのブロックに分かれ、トーナメント方式で行われた。
 Aブロックの決勝には、池間6段と平良博彦6段が勝ち上がった。両者の対戦は力と力の激突。その結果、黒番の池間6段が中盤でパンチを決め、中押し勝ちした。
 Bブロックの決勝は池村5段(白番)と仲間勝之6段の対戦となった。仲間6段は途中まで、有利な形勢で打ち進めたが一手の緩みから、逆転を許し白番の池村5段が中押し勝ちした。
 カウントや観察会は二十一日まで続けられ、同会では一般市民の参加を呼び掛けている。
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伊良部で後期始業式/9日間の「秋休み」が終了
2学期制導入で小・中学校


先生の質問に、手を高々と挙げて答えていた6年生=16日、伊良部小学校

 二学期制を導入している宮古島市立伊良部小・中学校、佐良浜小学校で十六日、二学期後期の始業式が行われた。児童・生徒たちが元気いっぱいに登校し、校内には久しぶりに笑顔や歓声が戻った。佐良浜中学校はきょう十七日に始業式を行う。
 伊良部小学校(国仲富美男校長、児童数百四十九人)ではこの日の午前、体育館で始業式が行われた。
 全児童を前に、国仲校長は「一年間の半分が終わり、残り半年間となった。自分の目標は忘れないで、最後まで目標に向かって頑張ってください」とあいさつ。
 この後、児童たちは各クラスの教室に戻った。このうち、六年生三十二人の授業では、担任の福原保教諭の質問に、児童たちは手を高々と挙げ、元気な声で答えていた。
 伊良部小学校の秋休みは、今月十−十三日までの四日間だった。しかし、土・日曜日が前後にあったことなどから、九日間の休みとなった。
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