200平成18  924 日曜日

2年ぶりの再会に郷友笑顔/広島ふるさとまつり
クイチャーで歓喜の輪/
宮古と郷友会の発展願う


参加者全員でクイチャーを踊り宮古島の発展を願った=23日、広島市のアークホテル広島

 【広島市で洲鎌恵仁】第八回広島宮古ふるさとまつり(主催・宮古市村会、広島宮古郷友会)が二十三日、広島県広島市内のホテルで開催された。大勢の郷友が参加して故郷・宮古島と郷友会の発展を願いながらクイチャーを踊り、歓喜の輪をつくった。きょう二十四日は福岡県福岡市内で「九州宮古ふるさとまつり」が開催される。

 ふるさとまつりは、年に一度各地で開催。関東、関西、九州、広島の各郷友会と宮古市村会が主催している。郷友会の発展に加え、郷友会メンバーと宮古で活躍する行政機関、議会、地域団体代表との交流が狙い。
 会場には同県内各地から郷友が集まり、宮古から参加した宮古市村会の伊志嶺亮会長(宮古島市長)や宮古島市議会の友利恵一議長、宮古観光協会長、県宮古支庁職員ら十七人を出迎えた。
 はじめに広島宮古郷友会の平良寿男会長は「昨年は合併で開催できず寂しい思いをした。今年は宮古から大勢来てくれてうれしい」とあいさつ。続いて大山盛長名誉会長が「宮古出身者は広島でアララガマ精神で頑張っている。広島の土産話を持ち帰ってください」と話した。
 盛大な歓迎を受けた伊志嶺会長は「ふるさとまつりで各地から元気をもらい宮古島を元気にしたい。それぞれの立場で共に努力し、また来年会いましょう」と述べた。
 来賓の沖縄県人会の柴田孝之会長、広島紺碧の会の藤田博之会長がそれぞれあいさつし、宮古島と郷友会の発展を祈念した。
 また、郷友会メンバーを中心に楽しい余興が披露された。宮古民謡や琉球舞踊、エイサーなどで大いに盛り上がった。最後は全員でクイチャーを踊り、最高潮のまま幕を閉じた。
 佐良浜出身の仲間洋一さん(50)は「郷友会のメンバーとはよく会っている。はるばる宮古からたくさんの人が来てくれてうれしい」と話した。また、城辺字友利出身の下地勇助さん(73)は「広島に住んでいるが宮古のことを忘れたことはない。このような楽しい祭りに参加できてうれしい」と話していた。
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親子連れ40人が観察会/アカハラダカ
秋の渡りに歓声/野鳥の会289羽を確認


アカハラダカの群れを見つけ、双眼鏡などで確認する参加者ら=23日、下地の入江橋

 宮古野鳥の会(岡徹会長)は二十三日、下地の入江橋でアカハラダカの渡り観察会を行った。会員をはじめ親子連れら約四十人が参加。空を雄大に舞うアカハラダカの姿を、まぶしそうに見詰めていた。アカハラダカの渡りは今月末ごろまで見られるという。
 午前七時から行われた観察会では、野鳥の会が作製したアカハラダカの生態や年度別飛去数などを明記したリーフレットが配布された。
 参加者たちは、双眼鏡やカメラを片手に空を飛ぶアカハラダカの姿を探した。午前七時半すぎ、上空を飛ぶアカハラダカの群れを確認すると、子どもたちは歓声を上げて、大空高く舞う渡り鳥に感激した様子だった。
 午前九時まで行われた観察会では、二時間で二百八十九羽をカウント。十日から二十三日までの期間中、午前七時から同九時までの二時間実施された観察会でのカウント数は二千四百三羽だった。最も飛去数が多かったのは二十二日の千七十二羽。
 同会の金子進事務局長は「台風や秋雨前線の停滞などで、南下を阻害されたと思われる。全体数としては、昨年とも変わらないだろう」と分析。仲地邦博副会長は「渡り鳥を見ることによって、宮古島は大切な中継地や越冬地なんだということに気付いてほしい。多くの人にアカハラダカの渡りを見てもらい、自然の大切さを実感してほしい」と話した。
 アカハラダカの成鳥は雌雄とも頭部から背中が暗青灰色。胸部の赤っぽい色が名前の由来。くちばしの先端は黒っぽく、基部はオレンジ色。全長は約三〇a。旅鳥。
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認可外がNPO設立/15園連携で保育向上目指す
みやこ保育向上連絡協議会


全員で設立を盛大に祝った=23日、レストランのむら

 宮古本島の認可外の保育園十五団体でつくる「特定非営利法人(NPO)みやこ保育向上連絡協議会がこのほど、法人登記され設立された。理事長に上地玲子さん(ちゅうりっぷ保育園)が就任した。その設立を記念した祝賀会が二十三日午後、宮古島市平良のレストランで開かれ、役員や会員多数が盛大に祝った。宮古で認可外保育園が連携し、NPOを設立したのは今回が初めて。今後、子育て支援活動などを幅広く展開していく。
 祝賀会の冒頭、上地理事長は「少子高齢化の時代の中で、私たちでしかできないものがある。子育て支援などやらなければならないという気持ちから、特定非営利法人みやこ保育向上連絡協議会を立ち上げた。立ち上げは新たな出発点だ」と決意を新たにし、今後の活動や事業の推進に意欲を示した。
 同連絡協議会は、子育て支援に対する地域社会の福祉向上の発展と活性化に寄与することと、青少年健全育成と子どもたちの生活を守り、父母の働きやすい環境づくりと、高齢者が地域で安心して生活していける社会の実現を図るため、福祉に関する事業を行い暮らしやすいまちをつくることが目的。保育園十五団体の会員は百四十人。
 祝賀会は、かぎやで風で幕開け。洗練された舞を披露。会員らは、大きな拍手を送った。各テーブルではNPO設立の喜びを分かち合い、笑顔に包まれていた。
 役員は次の通り。(敬称略)
 【理事長】上地玲子【副理事長】砂川美恵子【理事】與那覇高枝▽田名美和子▽池間由紀子▽下地玲子▽与那覇勝子▽濱川典子▽砂川恵子▽来間真利子▽仲間育子▽伊良波和子▽友利早苗▽下地正彦【監事】長間勝子

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防風林帯に補植/美ぎ島グリーンネット
保育作業に汗


地域住民らも協力し、美ぎ島宮古グリーンネット活動が行われた=23日、間那津地区狩俣線沿い

 美ぎ島(かぎすま)宮古(みゃーく)グリーンネットによる保育活動が二十三日、間那津地区狩俣線沿いで行われた。同推進員や地域住民らがボランティアで参加し、約二千平方bにわたり補植、下刈り、施肥作業を行った。同グリーンネットの砂川泰忠事務局長は「一年に一回でも根気強く保育活動を続ければ、道路沿いの防風林も改善していく」と話した。
 同グリーンネットは昨年九月、同地区に防風林として千十四本を植樹した。植樹から一年がたち、雑草や枯れ木が目立ってきたことから保育活動が行われた。
 今回防風林として補植されたのはシマヤマヒハツ三十二本、テリハボク六十七本、バンシロー三十五本。参加者らは汗をぬぐいながら、樹の周りの雑草も除去していた。
 間那津地区土地改良区の根間義雄理事長は「サトウキビの成長にも防風林は大切」と話し、地域住民に造林への関心を求めている。
 同グリーンネットは十月、城辺保良地区で保育活動を行う予定。地域住民の協力も呼び掛けている。
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認知症研修会/島袋盛洋さん(宮古病院精神科医師)が講
家族の情報が重要


島袋盛洋さん

 「認知症を知ろう−一人で悩まないで−」研修会(主催・宮古地区ケアマネージャー連絡会)が二十三日、県宮古支庁二階大講堂で開かれた。講師に県立宮古病院精神科医師の島袋盛洋さんが招かれ「認知症について」と題し講義した。大勢のケアマネージャーや介護士らが、熱心に聞き入っていた。


熱心に聞き入っていた参加者ら=23日、県宮古支庁

 島袋さんは「認知症とは、生まれてから後の脳の障害のためいったん正常に発達した知能が持続的に低下した状態」と説明。その上で「認知症の物忘れと普通の物忘れとはどう違うのか。健康な人の物忘れは体験の一部を忘れるが、認知症は体験自体を忘れてしまう。カメラや洗濯機が使えなくなったりトイレの水が流せないとか簡単なことができなくなる。息子や配偶者も分からなくなるケースがある」と語った。
さらに「認知症の診断には、何と言っても家族から見た行動の異常が最も重要な情報だ」と強調した。
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90人の長寿を祝う/吉野自治会で敬老会
「笑顔が長生きの秘訣」


数え64歳以上、90人の長寿と健康を盛大に祝った=23日、吉野公民館

 吉野自治会(根間克則会長)の敬老会が二十三日、吉野公民館で開かれ、九十人のお年寄りの長寿と健康を地域を挙げて祝福した。舞台上では趣向を凝らした踊りや演奏などが繰り広げられ、お年寄りたちは楽しいひとときを過ごしていた。
 同自治会の最高齢者は男性で松川金吉さん(93)、女性では前田カマドさん(92)と根間カマドガマさん(同)。数え六十四歳以上の高齢者は男性三十九人、女性五十一人。
 根間会長は「長生きの秘訣(ひけつ)は大酒しない、腹八分の食事、適度な運動、そして毎日笑顔でいることです。元気に老いを迎えるためにも、笑顔を絶やさず健康管理に気を付けて百歳を目指してほしい。また来年も皆さんの笑顔とともに盛大な敬老会を開催したい」とあいさつした。
 会では、一人ひとりに敬老祝い金が支給されたほか、集落内にある十二の班でそれぞれ踊りを披露。にぎやかな敬老会にお年寄りは終始、満足そうな笑顔を浮かべていた。
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